間取り・実例
中庭のある家の間取り実例5選|メリット・デメリットも
公開:2026.07.22
中庭のある家を建てたいと思っているけれど
・どんな形の間取りにするべき?
・実際の建築事例を参考にしたい
という方も少なくないでしょう。この記事では、中庭のある家の間取り実例を紹介します。間取りの種類やメリット・デメリットも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
中庭のある家の間取りは主に3種類
中庭のある家といっても、実は間取りの形によって暮らしやすさは変わります。
採光の取り方・プライバシー性・動線の考え方にも違いがあるため、それぞれの特徴を知ったうえで選ぶことが大切です。
ここでは代表的な「L字型」「コの字型」「ロの字型」の3つについて紹介します。
L字型

L字型の中庭のある家は、建物をアルファベットの「L」の形に配置し、その内側に中庭を設ける間取り。比較的コンパクトな敷地でも取り入れやすい中庭です。
室内に光や風を取り込みやすく開放感のある空間をつくることができるほか、外からの視線が入りにくくカーテンを開けたままでも過ごしやすいので「プライバシーを確保しながら自然を感じたい」という方にも人気です。
一方で、中庭に面する部屋が限られるため、配置によっては光の入り方に差が出る点には注意が必要です。
コの字型

コの字型は、建物を三方向に配置して中庭を囲む間取り。
リビング・ダイニング・キッチンなど複数の空間が中庭に面するため、家のどこにいても外とのつながりを感じやすくなります。
中庭を中心にした回遊動線をつくりやすく、家の中をぐるりと移動できるため、洗濯や掃除などの家事効率が上がる点もメリットです。
三方向から囲まれているためプライバシー性も確保しやすいですが、建物の形状が複雑になりやすいので、建築コストは上がる傾向にあります。
ロの字型

ロの字型は、建物で中庭を四方から完全に囲む間取りで、最もプライバシー性が高い間取り。
外部から中庭が見えないため、カーテンを閉めなくても人目を気にせずくつろぐことができます。
すべての部屋が中庭に面するように設計できるため、どの部屋にも光や風を取り込みやすいというメリットも。
一方で、四方を建物で囲む構造のため、敷地の広さや建築コストに余裕が必要になります。動線や採光計画をしっかり考えないと使いにくくなることもあるため、設計段階での工夫が重要です。
中庭のある家の間取り実例5選
ここからは、中庭のある家の間取り実例を5つご紹介します。
1.フェンスでプライバシー性も確保した、コの字型の中庭

こちらは、建物をコの字型に配置し、中庭をやさしく囲むことでプライバシー性と開放感を両立した住まいです。
中庭はLDKや和室からアクセスしやすい位置に設けられており、室内にいながらも外とのつながりを感じられる設計になっています。
中庭の外周にはフェンスを設けることで、外からの視線をしっかりと遮りつつ、カーテンを開けたままでも安心して過ごせるのが特徴。
中庭を中心に回遊できるので、家事や移動もスムーズに行えますね。
2.家全体に光が入る、採光面に優れたコの字型の中庭

こちらは、コの字型に建物を配置し、中庭を中心に家全体へ光を取り込むよう設計された住まいです。
LDKは大きな開口部で中庭に面しており、外からの光がたっぷりと差し込みます。外周からの採光が難しい敷地でも、中庭を設けることで安定した明るさを確保できますね。
3.和室を囲むように作られた、広めのL字型中庭


こちらは、和室を中心にL字型に中庭を配置した、ゆとりある住まいの事例です。
和室の大きな開口部から中庭を眺められる設計で、室内にいながら四季の移ろいを感じられます。
中庭は広めに確保されているため、光や風をしっかり取り込みやすく、和室だけでなく周囲のLDKや廊下にも明るさが広がりますね。
4.内装の高級感を隠しつつ防犯性を高められる、コの字型の中庭

こちらは、コの字型に建物を配置し中庭を内側に取り込むことで、外からの視線を遮りつつ上質な空間を楽しめる住まいです。
外観や玄関からは室内の様子が見えにくいため、落ち着いた高級感のあるインテリアを保ちながら、防犯性も確保できますね。
5.キッチン・洗面室からアクセスしやすい、家事動線に優れたコの字の中庭

こちらは、コの字型に配置された中庭を中心に、キッチンや洗面室からスムーズに行き来できる住まいです。
キッチンから中庭へ直接出られるため、ちょっとした外作業や換気がしやすく、日常の動きが自然と効率化できるところが魅力。
ランドリースペースと中庭の位置が近いので「洗う→干す→取り込む→しまう」といった一連の流れをコンパクトにまとめられるのは嬉しいですね。
中庭のある家のメリット
ここからは、中庭を取り入れることで得られるメリットをいくつか紹介します。
日当たりと通風性に優れている
中庭のある家は、建物の内側に向けて窓を設けられるため、日当たりや風通しを確保しやすいのが特徴です。
通常、住宅密集地では隣家との距離が近く、外側に大きな窓を設けにくいケースもありますが、中庭があれば内側からしっかりと光を取り込めます。
北側の部屋や廊下、水回りなど暗くなりがちな空間にも自然光が届きやすくなり、家全体を明るく保つことができますよ。
プライバシー性と開放感を両立できる
中庭は建物で囲まれた内側の空間になります。
道路や隣家に面した窓とは違って人目を気にせずカーテンを開けたまま過ごせるため、自然光をたっぷり取り込みながらリラックスした時間を過ごせます。
中庭に面した大きな窓を設けることで、室内と屋外が一体となったような広がりを感じられる点も魅力です。
ウッドデッキやテラスを設ければ、セカンドリビングとして使うこともでき、暮らしの楽しみ方が広がりますよ。
外部から侵入されにくい
中庭のある家は、防犯面でも優れているといえます。
一般的な住宅では道路や隣地に面した窓が多くなりがちですが、中庭を設けることで外周部の窓を減らすことができるためです。
特にコの字型やロの字型の間取りでは、中庭が建物に囲まれるため、外から直接アクセスしにくい構造になりますよ。
外観がすっきりして見える
中庭のある家は採光や通風を中庭から確保でき、道路側や隣地側に大きな窓を多く設ける必要がなくなるため、外観デザインがすっきりと整いやすいのも魅力の一つです。
生活感が出にくく、スタイリッシュで洗練された印象の外観になりやすいので、美しい見た目の住まいを目指したいなら中庭の設置を検討しても良いかもしれません。
中庭のある家のデメリット
中庭のある家は魅力が多い一方で、事前に知っておきたいデメリットもあります。ここからは、中庭のある家のデメリットを紹介します。
建築コストが増える可能性がある
中庭のある家は、外壁の面積や施工の手間が増えるため、一般的な四角い家に比べて建築コストが高くなる傾向があります。
特にロの字型のように四方を囲む間取りは、構造が複雑になるため費用が上がりやすい点に注意が必要です。また、中庭を広く確保しようとすると、その分だけ敷地も必要になり、土地費用が高くなるケースもあります。
理想を追究しすぎると予算オーバーにつながる可能性があるため、優先順位を決めて計画することをおすすめします。
居住スペースを圧迫する
中庭を設ける場合、その分だけ建物の内部として使える面積は減ってしまいます。
特に敷地に余裕がない場合は、中庭を優先したことでリビング・個室・収納スペースなどの必要な設備が狭くなってしまうことも。
家族構成やライフスタイルによって必要な部屋数や広さは変わるため、中庭と住居スペースとのバランスを考えて計画することをおすすめします。
動線効率が悪くなることもある
中庭を中心に建物を配置すると、部屋同士の距離が離れやすくなり、移動の動線が長くなることがあります。
「キッチンから洗面室や寝室へ行く際に遠回りになる」「玄関からクローゼットまで、家の中をぐるっと回らないとたどり着けない」という事態になると不便を感じやすいので、設計段階で生活動線・家事動線・来客動線などの動線をきちんと考えておくことが大切です。
掃除やメンテナンスに手間がかかる
中庭は屋外空間なので、落ち葉・ホコリ・雨水による汚れがたまりやすいです。
特に排水口が詰まると水はけが悪くなり、コケやカビの原因になることも。また、植栽を取り入れる場合は水やりや剪定などの手入れも欠かせません。
こういったメンテナンスに負担を感じないよう、中庭のサイズ・植栽の数・想定されるメンテナンス費などを事前に検討しておくことをおすすめします。
中庭のある家を建てて後悔しないための設計ポイント
中庭のある家は、設計の工夫次第で暮らしやすさが大きく変わります。ここからは、中庭のある家を建てて後悔しないための設計ポイントを紹介します。
生活動線・家事動線を入念に考える
中庭のある家は建物の形が複雑になりやすいです。部屋同士の距離が離れて動線が長くなるケースがあるので、設計段階で生活動線や家事動線をしっかり考えておくことが重要です。
特にキッチン・洗面室・ランドリールームなど、日常的に行き来する場所同士はできるだけ近くに配置すると、家事の負担を減らせますよ。
実際の生活をイメージしながら「どの場合、どこからどこへどう動くか」を具体的に想像しつつ、設計することをおすすめします。
中庭の用途を事前に考えておく
中庭は自由度の高い空間だからこそ、使い道を明確にしないまま設計すると、完成後にあまり活用されないデッドスペースになってしまう可能性も。
テラスとして使うのか・洗濯物を干す場所にするのか・子どもやペットが遊ぶスペースにするのかなど、用途を明確にしたうえで、床材・水栓・照明などの選定を進めると良いですね。
設計段階で排水計画を考えておく
中庭は建物に囲まれているので、雨水がたまりやすいです。
排水計画が不十分だと、水はけが悪くなり、コケやカビが発生したり、建物への影響につながったりすることも。そのため、設計段階でしっかりと排水口の位置・数・床の勾配など、排水の流れを考えておきましょう。
落ち葉やゴミが詰まりにくい工夫や、掃除しやすい構造にしておくことも大切です。快適に使い続けるために、見た目だけでなく機能面にも配慮して計画したいですね。
耐震性・断熱性などの性能面も考慮する
凹凸が多い間取りは構造バランスが崩れやすくなります。また、外壁面が増えることで外気の影響を受けやすくなり、断熱性能が低いと室内の温度差が生じやすくなる可能性もあります。
中庭を設置する場合、快適に長く住み続けるためにも、気密性・断熱性・耐震性などの性能面を含めて、信頼できる設計士や住宅会社と相談しながら進められると良いですね。
中庭のある家を建てるならグランハウスにお任せください

中庭のある家は、日当たりや通風、プライバシー性を高めながら、暮らしに開放感をプラスできる魅力的な住まいです。
一方で、間取りや動線、メンテナンス性などをしっかり考えて設計しないと、住んでから不便さを感じてしまう可能性もあります。
だからこそ、デザインだけでなく「暮らしやすさ」まで見据えて設計できる専門家と相談をしたいですね。
注文住宅の間取りでお悩みの方は、グランハウスにご相談ください。
グランハウスは岐阜・愛知・三重で注文住宅を提供している設計士集団です。
「ハウスメーカーでも工務店でもない、設計士とつくる」からこそ、お客様の想いやこだわりに丁寧に向き合い、ちょっとカッコいい、暮らしやすい家をご提案します。
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