オーセンティックな平屋

岐南町 U様邸

長く住まうからこそ、時を重ねても飽きのこない家を目指して設計した平屋。家族が自然とリビングに集まりたくなるような、居心地の良さと動線のつながりにこだわった。大開口サッシの先には、室内から連なる杉板の軒天と、床と高さを揃えたウッドデッキが広がる。内と外との境界を曖昧にし、外までもがリビングの延長のように感じられる開放的を実現した。広々とした空間だからこそ映える600角の大判タイルが、リビングに上質な重厚感をもたらす。落ち着いたカラーと上質な素材を組み合わせた、オーセンティックな平屋が完成した。

屋根の水平ラインを意識して設計した、重心の低い外観。黒×黒の配色で統一し、落ち着きのある佇まいに仕上げた。軒天まで伸びる格子の木目が和の趣を添える。

吐き出し窓とFIX窓を組み合わせて大開口を実現したリビング空間。床材やウッドデッキ、軒天の杉板を外方向に向かってラインが伸びるように施工したことで、視線が自然と外へ抜ける。

ソファからの眺めにもこだわり、光の入り方や視線の抜けを計算して窓を配置。やわらかな光と緑を取り込みながらも、前面道路からの視線を感じさせないよう設計した。

U様こだわりのLIXIL「リシェル」が、キッチンでありながら空間を彩るインテリアの一部に。庭までの動線も短く、BBQやアウトドアシーンの配膳もスムーズ。

一部屋で設けた大容量のパントリー。

テレビ裏一面に設けた可動棚は、お子様の玩具やリビング用品の収納として活用できる。

リモートワーク用に設けたご主人のワークスペース。ハイサイド窓の採光が視線を遮りながらも穏やかな明るさをもたらし、リビングや主寝室から距離をとった配置が集中できる環境を整える。

グレーの壁紙と小上がりの間接照明が織りなす上質な主寝室は、一日の疲れをゆったりと癒してくれる穏やかな空間。

玄関横に配置した洗面は、帰宅後すぐに使える“ただいま手洗い”としても活躍。ダストシュートを組み込むことで、生活感を抑えてすっきり保つことができる。

グレーと木目を組み合わせた落ち着きあるトイレ。カウンター奥には隠し扉の収納を忍ばせ、端正な印象に。

つけ置き洗いやお風呂上がりのスキンケアができるよう、脱衣兼ランドリースペースにも洗面台を設けた。

脱衣兼ランドリーと隣接させたウォークインクローゼットの中心には、収納兼作業台を設置。畳んだ洗濯物をそのまま同室に片付けられる動線の短さを実現した。

靴箱には壁面収納を採用し、玄関ホールを広々と設計。幅広のフルハイドア「モンスター」が玄関とリビングをゆるやかに繋ぎ、玄関もリビングの一部のように感じられる。

壁面収納の一部に窓を設け、収納の幅を活かしてヌックスペースをデザイン。植栽の合間から柔らかく差し込む光が心地よい。

晩景は、外構の照明計画によって木目の温かみが引き立つ。