ガウディ住宅に学ぶ光と風のとり込み方~前編~

ブログをご覧の皆様、はじめまして。

設計・インテリア担当の鬼頭です。

 

 

この間までの厳しい暑さが随分緩み、

秋の気配を感じる日も増えてきましたね。

 

私は、エアコンをつけず窓を開けて

外の風を楽しめる季節が大好きなので、

できるだけお家全体に

「風や光を沢山とりこみたい…!」と

いつも考えてしまいます。

 

 

 

そんな私がガウディの建てた住宅の一つ

「カサ・バトリョ」を訪れた時に、

とても感動したことについて

お話ししたいと思います!

 

 

カサ・バトリョの光井戸

ガウディが手がけた

集合住宅の「カサ・バトリョ」。

 

その有機的な外観や内装も

魅力溢れてやまないのですが、

この建物の内部には「光井戸」と呼ばれる

8層ある建物を貫く吹抜空間があります。

 

 

吹抜上部にある天窓から

自然光と新鮮な空気をとりこみ、

光井戸を通して建物の各階へ届ける

仕組みになっているのですが、

こちらただの吹抜ではなく、

効果的に光と風を行き渡らせる

工夫がされているのです。

 

1つ目は、

光井戸の壁一面を覆う青色のタイル

光井戸の上の方は濃い青、

下にいくほど明るい青になっています。

 

この理由は、

下の方ほど届く光が弱くなってしまうのを

タイルの色の濃淡で補正し、

光の広がりを均一にしようという目論見です。

 

その効果もあるのか、

海の中のような神秘的な空間になっています。

 

 

さらに2つ目、各階の窓の大きさも

上階の窓は小さく、下階にいくほど窓が大きい

 

こちらも上から入ってくる光の量を考え、

建物全体にできるだけ均一に光を届ける工夫です。

 

光をただとり込むだけでなく、

建物の仕掛けによって

心地よい光にされてから分配されています。

 

 

3つ目は、窓の下にある

換気のための手動式木製ルーバー

 

住む人がその日の気温や風の強さに合わせて、

取り込む空気の量を

自由にコントロールできるようになっています。

 

魚のエラをイメージして作られたそうで、

機能面だけでなく建物のデザインコンセプトにも

柔らかく馴染んでいます。

 

 

このように、

光井戸を通して建物全体に心地よく

光や風が届けられているのを体感し、

「これがまさにパッシブデザイン!」

と感動しました。

 

 

自然の力を利用して心地よい空間をつくる「パッシブデザイン」

急に出してしまった

「パッシブデザイン」という用語、

聞き慣れない方もいらっしゃるかもしれません。

 

 

太陽の熱や光、風など、自然のエネルギーを

できるだけ機械に頼らず建物に取り入れ、

心地よい空間をかなえる設計の工夫のことです。

 

このパッシブデザイン、

グランハウスでも大切にしている

取り組みのひとつです。

 

 

夏は日射を遮り、

冬は室内に光を取りこめる軒の出の工夫、

風を取り込む窓の配置や形の工夫、

吹抜や高窓によって光を建物の奥まで届ける工夫…

 

自然の光と風とともに心地よく暮らす、

それを叶えるのがパッシブデザインです。

 

 

次回は、グランハウスの

パッシブデザインの一部をご紹介しようと思います。

 

お楽しみに!!

 

 

 

鬼頭