こんにちは!
設計・インテリア担当の山路です。
暑さが本格的になり、
お出かけから帰ってくると、
涼しい室内にほっとする季節になりましたね。
家に帰って最初に目にする「玄関」は、
住まいの第一印象を決める大切な場所です。
毎日何気なく通る場所だからこそ、
デザインや居心地にこだわることで
暮らしの豊かさは大きく変わります。
今回は、施工事例をもとに、
私が設計で大切にしている
「玄関の空間デザイン」をご紹介します。
同じ広さでも、
光の取り入れ方や視線の抜け、
空間の見せ方によって
玄関の印象は大きく変わります。
これから家づくりを考えている方の
参考になれば嬉しいです。
曲線がつくる、やわらかな空間

最初にご紹介するのは、
R壁を取り入れた玄関です。
壁の角を丸くすることで
空間全体がやわらかい印象になり、
視線も自然と奥へ流れていきます。
R壁はデザイン性だけでなく、
圧迫感を和らげ、
玄関をより心地よい場所にしてくれます。
光と高さが生み出す開放感

こちらは吹き抜けを取り入れた玄関です。
天井が高くなることで視線が自然と上へ伸び、
実際の広さ以上に開放的な印象を与えてくれます。
さらに、大きな窓から差し込む自然光が
空間全体をやさしく包み込み、
時間帯によって
異なる表情を楽しめるのも魅力です。
「広い玄関」をつくるのではなく、
「心地よく感じる玄関」をつくる。
そんな設計を意識しています。
窓が切り取る景色もデザインのひとつ

玄関正面に設けた大きな窓。
この窓は光を取り込むだけでなく、
外の景色を室内へ取り込む役割も担っています。
季節ごとに変わる木々の表情や空の色が、
毎日の「ただいま」を
少し特別な時間にしてくれます。
窓は明るさを確保するためだけではなく、
景色をデザインする大切な要素でもあります。
奥行きを感じる視線計画

細長い玄関ホールを活かした事例です。
床材のラインによって、
自然と視線が奥へ伸びるように
デザインされています。
さらに、ダウンライトは
あえて空間の中心ではなく壁際に配置し、
壁面をやわらかく照らすことで、
美術館のような落ち着きのある雰囲気を
演出しています。
光の当たり方を工夫することで、
空間に陰影が生まれ、
シンプルな玄関にも豊かな表情が加わります。
また、ホールの行き止まりに
視線を惹きつける見せ場を設けることで、
自然と奥へ目線が導かれ、
空間に奥行きを感じられる設計になっています。
視線の流れまで丁寧にデザインすることも
心地よい玄関づくりには
欠かせないポイントです。
玄関は、家族を迎え、
お客様を迎える住まいの「顔」。
だからこそ、広さだけではなく、
そこでどんな気持ちになるかを大切にしながら
設計しています。
曲線が生み出すやわらかさ、
光と高さによる開放感、
景色を取り込む窓、そして視線の流れ。
どれも特別なことではありませんが、
一つひとつを丁寧に考えることで、
空間の印象は大きく変わります。
住まいは、毎日を過ごす大切な場所。
帰ってきたときにほっと心が落ち着く、
そんな玄関から始まる暮らしを
これからも一つひとつ丁寧に
デザインしていきたいと思います。
家づくりをご検討中の方は、
ぜひ玄関にも目を向けてみてください。
きっと、
暮らしをより豊かにするヒントが
見つかるはずです。
山路


