基礎知識・考え方

後悔につながりやすい注文住宅の間取りとは?設計時に意識したいポイントも

公開:2026.06.05

注文住宅の購入を考えているけれど

・先輩の「後悔の声」を聞いて怖くなった
・間取りで後悔しないためのポイントを知りたい

という方も多いでしょう。

この記事では、後悔につながりやすい注文住宅の間取り例を紹介します。
設計時にできる、後悔しないためのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

後悔につながりやすい、注文住宅の間取り

注文住宅は自由に間取りを決められる反面、暮らし始めてから「こうしておけばよかった」と後悔しやすいポイントも少なくありません。

ここからは、後悔につながりやすい注文住宅の間取りを見ていきましょう。

トイレへの導線が悪い

トイレの位置や導線が悪いと、毎日の生活の中で小さなストレスが積み重なり、後悔することになります。

特にリビングから遠すぎる場所にトイレを配置すると急いでいるときに移動が大変になりますし、リビングのすぐ隣にあると音や臭いが気になり、来客時に気まずさを感じることも。

理想的なのは「リビングから直接見えないけれど、ホールなどを通ってアクセスしやすい場所」です。
また、寝室からもある程度近い位置に設置しておくと、夜中にトイレへ行く際の負担を減らせます。

単に空いているスペースに配置するのではなく、家族の生活動線や音の問題まで含めて考えることが大切です。

シューズクロークへの導線が悪い

シューズクロークは玄関をすっきり保てる便利な収納ですが、玄関から遠い位置にある・わざわざ回り込まないと入れない間取りだと、靴や上着を収納するのが面倒になり、ほとんど使われなくなってしまうことも。

理想的なのは「玄関→シューズクローク→洗面→リビング」など、玄関から自然に通り抜けられる動線を作ることです。

また、収納する物に合わせて棚の高さや奥行きを調整することも重要です。
靴だけでなく、ベビーカーやアウトドア用品などを収納する場合は、広めのスペースを確保しておくと使いやすくなりますよ。

キッチン周りの導線が悪い

キッチン周りの導線が悪いと、料理や片付けのたびに無駄な移動が増え、家事の負担が大きくなります

特に、冷蔵庫・シンク・コンロの位置関係が離れすぎていると、調理中に何度も行き来することになり、効率が下がってしまうことに。

冷蔵庫・シンク・コンロを三角形に配置し、それぞれの距離を適度に保つことで作業効率を高める「ワークトライアングル」の考え方を基本に、導線を考えることをおすすめします。
また、パントリーやゴミ箱の位置も重要です。

キッチンから遠い場所にあると使いにくくなるため、料理の流れをイメージして配置できると良いですね。

中庭に、家事導線・生活動線が妨げられる

中庭は採光やデザイン性を高める魅力的な空間ですが、導線を考えずに配置すると生活の動きを妨げてしまうことがあります。

例えば、中庭を挟んでキッチンとランドリーが設置されていると、洗濯や料理のたびに遠回りをすることになり、家事の効率が下がることに。

「ファミリークローゼットと洗面室を中庭の反対側に設置したら身支度の際に家族が何度も移動する必要があり、忙しい時間帯のストレスになった」とお悩みになる方もいらっしゃいます。

中庭を取り入れる場合は、生活導線や家事導線を妨げないように設計しましょう。

玄関ホールや廊下とつなげると、動線を乱さずに採光や開放感を取り入れることができますよ。

バルコニーを作ったが、洗濯時にしか使わない

とりあえずバルコニーを付けたけれど「あまり使う機会がなかった」「洗濯物を干すときにしか使わない」という方は多いです。

バルコニーは防水工事が必要なため、高い建築費用が必要になるだけでなく、将来的なメンテナンス費用もかかります。

最近では「花粉・黄砂・雨などを考えると屋内に干した方が良い」と室内干しやランドリールームを設ける家庭も増えていますし、外干しをする場合でも、庭の物干しスペースやベランダで十分なことが多いです。

バルコニーを作る場合は「くつろぎスペースとして使う」「家庭菜園を楽しむ」など、明確な用途を考えておくことが大切です。

吹き抜けリビングにしたら、光熱費が高い

吹き抜けリビングは開放感があり、おしゃれな空間を演出できる人気の間取りです。

しかし、吹き抜けは空間が広くなるため、暖かい空気が上に逃げやすく、冬場は暖房が効きにくくなることがあります。
また、夏場も冷房が効きにくく、エアコンの使用時間が長くなってしまいます。

このような問題を防ぐためには、断熱性能や気密性能の高い住宅にする・シーリングファンを設置して空気を循環させる・窓の位置を工夫して日射をコントロールするなどの対策が必要です。

性能面や光熱費なども含めて、慎重に検討したいですね。

洗面所と脱衣所が一緒なので、家族で使いにくい

洗面所と脱衣所を一体にすると省スペースで設計できますが、誰かがお風呂に入っているときに他の家族が歯磨きや手洗いをしにくくなるなど、実際に生活するとなるとストレスを感じることもあります。

特に朝の忙しい時間帯は、身支度と入浴のタイミングが重なることもあり、使いにくさを感じるケースが増える可能性も。

家族で暮らす場合は、洗面台を廊下やホール側に設置するなどして、洗面スペースと脱衣スペースを分けることが大切です。

スペースに余裕がない場合は、ロールスクリーンや引き戸などで仕切りを作る方法もあります。
家族の人数や生活スタイルを考慮し、使いやすい配置を検討することが重要です。

玄関ホールに手洗いを作ったが、掃除が大変

玄関に手洗いスペースを設けると帰宅後すぐに手を洗えるため便利ですが、水はね・土・ホコリなどの汚れが重なり、掃除が負担になるケースもあります。

特にコンパクトな手洗いボウルを設置すると水が飛び散りやすく、床や壁の掃除が増える原因に。

玄関ホールに手洗いを設置する場合は、大きめのボウルを採用する・玄関の近くにメインの洗面台を配置するなどすることをおすすめします。

収納量が足りない

収納量が足りなかったり導線が悪かったりすると、物がリビングや部屋にあふれてしまい、家全体が散らかって見えることに。

玄関にはコートやアウトドア用品・キッチンには食品や調理器具・ランドリーの近くにはタオルや衣類といったように「収納する物」「収納する場所」を明確にイメージしながら設計することが大切です。

また、奥行きが深すぎる収納は物が取り出しにくくなることがあります。
パントリーは浅めに、クローゼットは深めにするなど、用途に合わせて設計したいですね。

騒音や振動への配慮ができていない

間取りを考える際に意外と見落とされがちなのが、音や振動への配慮です。

「リビングの上に子ども部屋を配置したら、足音が気になる」「ガレージの上に子ども寝室を作ったら、エンジン音が気になる」「寝室の隣に浴室を配置したら、夜間や早朝に水音で目が醒める」などのお悩みはよく伺います。

音が出やすい場所の間にクローゼットなどの収納や廊下を挟んだり、家族の生活リズムや使い方を考えながら部屋の配置を決めたりすることをおすすめします。

リモートワークを考慮していない

在宅勤務が増えている現在、リモートワークを想定していない間取りは後悔につながることがあります。

急拵えでリビングの一角にワークスペースを作ると、家族の生活音が気になって集中できなかったり、周囲の音や背景が気になってオンライン会議にも参加しにくくなる可能性も。

理想的なのは、静かな場所に書斎や半個室のワークスペースを設けることです。
完全な個室でなくても、壁や仕切りを使って生活空間と分けるだけで作業環境は大きく改善します。

リモートワークの可能性が少しでもある場合は、ワークスペースを計画しておくことが大切です。

窓の位置・大きさが悪く、家具の位置が限られる

窓の配置をよく考えずに設計すると、家具の配置が難しくなり、生活しにくい間取りになることがあります。

「大きな窓をたくさん設置したら、壁面が少なくてテレビや収納家具を置く場所がほとんどなくなってしまった」「場所が悪く、隣家からの視線が気になるので、結局カーテンを閉めたまま生活することになってしまった」という方も一定数いらっしゃいます。

窓を計画する際は、家具の配置や生活動線を先に考えておくことが大切です。
高窓やスリット窓などを活用すれば、採光を確保しながら壁面を確保することもできますよ。

日当たりが悪い

設計時に日当たりを考慮しないと、室内が暗くなりやすくなったり、特に冬場は太陽の熱を取り込めないため室温が上がりにくく、暖房費が増える原因になったりします。

毎日気持ちよく生活するためにも、南側にリビングを配置し、大きめの窓を設けるなど、日当たりを意識して設計することが大切です。

間取りの設計で後悔しないためのポイント

間取りは一度建ててしまうと簡単には変更できないため、計画段階でしっかり考えることがとても大切です。

ここからは、間取りの設計で後悔しないために押さえておきたいポイントを見ていきましょう。

自分のライフスタイルに合う間取りにする

注文住宅の間取りを考える際に大切なのは、流行や見た目ではなく「自分たちのライフスタイルに合っているか」です。

SNSや住宅展示場ではおしゃれな間取りが数多く紹介されていますが、そのまま真似すると、実際の生活に合わず不便さを感じてしまうことも。

「吹き抜けに憧れて採用したが、冷暖房効率が悪いのが気になる」「大きな中庭を設けたら、家事動線が長くなって不便」「リビングにワークスペースを設けたが、家族の生活音が気になり集中できない」など、悩みを抱えてしまう方も多くいます。

朝起きてから寝るまでの生活の流れを具体的にイメージしたり、希望に優先順位をつけて採用するべき設備・仕様なのかを十分に考えてから設計を進めることをおすすめします。

ライフスタイルの変化を見据えた設計にする

住宅は長く住み続けるものなのです。
間取りを考えるときは、現在の暮らしだけでなく、10年後や20年後のライフスタイルの変化も想定しましょう。

子どもが小さいうちは「広い子ども部屋が必要」だと感じるかもしれませんが、成長して独立すると使わない部屋になる可能性もあるので、将来的に部屋を仕切ったり用途を変えたりできる柔軟な間取りにしておくと安心です。

また、怪我をしたときや老後のことを考えると、足腰に負担がかからないよう1階に寝室を設けたり、水回りを近くに配置したりする設計が役立つ場合がありますよ。

家事導線を重視して設計する

毎日の生活を快適にするためには、家事動線を意識して間取りを考えることが大切です。

たとえば、キッチン・洗面所・ランドリールームを近くに配置すると、料理をしながら洗濯をするなど複数の家事を同時に進めやすくなります。

また、ランドリールームの近くにファミリークローゼットを設けると「洗う→干す→しまう」という一連の作業を短い動線で行えるため、家事の負担を減らすことができます。

重い荷物を運ぶことを負担に感じる方は、玄関からパントリーやキッチンへ直接行けるように設計しても良いですね。

家事動線を整理して日々の作業時間を短縮することは、暮らしのゆとりに直結します。
家事導線をきちんと考え、設計を進めることができると良いですね。

注文住宅の間取りにお悩みなら、グランハウスにご相談ください!

注文住宅の間取りは、見た目のデザインだけでなく、生活動線・収納計画・日当たり・将来のライフスタイルなど、さまざまな要素を総合的に考えることが大切です。

動線が悪かったり収納が不足していたりすると、住み始めてから毎日の生活で不便を感じてしまい、後悔につながることも。
長く住む家だからこそ、綿密に考えて設計を進めたいですね。

注文住宅の設計にお悩みの方は、グランハウスにご相談ください。

グランハウスは、岐阜・愛知・三重で注文住宅を手がける設計士集団です。

「ハウスメーカーでも工務店でもない、設計士とつくる」からこそ、お客様一人ひとりの想いやこだわりに丁寧に向き合い、性能とデザインを両立した、ちょっとカッコいい暮らしやすい住まいをご提案します。

施工実績は1,000件以上。「断熱性能にこだわった家を建てたい」「長く快適に暮らせる注文住宅を実現したい」とお考えの方は、ぜひ一度グランハウスへお問い合わせください。