間取り・実例

耐震等級1とは?耐震等級2・耐震等級3との違いも

更新:2026.07.10 公開:2026.06.07

注文住宅の打ち合わせを進めるにあたって耐震等級を考える必要が出てきたけれど

・耐震等級1の安全性はどれくらい?
・どの等級にするべきか悩んでしまう

など、悩んでしまう方も多いです。この記事では、耐震等級1が想定している耐震性の基準や、耐震等級2.3との違いを紹介します。

耐震等級1の安全性とは?

耐震等級1は、地震に弱い家というわけではありませんが、安全性には明確な前提条件があります。大切なのは「どこまでの地震を」「どこまで守ることを目的にしているのか」を正しく理解することです。

ここからは、耐震等級1が建築基準法の中でどのような位置づけにあり、どこまでの安全性を想定して設計されているのかを解説していきます。

建築基準法が想定する耐震性能の考え方

耐震等級1の基準が想定しているのは「震度6強〜7程度の大地震が一度発生しても、建物が倒壊せず、そこにいる人の命を守れること」です。

つまり、最低限の安全性は確保できますが、複数の地震への対策や損壊の対策までは確実と言い切れないため、地震後の暮らしやすさを保証できるわけではありません。

あくまで命を守るラインとして設定されている点を理解しておくことが大切です。

「倒壊しない」と「住み続けられる」の違い

建築基準法では、耐震等級1では「建物が大地震で完全に崩れ落ちないこと」を重視しています。

住宅が完全に崩れ落ちることはなくても、壁のひび割れや柱・床の損傷までは防ぎきれない可能性があるので、地震後に大規模な補修や仮住まいの確保が必要になるケースも考えられます。

避難せずに暮らし続ける基準ではなく、命を守るための最低基準なので、そこは理解しておいた方が良いですね。

繰り返す地震への耐性は考慮されていない

耐震等級1は、大きな地震が一度起きた場合を想定して設計されています。

そのため、短期間に何度も起こる余震や数年以内に繰り返される大地震への耐性は、そこまで考慮されていません。地震で受けたダメージが蓄積していると、比較的小さな地震でも大きな被害を被る可能性があります。

「大地震はそう頻繁に起きないから、耐震等級1でも大丈夫」という声もよく聞きますが、どこでどの程度の揺れが起きるかは誰にも予測できないので、ご不安が残る方は耐震等級2や耐震等級3を選ぶことをおすすめします。

耐震等級1と、耐震等級2・耐震等級3の違い

耐震等級 安全性 補修や損傷リスク 資産価値
耐震等級1 建築基準法レベル 倒壊は避けられる可能性が高いが、壁のひび割れ・床や柱の歪みなどの損傷が起こりやすい。

大規模修繕や一時的な住み替えが必要になるケースも。

耐震等級2 等級1の約1.25倍 同規模の地震でも損傷が抑えられやすく、軽微な補修で済む可能性が高い。

生活再開までの期間が短くなりやすい。

耐震等級3 等級1の約1.5倍 構造に余裕があるため、損傷リスクが最も低い。

地震後も住み続けられる可能性が高く、補修費用や生活への影響を最小限に抑えやすい。

耐震等級1と耐震等級2・耐震等級3は、どれも耐震性を備えた住宅ではありますが、大きな違いが3つあります。ここからは、耐震等級1と上位等級の違いを紹介します。

構造計算の有無による安全性の差

耐震等級ごとの安全性の違いを生む大きな要因が、構造計算の有無とその精度です。

耐震等級1では、建築基準法で定められた最低限の仕様規定を満たす設計が基本で、建物全体の力のかかり方を数値で検証する詳細な構造計算を行わないケースもあります。そのため、想定外の揺れ方をした場合に、特定の部位へ負荷が集中する可能性が否定できません。

一方、耐震等級2・3では、より厳しい基準にもとづいた構造計算を行い、柱・梁・壁の配置やバランスを数値で検証します。建物全体で地震の力を受け止める設計となるため、設計上の信頼性が高いです。

地震後の補修や損傷リスクの違い

耐震等級1の家だと、大きな地震が発生した場合、倒壊は避けられても壁のひび割れや柱の歪みなどの損傷が起こる可能性があります。場合によっては、長期の工事や仮住まいが必要になることも。

耐震等級2・3の住宅は構造が強化されているため、同じ地震でも損傷が少なく済む可能性が高いです。地震後の補修費用や手間が大きく異なるため、初期費用はかかりますが、長期的な修繕費・メンテナンス費用などのリスクは軽減できます。

長期的な資産価値への影響

耐震等級の違いは、住宅の資産価値にも一定の影響を与えます。

耐震等級1の住宅は最低限の基準を満たしているため、建物としての価値は保たれますが、耐震性の高い住宅と比べると評価がやや低くなる傾向があります。

一方、耐震等級2・3の住宅は耐震性能が高いと判断され、将来的な売却や貸し出しの場面でプラス評価につながる可能性があります。地震保険の割引を受けられるので、維持費や修繕費の面でも安心です。

ただし、資産価値は耐震等級だけで決まるわけではありません。立地・土地の需要・周辺環境・敷地条件によっては、耐震等級が高くても価格に反映されにくいケースもあるので、立地や将来性も含めて総合的に検討することが重要です。

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ここまで、耐震等級1の基準や耐震等級2・耐震等級3との違いを紹介してきました。

耐震等級は、家を建てた後に変更することはできないため、家族の将来・生活の再建しやすさ・安心感まで、設計時にきちんと考えることが大切です。

とはいえ「どの耐震等級が合っているのか」「間取りやデザインと両立できるのか」と不安を感じる方も多いでしょう。注文住宅の耐震性でお悩みの方は、ぜひグランハウスにご相談ください。

グランハウスは、岐阜・愛知・三重を中心に注文住宅を手がける設計士集団です。「ハウスメーカーでも工務店でもない、設計士とつくる」家づくりだからこそ、耐震性はもちろん、間取りやデザイン、暮らしやすさまで総合的にご提案します。

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