間取り・実例

吹き抜けのある間取り実例7選|メリット・デメリットや設計時のポイントも

公開:2026.08.10

注文住宅を建てるにあたって、吹き抜けを採用しようか悩んでいるけれど、

・吹き抜けのデメリットも知ったうえで検討したい
・どんなデザインにすれば良いのか悩んでしまう

という方も多いでしょう。

この記事では、吹き抜けのメリット・デメリットや、設計する際のポイントを紹介します。吹き抜けのある家の建築事例も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

吹き抜けがある間取りのメリット

吹き抜けには、開放感を高めたり、自然光を取り込みやすくしたりするなど、さまざまなメリットがあります。

ここからは、吹き抜けを取り入れることで得られる代表的なメリットを紹介します。

 

天井が高くなることで開放感が生まれる

吹き抜けの最大の魅力は、天井が高くなることで得られる開放感です。

通常の住宅では天井の高さが限られていますが、吹き抜けによって上下階をつなげることで縦方向に視線が抜け、同じ床面積でも実際以上に広く感じられます

圧迫感を抑えやすいため、狭小地やコンパクトな住宅でも空間を広く見せることができます。また、視界を遮るものが少なくなるため、家具や照明などのインテリアも映えやすくなりますよ。

 

採光性に優れ、部屋が明るくなる

吹き抜けには、室内の採光性を高める効果があります。

一般的に1階部分は、周囲の建物や隣家の影響で日当たりが悪くなることがありますが、吹き抜けを設ければ、2階部分の高い位置に設置した窓から自然光を取り込めます。

特に、住宅が密集しているエリアや北向きの土地など、1階の窓だけでは十分な採光を確保しにくい住宅と相性の良い間取りです。

日中に自然光を取り込みやすくなるため、室内が明るく心地よい印象になるだけでなく、照明を使う時間を減らしやすい点もメリットですね。

 

家族とのコミュニケーションが取りやすい

吹き抜けがあると1階と2階がゆるやかにつながり、別のフロアにいても声や気配が自然と伝わりやすくなります。

2階にいる家族へ1階から声をかけたり、リビングにいる子どもの様子を2階から確認したりと、日常的なコミュニケーションを取りやすくなるのが魅力です。

家族それぞれが違う場所で過ごしていても、お互いの存在を感じられる住まいにしたい方におすすめですよ。

 

中2階やスキップフロアを設けやすい

吹き抜けを取り入れると、中2階やスキップフロアを設けやすくなります。

中2階とは、1階と2階の間に設ける中間的なフロアのこと。子どもの学習スペース・在宅ワーク用の書斎・趣味スペースなど、幅広い用途に活用できます。

吹き抜けと組み合わせれば、リビングなどの共有スペースとゆるやかにつながりながらも、ほどよい独立感を持つ空間にできますよ。

 

吹き抜けがある間取りのデメリット

吹き抜けには開放感や明るさといった魅力がある一方で、住み始めてから気づきやすいデメリットもあります。

後悔しないためにも、良い面だけでなく注意点まで把握したうえで検討しましょう。

 

冷暖房効率が悪くなることがある

吹き抜けを採用すると、暖房で暖めた空気が2階へ上昇しやすくなるため、1階が暖まりにくく感じることがあります。

また、高い位置に大きな窓を設置すると、夏場に日射熱が入り込み、室温が上がりやすくなる場合もあります。

その結果、冷暖房の使用量が増え、光熱費が高くなる可能性も。

吹き抜けを採用する場合は、住宅全体の断熱性・気密性を高めるほか、窓の性能や配置を工夫したり、シーリングファンで空気を循環させたりすることが大切です。

 

音・匂い・煙が広がりやすい

吹き抜けは1階と2階がつながった空間になるため、音・匂い・煙なども上下階へ広がりやすくなります。

1階のリビングで見ているテレビの音や会話が2階まで聞こえたり、キッチンで調理した際の匂いが寝室まで届いたりすることもあります。

音に敏感な方や、生活時間が家族によって大きく異なる家庭では、ストレスにつながる可能性もあるでしょう。

寝室や書斎を吹き抜けから離して配置する・収納や廊下を緩衝スペースとして設ける・換気性能を高めるなどの対策を検討することをおすすめします。

 

照明の交換や掃除に手間がかかる

吹き抜けは天井が高くなるため、高い位置に設置された照明・窓・シーリングファンなどの掃除やメンテナンスに手間がかかります。

高窓にホコリがたまったり、照明の交換が必要になったりしても、一般的な脚立では届かないケースもあります。

場合によっては専門業者へ依頼する必要があり、メンテナンス費用がかかる点も把握しておきたいですね。

設計時には、掃除用の足場を確保できるか・長寿命の照明を採用できるか・手入れしやすい窓配置になっているかまで確認しておくと安心です。

 

2階の居住スペースが狭くなる

吹き抜けを設けると、その部分には2階の床をつくれないため、居住スペースが減ります。

そのため、子ども部屋を多くつくりたい家庭や、収納スペースを十分に確保したい家庭では、吹き抜けを大きくしすぎると間取りに無理が生じることも。

限られた延床面積で家づくりをする場合は、吹き抜けによって得られる開放感と、必要な居住スペースのバランスを慎重に検討しましょう。

 

吹き抜けがある家の建築事例

吹き抜けは、組み合わせる間取りや素材によって住まいの印象が大きく変わります。

ここからは、吹き抜けを活かした建築事例を紹介します。

 

吹き抜けとロフトを組み合わせた4LDKの住宅

こちらは、LDKに吹き抜けを設け、その上部にロフトを配置することで、開放感と空間の有効活用を両立した4LDKの住まいです。

吹き抜けを設置すると「その分、収納スペースが減ってしまうのでは」と不安になる方もいます。

ロフトを組み合わせれば、吹き抜けならではの縦方向の広がりを残しながら、収納・子どもの遊び場・趣味スペースなどに使える場所を確保できますね。

 

吹き抜けの隣にフリースペースを設置した3LDKの住宅

こちらは、吹き抜けに面してフリースペースを配置することで、開放感と使い勝手の良さを両立した3LDKの住まいです。

リビング上部の吹き抜けから自然光が差し込み、フリースペースまで明るく心地よい空間が広がります。

子どもの遊び場・スタディコーナー・在宅ワークスペースなど、多目的に活用できるのが魅力です。

リビングにいる家族の気配を感じながら過ごせるため、自然とコミュニケーションも生まれやすくなりますね。

 

太い梁と吹き抜けを組み合わせた、カジュアルな印象の住宅

こちらは、吹き抜けの開放的な空間に太い梁をアクセントとして取り入れた、カジュアルな雰囲気の住まいです。

天井まで伸びる大きな吹き抜けと勾配天井によって、リビング全体が広く明るく感じられます。

無垢材の梁や床が温かみを演出し、ナチュラルで落ち着いた空間に仕上がっているのも魅力です。

室内とウッドデッキを大きな窓でつなげることで、縦方向だけでなく横方向にも視線が抜け、さらに開放感を高めることができますね。

 

小上がり和室・梁・吹き抜けを組み合わせた和モダンな住宅

こちらは、小上がり和室・吹き抜け・梁を組み合わせた、和モダンテイストの住まいです。

リビングと一体になった小上がり和室は、腰掛け・くつろぎスペース・子どもの遊び場・来客対応など、多目的に活用できます。

上部に吹き抜けを設けることで自然光がたっぷりと差し込み、和室まで明るく開放的な雰囲気になりますね。

木の梁と畳の素材感が調和し、和の落ち着きと現代的な開放感を両立した住まいです。

 

白を基調とした内装に吹き抜けを合わせた4LDKの住宅

こちらは、白を基調とした明るい内装に吹き抜けを組み合わせた、開放感のある4LDKの住まいです。

リビングは大きな吹き抜けによって縦方向に広がり、自然光がたっぷりと差し込むことで、より明るく清潔感のある空間に仕上がっています。

中庭ともつながる設計になっているため、屋内から外へ視線が抜け、実際の床面積以上の広がりを感じられるのも魅力です。

 

吹き抜けと土間を組み合わせた、採光性の高い間取り

こちらは、吹き抜けと土間スペースを組み合わせ、明るさと開放感を高めた住まいです。

LDKに隣接する土間には大きな開口部が設けられており、屋外から自然光をたっぷりと取り込めます。

さらに吹き抜け上部の窓からも光が入ることで、室内の奥まで明るさが届きやすくなっています。

土間はアウトドア用品の収納・趣味スペース・子どもの遊び場などにも活用できるため、デザイン性だけでなく機能性も高い間取りですね。

 

曲線・螺旋階段・吹き抜けを組み合わせた、デザイン性の高い間取り

こちらは、やわらかな曲線デザイン・螺旋階段・吹き抜けを組み合わせた、洗練された印象の住まいです。

リビングは吹き抜けによって縦方向に広がり、開放感のある空間に仕上がっています。

螺旋階段は上下階をつなぐ設備としてだけでなく、空間のアクセントとしても存在感を放ちます。

壁・カウンター・手すりなどにも曲線を取り入れることで、吹き抜けのダイナミックさにやわらかい印象を加えた、デザイン性の高い住宅です。

 

吹き抜けを導入する際の設計のポイント

吹き抜けは魅力的な空間をつくれる一方、快適に暮らすためには設計段階での工夫が欠かせません。

ここからは、吹き抜けを取り入れる際に押さえておきたいポイントを紹介します。

 

断熱性や気密性などの住宅性能を高める

吹き抜けのある住まいでは、断熱性や気密性を十分に確保することが重要です。

住宅全体の断熱性能が低いまま大きな吹き抜けを設けると、冬は暖房で暖めた空気が上へ逃げ、夏は高窓から熱が入り込みやすくなる可能性があります。

高性能な断熱材を採用する・樹脂サッシやLow-E複層ガラスなど断熱性能の高い窓を選ぶ・隙間を減らす気密施工を行うなど、家全体の性能とセットで考えましょう。

住み始めてから大幅に改善するのが難しい部分だからこそ、設計段階で住宅会社に断熱性能や気密性能について確認しておくことが大切です。

 

シーリングファンを取り付ける

吹き抜けを採用する場合は、シーリングファンの設置を検討するのがおすすめです。

暖かい空気は上に、冷たい空気は下にたまりやすいため、吹き抜けでは上下階で温度差が生まれることがあります。

シーリングファンで空気を循環させれば、室内の温度ムラを抑えやすくなり、冷暖房効率の向上にもつながります。

デザイン性の高い製品も多いため、吹き抜け空間のアクセントとして取り入れるのも良いですね。

 

防音対策とスペースの有効活用を考える

吹き抜けは上下階がつながっているため、リビングの音や生活音が2階に響きやすくなります。

寝室・子ども部屋・書斎など、静かに過ごしたい場所は吹き抜けから離して配置するのがおすすめです。

吹き抜けと個室の間に廊下や収納を設ければ、音をやわらげる緩衝スペースとして活用できます。

また、吹き抜けによって減る床面積が気になる場合は、中2階・スキップフロア・ロフト・階段下収納などを組み合わせて、縦方向の空間を有効活用すると良いでしょう。

 

採光だけでなく日射対策も考える

吹き抜けでは、高い位置に窓を設けることで自然光を取り込みやすくなります。

一方で、窓の向きや大きさによっては夏場に強い日差しが入り、室温が上昇する原因になることもあります。

南側の窓には深い軒を設ける・西側の大きな窓を避ける・外付けブラインドや遮熱性能の高いガラスを採用するなど、採光と日射遮蔽をセットで考えることが大切です。

「明るければ明るいほど良い」と考えるのではなく、季節や時間帯まで想定して窓を配置したいですね。

 

メンテナンス方法まで設計時に考えておく

吹き抜けに高窓・照明・シーリングファンを設ける場合は、将来どのように掃除や交換を行うのかも確認しておきましょう。

高所用の掃除道具で対応できる位置なのか、2階の廊下やキャットウォークから手が届くのか、専門業者へ依頼する必要があるのかによって、日常の手間や維持費が変わります。

見た目だけで配置を決めず、完成後のメンテナンスまで考えた設計にすると後悔を防ぎやすくなりますよ。

 

耐震性まで考えられる住宅会社を選ぶ

吹き抜けは2階の床の一部をなくして大きな空間をつくるため、建物全体の構造バランスに配慮する必要があります。

吹き抜けの大きさや位置によっては、床や壁による補強が必要になるケースもあるため、構造計算を行い、耐震性を確認しながら設計できる住宅会社を選ぶことが大切です。

デザインだけでなく、耐震性・断熱性・気密性・防音性・メンテナンス性など、吹き抜け特有の課題まで含めて提案してくれる会社なら安心ですね。

 

吹き抜けのあるおしゃれな家を建てるなら、グランハウスにご相談ください!

吹き抜けは、明るさや開放感を高め、家族のつながりを感じられる魅力的な間取りです。

一方で、冷暖房効率・音や匂いの広がり・メンテナンス性・2階の床面積など、事前に考えておきたいポイントもあります。

「吹き抜けを取り入れたいけれど、快適性も妥協したくない」「デザイン性と住宅性能を両立したい」という方は、設計段階から専門家と相談しながら計画することが大切です。

吹き抜けのある注文住宅をご検討中の方は、ぜひグランハウスにご相談ください。

グランハウスは、岐阜・愛知・三重で注文住宅を提供している設計士集団です。

「ハウスメーカーでも工務店でもない、設計士とつくる」からこそ、お客様の想いやこだわりに丁寧に向き合い、ちょっとカッコいい、暮らしやすい家をご提案します。

施工実績は1,000件以上。「吹き抜けを取り入れた開放的な家を建てたい」「デザイン性と暮らしやすさを両立した注文住宅を実現したい」とお考えの方は、ぜひ一度グランハウスへお問い合わせください。