基礎知識・考え方
注文住宅を設計事務所で建てるメリット・デメリットは?依頼先選びで失敗しないコツも
公開:2026.08.17
注文住宅の設計を設計事務所に依頼しようと考えているけれど、
・デメリットも加味して選びたい
・どんな基準で設計事務所を選ぶべきか悩んでしまう
という方も多いでしょう。
この記事では、注文住宅を設計事務所に依頼するメリット・デメリットや、設計事務所選びで失敗しないためのコツも紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
設計事務所とは?
設計事務所とは、一般的に、住宅や建物の「設計」と、工事が図面通りに進んでいるかを確認する「工事監理」を専門に行う会社のことです。
注文住宅を作る際は、建てる人の理想・ライフスタイル・土地の条件・予算に合わせ、素材選び・動線設計・採光・風通しなどの細かいところまで1から考えてくれます。
また、ハウスメーカーのように自社で住宅を販売・施工するのではなく、中立的な立場で家づくりをサポートするので「デザインにこだわりたい」「他にはない家を建てたい」という方にも適しています。
施工会社選びについてもアドバイスを受けられるため、理想の住まいをじっくり形にしていきたい方にとって、心強いパートナーといえるでしょう。
注文住宅を設計事務所に依頼するメリット
| 種別 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 設計事務所 | 他にはないこだわりを実現できる 変形地でも余分な予算をかけず建てられる 設計事務所が工務店の監理をしてくれるケースが多い |
数百万円単位の設計監理料がかかる 工期が長い 要望に合う設計者を見つけるのが大変 |
| ハウスメーカー | 品質や性能が安定している 工期が比較的短い 展示場で実物を見学しやすい 保証やアフターサービスが充実している |
規格やルールが多く自由度が低め オプション追加で費用が上がりやすい 似たデザインになりやすい 広告費や展示場費用が価格に含まれやすい |
| 工務店 | 地域密着で相談しやすい 比較的コストを抑えやすい 柔軟に対応してくれる場合が多い 土地や地域特性に詳しい |
会社によって技術力に差がある デザイン提案力は工務店ごとに異なる 保証やアフター体制に差がある 完成イメージが分かりにくい場合がある |
ここからは、注文住宅を設計事務所に依頼するメリットを詳しく紹介します。
他にはないこだわりを実現できる
設計事務所へ注文住宅を依頼する最大のメリットは、自由度の高い家づくりができることです。
ハウスメーカーのように決まった規格や標準プランが少ないため、家族構成・ライフスタイル・趣味に合わせてこだわりを詰め込んだ家を建てることができます。
収納計画・家事動線・窓の配置まで暮らし方に合わせて細かく設計してもらえるほか、素材や設備についても自由度が高いので「既製品では満足できない」「他にはない家にしたい」という方に向いています。
変形地でも余分な予算をかけず建てられる
旗竿地・狭小地・傾斜地などの変形地でも、土地の特徴を活かした家づくりをしやすいというメリットがあります。
ハウスメーカーでは規格化された間取りをベースに家づくりを進めることが多いため、特殊な土地では追加費用が発生したり、希望通りの間取りが難しくなったりするケースがあります。
設計事務所なら、土地の形状や周辺環境に合わせて1からプランを考えるため、変形地の特徴を活かしながら理想に近い間取りを実現できる可能性が高いです。
変形地は一般的な整形地より価格が安いケースも多いので、設計次第では土地取得費を抑えながら理想の住まいを目指すことができますよ。
設計事務所が工事の監理をしてくれる
設計事務所は、第三者の立場で現場をチェックし、工事が図面通りに進んでいるかを確認する「工事監理」も行います。
配筋や断熱材の施工状況など、完成後には見えなくなる部分についても「図面と異なる施工になっていないか」「設計内容に沿って工事されているか」を確認してもらえるため、建築に詳しくない施主にとっては大きな安心材料になりますね。
家づくりは完成して終わりではなく、長く安心して暮らせることが大切です。設計者が工事監理に入ることで、設計意図と施工内容のズレを早い段階で確認しやすくなり、納得感のある住まいづくりにつながりますよ。
注文住宅を設計事務所に依頼するデメリット
設計事務所には自由度の高い家づくりや第三者目線での工事監理など多くの魅力がありますが、一方で注意しておきたいポイントもあります。
ここからは、注文住宅を設計事務所に依頼するデメリットを紹介します。
数百万円単位の設計監理料がかかる
設計事務所へ注文住宅を依頼する場合、工務店やハウスメーカーとは別の形で「設計監理料」が明確に設定されることが一般的です。
設計監理料は建築費に対して一定割合で設定される場合や、業務内容ごとに決められる場合があります。建物の規模によっては数百万円単位になることもあるため、あらかじめ確認しておくことが大切です。
設計監理料には、間取りやデザインを考える設計業務だけでなく、完成まで設計内容と工事を確認する「工事監理」の費用も含まれるケースがあります。
専門家が完成まで関わる安心感はありますが、費用負担が大きく感じられる可能性もあります。
注文住宅では、素材や設備にこだわるほど建築費も上がりやすくなるため、設計監理料も含めた総予算を確認し「どこにお金をかけたいのか」を事前に整理しておくことをおすすめします。
工期が長い
設計事務所に依頼する場合、家づくり全体に時間がかかりやすいというデメリットがあります。
ハウスメーカーのような規格住宅とは異なり、間取りやデザインを1から検討するため、打ち合わせや図面作成に時間がかかるためです。
さらに設計後には、工務店への見積もり依頼・施工会社の選定・工事契約などの工程が入ることもあります。
素材や設備まで細かくこだわるほど検討項目が増えるため、家づくり全体のスケジュールは長くなりやすいです。
「子どもの入学までに引っ越したい」「新居へ入居したい時期が決まっている」という方は、設計期間と施工期間の両方を考え、余裕を持ってスケジュールを組むことが大切ですね。
要望に合う設計者を見つけるのが大変
設計事務所は数多くありますが「シンプルモダンが得意」「狭小住宅が得意」など、それぞれ得意なデザインや設計スタイルが異なるため、自分たちに合う設計者を見つけるまで時間がかかることがあります。
どんな家を建てたいのかを整理したうえで施工事例や提案内容を比較すると、スムーズに依頼先を選びやすくなりますよ。
また、実績も大切ですが、受賞歴やメディア掲載歴だけを基準に選ぶのはおすすめできません。どんなに有名な設計士でも、自分たちの理想・予算・暮らし方に合った家を建てられるとは限らないためです。
受賞歴やメディア実績はあくまで参考情報として考え、実際に話してみて、相性や家づくりに対する考え方が合うかどうかを見極めることをおすすめします。
注文住宅の依頼先を決める際のポイント
注文住宅は、依頼先によって完成後の満足度が大きく変わります。「なんとなく有名だから」「価格が安そうだから」という理由だけで決めてしまうと、後悔につながる可能性もあります。
ここからは、注文住宅の依頼先を決める際に押さえておきたいポイントを紹介します。
希望の家の条件を決める
注文住宅の依頼先を選ぶ前に、まずは「開放感のある吹き抜けが欲しい」「家事動線を重視したい」「自然素材を使いたい」など、どんな家に住みたいのかを具体的に整理しましょう。
この段階では、実現可能性を細かく気にしすぎる必要はありません。まずは家族それぞれの希望を出し、その後に優先順位を決めていくのがおすすめです。
家づくりを進めていくと、設備・間取り・外観・仕様などで希望が増えてきますが、限られた予算の中ですべてを叶えるのは難しいものです。
事前に家族でしっかり話し合い「絶対に必要なもの」「できれば叶えたいもの」「妥協できるもの」を整理しておけば、住宅会社を比較する基準にもなり、予算オーバーを防ぎやすくなりますよ。
設計士との相性を確認する
設計士との相性も重要なポイントです。
設計士の中には、依頼主の希望を丁寧に聞き取り、理想を実現するための提案をしてくれる人もいれば、自分のデザインや考えを強く打ち出すタイプの人もいます。
価値観やコミュニケーションの取り方が合わないと、打ち合わせがスムーズに進まず「思っていた家と違う」という結果につながることもあります。
そのため、契約前に設計士の考え方やコミュニケーションスタイルを確認しておきましょう。
初回相談やプレゼンの際に、こちらの意見をどのように受け止めてくれるか・要望の背景まで聞いてくれるか・専門的な内容を分かりやすく説明してくれるかなどを確認するのがおすすめです。
2,3社から見積もりをもらう
注文住宅を依頼する際は、最初から1社に絞るのではなく、2〜3社程度を比較して検討することをおすすめします。
同じ予算でも、デザイン・性能・コストなど、会社が重視しているポイントによって提案内容は異なります。
複数社を比較することで、費用感や提案内容の違いが分かり、自分たちに合った依頼先を見つけやすくなりますよ。
「どこに依頼するか」は家づくりの満足度を大きく左右します。金額だけでなく、担当者の対応・見積もりに含まれる範囲・住宅性能・保証内容なども含めて比較しましょう。
契約条件を事前に確認する
契約前には、費用や工事内容だけではなく、契約条件もしっかり確認しておきましょう。
特に注意したいのが、追加費用が発生する条件・設計変更時の対応・解約時の費用です。
注文住宅では、打ち合わせを進める中で仕様変更が発生するケースも少なくありません。その際に、どの段階から追加費用が発生するのかを事前に確認しておかないと、予算オーバーにつながる可能性があります。
設計事務所に依頼する場合は、設計監理業務にどこまで含まれているのか・施工会社選定のサポートがあるのか・追加打ち合わせに費用がかかるのかなども確認しておくと安心です。
契約書は専門用語が多く分かりにくい部分もありますが、不明点をそのままにせず、納得できるまで説明を受けましょう。
設計士事務所と工務店の連携を確認する
設計事務所へ依頼する場合は、実際に施工を行う工務店との連携体制も確認しておきましょう。
どれだけ素晴らしい設計でも、施工側との意思疎通がうまくいかなければ、施工ミスや認識のズレが起き、イメージ通りの家にならない可能性があります。
過去に一緒に家づくりをした工務店があるか・施工中に設計者がどの程度現場を確認するのか・現場で変更が必要になった場合にどのように連携するのかなどを確認すると安心です。
設計と施工が別会社になるからこそ、双方がしっかり情報共有できる体制が整っているかを見極めることが大切ですね。
設計士と家を建てたいなら、グランハウスへご相談ください!

ここまで、ハウスメーカーと設計事務所の違いや、依頼先を決める際のポイントを紹介してきました。
設計事務所での家づくりは、自由度の高い設計や細かなこだわりを反映しやすいという魅力がある一方で、設計監理料・家づくりにかかる期間・設計士選びなど、事前に理解しておきたいポイントもあります。
理想の家を建てるためにも、暮らしやすさ・予算・将来性まで含めて「自分たちがどんな暮らしをしたいのか」を整理し、その想いに寄り添ってくれる住宅会社を選ぶことが大切です。
設計士と一緒にこだわりの注文住宅をつくりたい方は、ぜひグランハウスにご相談ください。
グランハウスは岐阜・愛知・三重で注文住宅を提供している設計士集団です。
「ハウスメーカーでも工務店でもない、設計士とつくる」からこそ、お客様の想いやこだわりに丁寧に向き合い、ちょっとカッコいい、暮らしやすい家をご提案します。
施工実績は1,000件以上。「より良い家づくりをしたい」「岐阜で注文住宅を建てたい」とお考えの方は、ぜひグランハウスに一度お問い合わせください。