間取り・実例
ビルトインガレージのメリット・デメリットとは?建築事例や設計時のポイントも
公開:2026.06.08
注文住宅を建てるにあたってビルドインガレージを作りたいけれど
・デメリットがないか心配
・どんな設計にすればいいか悩んでしまう
という方も多いでしょう。
この記事では、ビルドインガレージのメリット・デメリットや建築事例を紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
ビルドインガレージとは?
ビルトインガレージは、住宅の建物の一部に車を駐車するスペースを組み込んだガレージのこと。
建物の1階部分などに車庫を設けることで、雨に濡れずに出入りできるほか、防犯性や利便性が高まります。
限られた土地でも駐車スペースを確保できるので、敷地を有効活用できるのもメリットです。
インナーガレージ・ガレージハウスとの違い
インナーガレージはビルトインガレージとほぼ同じ意味で使われる言葉で、どちらも建物の内部に車庫を組み込んだ構造を指しています。
住宅会社によって呼び方が異なる場合がありますが、どちらも「建物内のガレージ」と理解して問題ありません。
一方、ガレージハウスは少し意味が広く、ビルトインガレージやインナーガレージを備えた住宅全体を指す言葉。
つまり、ガレージそのものの名称ではなく「ガレージを中心に設計された家」を表す場合に使われます。
ビルドインガレージの建築実例
ここからは、ビルトインガレージを取り入れた住まいの建築実例を紹介します。
室内から愛車を眺められるガレージ

こちらのガレージは、室内から愛車を眺められる設計が特徴です。
リビングや趣味スペースとガレージの間に窓やガラスを設けることで、まるでインテリアの一部のように車を楽しめます。
愛車のフォルムや存在感を日常の中で感じられるため、車好きの方にとっては特別な空間になるでしょう。
また、ガレージ内を整理整頓しやすく、照明や内装にこだわることで、実用性だけでなくデザイン性も高められます。
暮らしの中に「眺める楽しさ」を取り入れられるガレージです。
ガレージを建物に溶け込ませたミニマル住宅

こちらのガレージは、建物の一部として一体化させたミニマルなデザインが特徴です。
外観は無駄な凹凸を抑え、ガレージの存在を主張しすぎないことで、すっきりとした印象に仕上がっています。
シンプルなフォルムと統一感のある素材使いにより、住宅全体に洗練された雰囲気が生まれています。
ガレージ付きでありながら生活感を感じさせにくく、デザイン性と実用性を両立した住まいといえるでしょう。
作業やくつろぎにも使えるガレージ

こちらのガレージは、車を停めるだけでなく、作業やくつろぎの場としても活用できる空間としています。
屋根と壁に囲まれているため、天候を気にせず整備やDIY、バイクいじりなどを楽しめます。
中庭と繋がっているので、テーブルやチェアを置いて趣味時間を過ごすことも可能です。
ガレージを多目的に使うことで、住まいの楽しみ方が広がり、暮らしにゆとりと遊び心をプラスしてくれますね。
外観デザインに自然に溶け込むビルトインガレージ

こちらは、住宅全体の外観デザインに自然に溶け込むビルトインガレージです。
建物と一体化したフォルムにすることで、ガレージの存在を強調しすぎず、すっきりとした印象に仕上がっています。
外壁の色味や素材を住まい本体と揃えることで、統一感が生まれ、洗練された外観に見えるのも魅力ですね。
生活感を抑えたい方や、デザイン性を重視したい方におすすめのスタイルです。
趣味部屋として内装まで仕上げたガレージ

こちらのガレージは、車やバイクを停めるだけでなく、趣味部屋として内装までしっかり仕上げた空間です。
壁や床にこだわることで、整備やカスタム作業がしやすく、道具やパーツも整理しやすくなっています。
ガレージ内に好きなアイテムを並べれば、自分だけの趣味空間として楽しめるのも魅力です。
天候に左右されず作業に集中できるため、趣味の時間を大切にしたい方にぴったりのガレージといえるでしょう。
ビルドインガレージのメリット
ここからは、ビルトインガレージを設けることで得られる主なメリットを紹介します。
車を守れる
ビルトインガレージの大きなメリットの一つが、愛車を雨風や外部のダメージから守れることです。
屋根のない駐車スペースでは、雨・雪・強い日差し・風による砂ぼこりなどの影響を直接受けてしまいます。
こうした環境は車の塗装の劣化やサビの原因になるので、車を大切に思う方からしたら避けたいですね。
ビルトインガレージであれば建物の中に車を収納できるため、雨や紫外線などの影響を大きく軽減できます。
また、シャッターやドアを設けることで防犯性も高まるので、いたずらや盗難のリスクを減らすことにもつながります。
雨の日でも、濡れずに家に入れる
雨の日でも濡れずに車から家の中へ入れる点も大きなメリットです。
通常の屋外駐車場では、車を降りてから玄関まで移動する間に雨に濡れてしまうことがあります。
特に大雨の日・荷物が多いとき・小さな子どもがいるときは、不便に感じることも多いでしょう。
ビルトインガレージなら、ガレージから直接玄関や室内へ移動できる間取りにすることが可能です。
雨の日でも傘を差さずにスムーズに家へ入ることができるので、日常生活のストレスを減らすことができますよ。
土地が狭くても駐車場を作れる
ビルトインガレージは住宅の一部として車庫を組み込むため、敷地が限られていても駐車スペースを確保できます。
特に都市部や住宅地では、土地の広さに制限があるケースが少なくありません。
そのような場合でも、1階部分をガレージにして2階以上を居住スペースにすることで、駐車場と住まいの両方を確保することが可能です。
ガレージ部分は条件によって容積率の緩和を受けられることもあるので、思っているよりも広い住空間を確保できる場合がありますよ。
多目的に使える
ビルトインガレージは車を停めるだけでなく、車やバイクの整備・DIY・アウトドア用品のメンテナンスなど、さまざまな用途に活用できます。
また、テーブルやチェアを置けば、子どもの遊び場やバーベキュー会場として使用することも可能です。
暮らしの楽しみ方を広げてくれる多目的な空間になりますよ。
ビルドインガレージのデメリット
ビルトインガレージにはたくさんのメリットがある一方で、いくつかデメリットもあります。
ここからは、ビルトインガレージのデメリットを紹介します。
生活スペースが2階以上に偏る可能性も
ビルトインガレージは1階部分に車を停めるスペースを設けるため、その分の居住スペースが減ってしまうことがあります。
リビングや寝室などの生活空間が2階や3階になることが多いので、階段の上り下りが増える点には注意が必要です。
年齢を重ねたときに階段移動が負担になる可能性もあるので、水回りを同じフロアにまとめたり、将来的に寝室として使える部屋を配置したりするなど、将来のライフスタイルも見据えて設計することをおすすめします。
コストが高い
ビルトインガレージは、基礎工事・構造補強・シャッターの設置などが必要になるため、一般的な屋外駐車場やカーポートと比べて建築コストが高くなる傾向があります。
特に、車を2台以上停められる広いガレージをつくる場合は、大きな開口部を確保する必要があります。
そのため梁や柱の補強が必要になり、構造的な工事費用が増えることも少なくありません。
また、電動シャッター・換気設備・照明などを設置する場合は、その分の設備費も加わります。
このような理由から、ビルトインガレージは建築費用が高くなりやすい特徴があります。
音・振動・排気ガスが建物内に伝わりやすい
ビルトインガレージは建物の内部に設けられるため、車のエンジン音・シャッターの開閉音・振動などが、居住スペースに伝わりやすいです。
ガレージの真上に寝室を配置すると朝早く車を使うときや夜遅く帰宅したときに音が気になる可能性があるので、ガレージの上には寝室ではなく収納や廊下などを配置するなど、間取りの工夫が必要です。
また、車の排気ガスが室内に入り込まないよう、換気設備を設ける必要もあります。
耐震性への配慮が必要
ビルトインガレージは車の出入りのために大きな開口部を設ける必要があります。
壁が少なくなると建物の強度が低下しやすく地震の揺れに対するバランスが崩れやすくなるため、通常の住宅よりも、強度の高い梁や柱を設ける・建物全体の構造バランスを考えて補強を行うなど、耐震設計に配慮が必要です。
場合によっては鉄骨の梁を採用するなど、通常の木造住宅よりも構造面での工夫が必要になることも。
ただし、適切な設計と施工を行えば安全性を確保することは可能です。
耐震設計の実績が豊富な住宅会社や設計士に相談できると良いですね。
ビルドインガレージを作る際のポイント
ビルトインガレージは車を守れる便利な設備ですが、快適に使うためには設計段階でいくつかのポイントを押さえておくことが重要です。
ここからは、ビルトインガレージを計画する際に意識したいポイントを紹介します。
車を停めやすい導線にする
まず車の出し入れがスムーズにできるかを確認しましょう。
前面道路の幅や敷地形状によっては、切り返しが必要になる場合もあります。
車のサイズだけでなく、ドアを開けるスペースや人が通る通路幅まで考えることが大切です。
ガレージから玄関や室内への動線が短いと、雨の日の移動も快適になります。
毎日使う場所だからこそ、そういった導線設計も細かく設計したいですね。
十分な広さを確保する
ガレージの広さが「車1台が入る広さ」では、日常生活を快適に送ることができません。
乗り降りのスペース・大きな荷物の積み下ろし・自転車やアウトドア用品の置き場・将来的な車の買い換えまで考慮して設計する必要があります。
使い勝手に直結する部分なので、実際の生活シーンをイメージしながら広さを検討しましょう。
耐震性を確保する
ビルトインガレージは1階に大きな開口部を設ける構造上、耐震性が低くなってしまうケースがあります。
耐震等級や構造計算の有無を確認し、必要に応じて柱や耐力壁を適切に配置するなど、耐震性に着目して設計を進めましょう。
騒音や振動を抑えられる設計にする
遮音材を使った壁構造にしたり、防振対策を施したりするなど、エンジン音・シャッターの開閉音・作業時の騒音などが室内に伝わらないような配慮も必要です。
寝室や子ども部屋が近くにあると睡眠を妨げる可能性もあるので、併せて間取りにも気をつけたいですね。
換気対策をする
ガレージは排気ガスや湿気がこもりやすいもの。
特に湿気対策を怠ると、カビや金属のサビの原因になることもあります。
車や建物を長持ちさせるためにも、窓や換気扇を設けて空気の流れを確保しましょう。
換気計画は、家を建てた後で大きく変更することはできません。
設計時に、綿密に考えておきたいですね。
十分な収納・設備を設置する
「ガレージ内や周辺に十分な収納があるか」も確認しましょう。
タイヤ・工具・洗車用品などを整理できる棚や収納スペースをあらかじめ設けておくと、ガレージ内が散らかったり、リビングや玄関に荷物が散乱したりするリスクを回避できます。
また、車やアウトドア用品・釣り用品などを洗ったりする方は、コンセントや水栓などの設備も用意しておきたいですね。
建築事例の多い会社に依頼する
構造や設計の難易度が高く、一般的な住宅よりも専門的なノウハウが必要になるため、ビルトインガレージの施工実績が多い設計事務所・工務店に依頼することも大切です。
耐震性・コスト・騒音対策などについて良い提案を受けられる可能性が高いだけでなく、施工の段取りや材料の仕入れなどもスムーズに進められるため、結果的にコストを抑えられるケースが多いですよ。
ビルドインガレージの導入をお考えなら、グランハウスにご相談ください!

ビルトインガレージは、愛車を雨風から守ったり、趣味や家族の時間を楽しんだりできる、魅力的な設備です。
しかし、生活スペースの配置・耐震性・騒音・換気対策など、設計段階でしっかりと検討しておきたいポイントもあります。
そのため、ビルトインガレージを導入するなら、豊富な設計実績を持つ住宅会社に相談しながら計画を進めることが大切です。
ビルトインガレージのあるおしゃれな家づくりを実現したいなら、グランハウスにぜひご相談ください。
グランハウスは岐阜/愛知/三重で注文住宅を提供している設計士集団です。
「ハウスメーカーでも工務店でもない、設計士とつくる」からこそ、お客様の想いやこだわりに丁寧に向き合い、ちょっとカッコいい、暮らしやすい家をご提案します。
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