ノスタルジーを愉しむ館

岐阜市 H様邸

和の外観を好むご主人と、ミッドセンチュリー家具を愛する奥様。それぞれの“好き”を融合させた、和風×ミッドセンチュリーの住まい。ご実家の隣に位置する敷地の特性を活かし、もともとあった植栽や庭石も残せるよう配慮した。ルーバーや網代天井、造作障子など外観に合わせて随所に和の要素を取り入れ、チークやブラウン系の色味で統一することで、こだわりの家具が自然と空間に馴染む設計に。岐阜城を望む2階リビングや室内とのつながりを意識したバルコニー、借景窓が印象的な和室など見どころも満載。本物の木の質感を活かした、心地よい住まいが完成した。

切妻屋根と塗り壁、木の素材感で和風な印象に仕上げた外観。アクセントとしてあしらった木や、南西の窓まわりをモールで縁取り、まとまりを持たせた。

飛び石と洗い出し仕上げの玄関ポーチが落ち着きを感じさせる。

WOODONEのキッチン『コノママ』を主役に据えたダイニングキッチン。壁面の一部にブラウンのタイルを施し、懐かしさと温かみを感じるレトロな趣を添えた。キッチンとバルコニーを隣接させ、心地よいおうち時間を楽しめる間取りに仕上げた。

リビングはルーバー意匠を施した勾配天井で和の要素を加えつつ、チークの落ち着いた色味がミッドセンチュリーのインテリアとも調和する設計に。バルコニーは、室内の天井高と床材の張り方向を揃えることで線を減らし、内と外がゆるやかにつながる開放感を演出。

小上がりの和室。框のわずかな浮遊感が和室とLDKの2つの空間を優しく区切る。天井に設えた網代の陰影は奥行きと落ち着きをもたらす。

金華山を切り取る借景窓。

2階のトイレと洗面スペースの一面にはポーターズペイントを施し、空間に統一感をもたせた。洗面ボウル、鏡、照明も奥様のセレクト。細部にまでセンスが宿る。

1階の洗面スペースは奥様こだわりのモールディングと収納の取手に合わせてデザインした。制作した鏡の木枠やtoolboxのルーバー扉を採用することで、木の温もりをプラス。一角には座って身支度ができるスペースを確保した。

踊り場に本棚を組み込んだひな壇階段が、空間に遊び心を加える。トップライトから差し込む北側のやわらかな光が、階段と玄関ホールをやさしく照らす。さらに一部に鉄骨階段を採用することで視線が抜け、広がりと軽やかさを演出した。

壁一面を活用した造作の玄関収納兼納戸。見附1cmで敢えて枠を設け、ミッドセンチュリー家具を思わせる仕上がりに。

洗い出しの床と落ち着いた照明計画が、外観と調和する玄関ホール。