開放感とプライバシーは両立できるのか

開放感とプライバシーは両立できるのか

ブログをご覧の皆さま、

はじめまして。

設計・インテリア担当の熊谷です!

 

 

 

6月に入り、日差しが強い日もあれば、

雨の日が続く季節になりました。

 

外で過ごす時間が減るこの時期は、

家の中で過ごす時間の心地よさを

改めて感じる方も多いのではないでしょうか?

 

そんな住まいの心地よさを左右する要素の一つが、

「視覚的プライバシー」です。

 

 

家づくりでは、

「明るいリビングにしたい」

「大きな窓から庭を眺めたい」

というご要望をいただくことがよくあります。

 

 

一方で、

「外からの視線が気になる」

というお悩みも少なくありません。

 

開放感とプライバシー。

 

一見すると

相反するように思えるこの二つですが、

設計の工夫によって

どちらも大切にすることができます。

 

 

高い塀やフェンスを設ける以外にも

方法はたくさんあります。

 

 

 

今回は、

開放感と視覚的プライバシーを

両立するための考え方と設計の工夫について

ご紹介します。

 

 

プライバシーは「見えないこと」ではない

グランハウス-グランハウス一級建築士事務所-開放感-プライバシー-両立

重要なのは、

「見えないこと」ではなく

「気にならないこと」です。

 

 

例えば、

実際に人の姿が見えなくても

隣家の窓と正面で向かい合っているだけで

落ち着かなさを感じることもあれば、

道との間に植栽が一つあるだけで、

同じ距離感でも安心して過ごせることがあります。

 

 

つまり、人の感じるプライバシーは、

物理的な距離だけではなく、

心理的な距離にも大きく左右されます。

 

 

視線をデザインする

グランハウス-グランハウス一級建築士事務所-開放感-プライバシー-両立

設計では、窓そのものよりも

その先にある視線の流れを考えています。

 

道路からどのように視線が入り、

室内からはどこへ視線が抜けるのか。

 

 

その関係性を読み解きながら、

窓の位置や高さ、中庭、植栽、壁…

配置を計画していきます。

 

 

例えば、

中庭を囲むプランや高窓を採用することで、

外部からの視線を遮りながら

空へと視線を抜くことができ、

住宅地であっても高い開放感を得ることができます。

 

 

重要なのは、

視線を遮断することではなく、

心地よくコントロールすることです。

 

その考え方が、心地よい住まいにつながります。

 

 

開放感は、窓の大きさでは決まらない 

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「大きな窓=開放的」

というイメージがありますが、

実際にはそうとは限りません。

 

 

外からの視線が気になり、

常にカーテンを閉めているのであれば、

本来の開放感は得られていないと言えるでしょう。

 

 

一方で、

視線を丁寧にコントロールした住まいでは、

大きな窓を設けなくても

十分な広がりを感じることができます。

 

 

開放感とは、視界の広さだけでなく

安心してその空間で過ごせることによって

生まれるものだと私は考えています。

 

 

おわりに

住まいは、毎日を過ごす場所です。

 

だからこそ、デザインや性能だけでなく

「どう感じるか」

という体験まで設計したいと考えています。

 

 

視覚的プライバシーも、その一つです。

窓をどこに設けるかではなく、

どんな景色を切り取り、

どんな視線を受け止めるのか。

 

 

そんな視点で住まいを見ると、

家づくりはより奥深く、

より面白いものになるかもしれません。

 

 

熊谷