間取り・実例
共働きの間取り事例とポイント|家事が回る動線設計のコツとアイデアも
公開:2026.06.13
共働き世帯にとって「住む家が、日々の家事や育児をスムーズにこなせる間取りになっているか」は、生活の質を左右する重要なポイントです。
注文住宅を建てるとなると
・忙しい毎日でも家事が楽になる動線を知りたい
・共働きならではの失敗例を避け、効率的な配置にしたい
と悩んでしまうこともあるのではないでしょうか?
この記事では、共働きに適した間取りの事例や、設計時のポイントを紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
共働きの間取り3つのポイント
共働き世帯が効率よく暮らすには、間取りによる家事の効率化が不可欠です。
ここからは、共働きの方が間取りを決める際のポイントを3つ紹介します。
仕事と家庭を両立できる時短が基本
共働き世帯の住まいづくりにおいて最も優先すべきポイントは、家事が楽になる設備の導入や、家事がスムーズになる間取りを検討することです。
平日の限られた時間で家事をこなすには、個人の努力だけでなく、間取りによる物理的なサポートが欠かせないからです。
食洗機を備えたキッチンを設置したり、洗濯から乾燥まで一か所で完結するランドリールームを設置したりすると、平日の限られた時間で家事をこなしやすくなりますよ。
家事動線は「移動距離・回遊性・収納」を重視
効率的な家事動線を実現するには、移動距離・回遊性・収納の3要素を意識することが重要です。
キッチンから洗面室への移動距離を最短に設計して調理と洗濯を並行して進められるようにする・行き止まりのない回遊動線を間取りに取り入れる・通路を広く作る などすると、家族間での渋滞や、移動の妨げによるストレスを大幅に軽減できますよ。
また、収納の場所を導線に合わせて作ることも大切です。
使う場所としまう場所を直結させると、片付けの心理的ハードルを下げ、出しっぱなしを防ぐことができます。
片付けの手間を省くために、動線上にパントリーやファミリークローゼットを設けても良いですね。
生活リズムと家事分担も考える
間取りを決める前に、夫婦それぞれの生活リズムと家事分担を考えることも大切です。
どれほど優れた設計でも、実際の暮らし方とかけ離れていては機能しないからです。
普段の生活に合わせて、朝の支度時間が重なる家庭なら洗面台を2台並べる・渋滞しないよう通路幅にゆとりを持たせる・夜間に洗濯を行うなら室内干しスペースを設けるなどすると、より心地よく生活できますよ。
家事が回る動線設計のコツ
家事を円滑に回すには、無駄な動きを省く動線設計が鍵を握ります。
ここからは動線設計のコツを紹介します。
買い物動線を短くする
買い物後の荷物運びは、毎日の小さな負担となります。
玄関・パントリー・キッチンを直線や最短距離でつなぐと、重い食材やまとめ買いしたときでも、片付けの時間を大幅に短縮できますよ。
最近では、玄関近くから入れる土間収納や、パントリー直結にした家族用の玄関も人気です。
特に、シューズクローゼットやパントリーを家族用の導線に作ると、来客時にも気を遣いすぎずに生活できますね。
キッチンは回遊で詰まりを減らす
共働き世帯では、夫婦が同時にキッチンに立つ場面も多くなります。
ここで重要になるのが、回遊導線にすることで、渋滞によるストレスを軽減することです。
アイランド型のように両側とも壁についていないタイプや、ペニンシュラ型のように片側だけ壁にくっついたタイプにすると、一人が洗い物をしている背後をもう一人がスムーズに通り抜けられるようになるなど、渋滞が起きにくくなります。
調理や片付けが重なる忙しい時間帯でも家族同士の動線が干渉しないので、家事のストレスを軽減できますよ。
収納は量より位置
収納は広さ以上に配置が重要です。
どんなに大容量のクローゼットがあっても、使う場所から遠ければ出し入れが負担になってしまうからです。
玄関近くに玄関近くにコート掛けを設ける・ランドリールームのすぐ横にタオル収納を作るなど、動作のついでに片付く配置を意識しましょう。
「干し方」で洗濯動線を考える
洗濯動線は、部屋干し・外干しなどの洗濯方法に合わせて、導線を考えることも大切です。
外干しの場合は、重い洗濯物を抱えての階段移動や長い距離を運ぶ手間が負担になりやすいので、洗濯機からベランダやサンルームへの動線を短縮することをおすすめします。
部屋干しの場合は、洗う・干す・畳むの工程が一箇所で完結するように、洗濯機と同じ空間にランドリールームを集約するように配置した方が良いですね。
乾燥機派の方なら、乾いた衣類をその場ですぐに仕分けられるよう、カウンターやファミリークローゼットを隣接させる設計も人気です。
コンセント計画は家事効率に直結
家事効率を高めたいなら、コンセントの配置は綿密に考えておきたいですね。
- ブレンダーなどの調理器具を使うなら、ワークトップや作業台の近くにコンセントを付ける
- 掃除機用のコンセントを、廊下の要所要所に設置する
- ロボット掃除機のドックにコンセントを設置する
など、家事の手順に即した適切な位置に電源が備わっていれば、毎日の家事をより円滑に進められるようになりますよ。
共働きに人気の間取りアイデア集
ここからは、共働き世帯から人気の間取りアイデアを紹介します。
ランドリーとファミリークローゼットを隣接させる


洗濯物を運ぶ負担を最小限に抑えたいなら、ランドリールームとファミリークローゼットを隣接・直結させる配置がおすすめです。
脱ぐ・洗う・干すから収納までの動線が数歩圏内で完結するため、重い洗濯物を持って家中を移動する労力から解放されます。
特に水回り周辺に家族全員の衣類を集約すれば、入浴後の着替えがスムーズになるだけでなく、各個室へ洗濯物を配る手間もなくなりますよ。
ランドリールームで「干す・畳む」を完結


天候や時間帯を問わず洗濯が可能な専用のランドリールームは、天気が急変した時にすぐ取り込みにいけない可能性もある共働き夫婦にとって、優先度の高い設備といえます。
洗濯機・室内干し用ポール・カウンターがあると、衣類をその場で畳み、カウンター下にすぐ収納できるので、リビングに洗濯物が溜まるのを防げますね。
作業が素早くなるだけでなく、心理的な負担も軽減できる設備です。
畳コーナー等の見守れる遊び場をつくる


ランドリールームに小上がりスペースを設けるのもおすすめです。
段差のある作業台のように使えるため、洗濯物をその場でたたんだり仕分けたりしやすいですし、疲れたら少し休むこともできるので、高齢者の方や疲れやすい方がいる場合でも安心です。
乳児や幼児のいる家庭では、お風呂上がりの着替えに使っても良いですね。
収納棚と一体になっていることでタオルや衣類をすぐに収納できるので、作業の流れが途切れないことも大きなメリットです。
ワークスペースは「個室」だけが正解ではない


在宅勤務が定着した昨今、ワークスペースのあり方も多様化しています。
集中力を重視する場合には、寝室の一角などに設ける完全個室が適していますが、家事や育児との両立を優先するなら、リビング横のオープンタイプや適度に仕切られた半個室でも良いですね。
オンライン会議の頻度が高い場合は、背景や音響に配慮した半個室を作ると、家族の生活音や視線を気にせず業務に没頭できる環境が整いますよ。
広々玄関で子育ての出入りをスムーズに


朝の出発準備は、少しでもスムーズにしたいものですね。
玄関まわりに十分な広さと収納を確保できれば、夫婦の渋滞を防ぎ、ベビーカーの出し入れや子どもの靴の履き替えをスピーディーに行えますよ。
土間続きのシューズインクロークを取り入れた間取りは、特におすすめです。
靴だけでなく、通園バッグ・雨具・屋外用の玩具などを一括管理できれば、リビングへ荷物を持ち込む手間も省けます。
帰宅直後の手洗い・うがいを習慣化したいなら、玄関付近に手洗いを設置しても良いですね。
外からの視線・防犯と、開放感の両立


共働き世帯は日中の不在時間が長い場合が多いので防犯対策はマストですが「防犯面だけでなく、開放感も重視したい」という方は多いでしょう。
道路に面した外壁には高窓を採用する・中庭を囲むロの字やコの字型の構造にするなど、窓の配置や建物形状を工夫すれば、防犯面と開放感を両立することができますよ。
ファミリークローゼットは配置が命


ファミリークローゼットは、配置場所によって利便性が大きく左右されます。
ランドリー付近か玄関付近に配置されるケースが多いですが、洗濯動線を優先する場合には、干す・取り込む・収めるの一連の動作が数歩圏内で完結するランドリールームに隣接させることをおすすめします。
一方、外出や帰宅時の身支度をスムーズにしたい場合には、玄関付近への配置が適しています。
玄関付近にあると帰宅後すぐに着替えや鞄の片付けを行う習慣が自然と身につき、リビングに私物が散らかるのを防止できますよ。
共働き間取りでよくある失敗例と対策
共働き世帯の住まいづくりにおいて、家事時間の短縮とストレスの軽減は極めて重要な要素ですね。
ここでは、よくある間取りの失敗例と対策方法を紹介します。
収納不足で散らかる
「居住空間の広さを優先して収納を削った結果、床に物が溢れてしまう」ということは、よくあります。
特に共働き世帯では、平日に片付けの時間を確保しにくいため、一度散らかり始めるとキレイな状態を取り戻すのが困難になることも。
収納面積を無闇に広げる必要はありませんが、玄関に靴/コート/鞄を収容できるシューズインクローク・キッチン横にはパントリー・ランドリー横にファミリークローゼットなど、必要な場所に必要なだけの収納を用意すると、取り出すのも収納するのも楽になり、家事の負担を大きく軽減できますよ。
生活音が気になる
共働き世帯では夫婦の勤務体系や活動時間帯が異なるケースも多いです。
特に木造住宅や吹き抜けを採用した間取りでは「就寝中に掃除や入浴の音が響き、睡眠を妨げられてしまう」というトラブルも。
生活音によるストレスを軽減するには、寝室と浴室・トイレを直接隣接させず、間にクローゼットなどの収納を挟んで緩衝地帯を設けるなど、静かなゾーンと音が発生するゾーンを明確に分けることが大切です。
また、階下への振動や騒音に配慮し、寝室の直上に水回りや子ども部屋を配置しないなどの配慮もしたいですね。
外からの視線が気になる
「リビングに大きな窓を採用したら、外部からの視線が気になってしまった」というお悩みも少なくありません。
特に日中不在にすることが多い共働き世帯にとって、プライバシーの確保と防犯性の両立は極めて重要な課題。
道路に面した壁面には高窓や地窓を採用する・2階にリビングを配置する間取りにするなど、窓の位置や間取りを工夫すれば、開放感を確保しつつプライバシー性を高めることができますよ。
いいとこ取りで家事動線が複雑に
パントリー・ランドリールーム・回遊動線といった人気のアイデアを詰め込みすぎた結果、動線が複雑に交差しすぎて移動距離が伸び、かえって家事効率が低下するケースもみられます。
こうした事態を防ぐには、自身のライフスタイルやストレスを感じやすい家事を整理し、優先順位をつけて家事ルートを最適化する視点が大切です。
水回りの家事を最短ルートで完結させたいなら、洗う・干す・畳む・収めるの一連の工程が一箇所で完結するランドリールームを軸に、キッチンと洗面室を直線的に結ぶ配置しても良いですね。
また、重い荷物を持ち運ぶことにストレスを感じやすいなら、玄関からパントリーを経てキッチンへ直接アクセスできる買い物動線を確保するのもおすすめです。
共働き世代の間取り設計はグランハウスに相談ください!

この記事では、共働き夫婦の家事導線の作り方のコツや、実際の建築事例を紹介してきました。
共働き夫婦なら、平日稼働できない分とくに家事の効率化を図りたいものですが、より良い家事導線の作り方を考えたり、生活リズムに合わせて緩衝地帯を作ったりするのは、2人だけではなかなか難しいものです。
共働きで、より良い間取りを作りたいと悩んでいる方は、グランハウスにぜひご相談ください。
グランハウスは岐阜/愛知/三重で注文住宅を提供している設計士集団です。
「ハウスメーカーでも工務店でもない、設計士とつくる」からこそ、お客様の想いやこだわりに丁寧に向き合い、ちょっとカッコいい、暮らしやすい家をご提案します。
施工実績は1,000件以上。「より良い家づくりをしたい」「岐阜で注文住宅を建てたい」とお考えの方は、ぜひグランハウスに一度お問い合わせください。