土地探し

注文住宅の土地探しで失敗しないコツを徹底解説|土地探しの方法や基礎知識・チェックポイントも

公開:2025.11.11

注文住宅を建てる際にまず必要なのが「土地探し」ですよね。
土地探しに失敗すると、建物がいくら理想通りでも「納得いかない」と後悔することになってしまいます。

この記事では、注文住宅の土地探しで失敗しないためのコツを徹底解説します。

あわせて、土地探しの方法や基礎知識・チェックポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

土地探しの事前準備

理想の注文住宅を建てるためには、いきなり土地探しを始めるのではなく、事前準備からのスタートが欠かせません。

準備を整えておくことで、数多くの候補から迷わずに自分たちに合った土地を選びやすくなります

ここでは、土地探しの事前準備について見ていきましょう。

エリアと土地の予算を決めておく

注文住宅の土地探しを始める際には、まず「どのエリアに住みたいか」と「土地にかけられる予算」を明確にしておくことが大切です。

エリアを考えるときは、通勤や通学の利便性、周辺の生活環境、将来の暮らし方などを踏まえて複数の候補を挙げてみましょう。
都心の利便性を重視するのか、郊外で広々とした住環境を望むのかによって、選ぶ土地は変わります。

一方で、予算を考える際には「土地代」だけでなく「建物の建築費」や「諸費用」「税金」なども含めて全体像を押さえておくことが重要です。

土地の価格はエリアや条件によって差が出るため、事前に割り当てられる金額を把握しておくことで、無理のない計画が立てられます。

最初にエリアと予算を決めておけば、候補を効率よく絞り込み、理想の土地に出会いやすくなりますよ。

希望条件に優先順位を付ける

土地探しを進めるうえで、自分や家族が求める条件を整理し、優先順位を付けておくことはとても大切です。

たとえば「駅から徒歩圏内」「学校や病院が近い」「日当たりが良い」「50坪以上の広さ」など、希望は数多く出てくるものですが、すべてを満たす土地はほとんど見つかりません。

そこで、条件をリスト化し「絶対に譲れない条件」と「できれば満たしたい条件」に分けておくと、候補の土地が出たときに冷静に判断できます。

家族で優先順位を話し合っておくと、後から意見が食い違って迷うことも減ります。

何を一番大事にするのかを明確にしておくことで、限られた選択肢の中から理想に近い土地を見つけやすくなるのです。

土地探しの方法

理想の住まいを実現するためには、まず自分たちに合った土地を見つけることが大切です。
しかし、土地探しの方法にはいくつもあり、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。

ここからは代表的な土地探しの方法について、一つずつ詳しく見ていきましょう。

インターネットで探す

土地探しの最も身近で手軽な方法が、インターネットを利用することです。

不動産情報サイトや不動産会社のホームページ、ポータルアプリを使えば、希望エリア・価格・土地面積・駅からの距離など、さまざまな条件で絞り込んで検索できます。一度に多くの物件を比較できるのもメリットです。

ただし、掲載情報が最新とは限らず、問い合わせた時にはすでに契約済みの場合もあります。

また、ネットには載っていない非公開物件も多いため、インターネットだけに頼らず、実際に現地を見たり不動産会社へ相談したりすることも大切です。

インターネットは相場感や候補エリアを把握するための有効な手段として活用しましょう。

不動産会社に依頼する

土地探しを効率的に進めたい場合は、不動産会社に仲介を依頼する方法が有効です。

地域に根ざした不動産会社であれば、エリアの雰囲気や生活環境、さらにはインターネットに掲載されていない非公開物件など、独自の情報を提供してもらえる可能性があります。

また、不動産会社には宅地建物取引士が在籍しているため、契約や法律面でのサポートを受けられるのも安心です。

ただし、不動産会社によって得意分野は異なります。土地の売買に強い会社もあれば、賃貸やマンション仲介が中心の会社もあります。

そのため、依頼する際には土地売買の実績や希望エリアの知識が豊富かどうかを確認して選ぶことが大切です。

信頼できる不動産会社に依頼することで、理想の土地に出会える可能性がぐっと高まります。

ハウスメーカーや工務店に依頼する

すでに建築を依頼したいハウスメーカーや工務店が決まっている場合は、土地探しも併せて依頼するのがおすすめです。

建物の設計やプランと並行して土地を探してもらえるため、希望の間取りやライフスタイルに合った土地を見つけやすくなります。また、土地と建物を合わせた総予算を把握しやすく、資金計画を立てやすい点もメリットです。

ハウスメーカーや工務店は、家づくりの専門知識を活かして「その土地にどんな家が建てられるか」を踏まえた提案をしてくれるため、効率的に理想の住まいを実現できます。

ただし、建築条件付きの土地では、指定された期間内にその会社で建築する必要があるため、事前に条件を確認しておきましょう。

銀行に相談する

土地探しの選択肢として、銀行に相談する方法もあります。

銀行は担保物件や売却予定の土地など、独自の情報を持っているため、一般には出回っていない土地を紹介してもらえる可能性があります。

さらに、住宅ローンを利用して土地を購入する場合には「どのくらいの金額を借りられるか」「返済計画は無理がないか」といった資金面の相談も同時にできる点がメリットです。

土地情報の提供と資金計画の確認を一度に進められるため、効率的に土地探しを進めたい人に向いています。

現地を歩いて探す

インターネットや不動産会社の情報だけでなく、実際に希望エリアを歩いて探してみるのも一つの方法です。

街を歩くことで、インターネットに掲載されていない売地や古家付きの土地に出会える可能性があり、思わぬ「掘り出し物の土地」を見つけられることもあります。

また、周辺の生活環境や街の雰囲気を自分の目で確認できるのもメリットです。

たとえば、最寄り駅までの道のりや、スーパー・病院・学校といった生活施設へのアクセスを実際に体感すれば、暮らしやすさを具体的にイメージできます。

ただし、効率的に探せるわけではなく、歩いただけで必ず希望の土地が見つかるとは限りません。

あくまでエリアの下見や雰囲気をつかむ目的で取り入れると良いでしょう。

注文住宅の土地探しで失敗しないコツ

土地探しは一生に一度の大きな買い物だからこそ、失敗は避けたいものです。

価格や立地といった表面的な条件だけで判断してしまうと、購入後に「思っていた暮らしと違った」と後悔するケースも少なくありません。

大切なのは、土地を多角的にチェックし、冷静に比較・検討することです。

ここからは、初心者でも押さえておきたい土地探しのコツを具体的に紹介していきます。

現地は複数回訪れ自分の目で確かめる

気になる土地が見つかったら、必ず一度だけでなく複数回現地を訪れて確認することが大切です。

昼と夜、平日と休日など、時間帯や曜日を変えて足を運ぶことで、その土地の本当の姿や周辺環境の雰囲気が見えてきます。

昼間は明るく安心できる場所でも、夜になると外灯が少なく不安を感じることがあったり、病院や幹線道路が近いことで騒音が気になる場合もあります。

また、車だけでなく徒歩や自転車で移動し、通勤・通学路の安全性や利便性を実際に体感しておくことも重要です。

インターネットや図面だけではわからない現地ならではの情報を把握することで、購入後の後悔を防ぎ、安心して土地を選ぶことができます。

早めに決断する

理想の土地は誰にとっても魅力的に映るため、良い条件の土地ほどすぐに買い手がついてしまいます。

気になる土地を見つけたら、長く迷いすぎずに早めに決断することが大切です。
もちろん焦って選ぶのは危険ですが、事前にエリアや予算、希望条件の優先順位を整理しておけば、候補が出たときにスムーズに判断できます。

土地探しは「出会いのタイミング」がポイントです。
たとえば、同じエリアで同じ条件の土地が再び出るとは限りません。

後悔しないためにも、気になる土地は複数回現地を確認し、信頼できる不動産会社やハウスメーカーと相談しながら、納得できたら早めに行動に移すようにしましょう。

値段の安さだけで選ばない

土地探しをしていると「思ったより安い!」と感じる物件に出会うことがあります。

しかし、安さだけで飛びつくのは危険です。

価格が低いのには理由があることが多く、たとえば地盤が弱い、周辺環境が悪い、形がいびつで家を建てにくいなど、将来トラブルや追加費用につながる可能性があります。

また、購入後に不便さを感じて「やっぱり別の土地にすればよかった」と後悔してしまうケースも少なくありません。

土地は一度買うと簡単に変えられないため、値段だけで判断せず、立地・環境・安全性・将来性なども含めて総合的に考えることが大切です。

安さに惑わされず、本当に安心して暮らせる土地かどうかを見極めましょう。

角地と中地の特徴を理解しておく

土地を選ぶときには、「角地」と「中地」の違いを理解しておくことが大切です。

角地とは二方向が道路に面している土地のことで、日当たりや風通しが良く、開放感のある家を建てやすいというメリットがあります。

また、道路からの出入りもしやすいため、駐車スペースを確保しやすいのも特徴です。
ただし、人気が高いため価格が上がりやすく、交通量が多い場所では騒音や視線が気になる場合もあります。

一方、中地は周囲を他の土地に囲まれ、一方向だけが道路に面している土地です。

角地に比べて価格が抑えられることが多く、落ち着いた住環境を手に入れやすいのが魅力です。
しかし、間取りの工夫をしないと日当たりや風通しが悪くなる可能性があります。

角地・中地それぞれの特徴を理解し、暮らし方や予算に合った土地を選ぶようにしましょう。

土地の種類 特徴 メリット デメリット
角地 二方向が道路に面している土地 ・日当たり・風通しが良い
・開放感のある家を建てやすい
・駐車スペースを確保しやすい
・人気が高く価格が上がりやすい
・交通量が多い場所では騒音や視線が気になる
中地 周囲を他の土地に囲まれ、一方向だけが道路に面している土地 ・角地に比べて価格が抑えられる
・落ち着いた住環境を得やすい
・日当たりや風通しが悪くなる可能性がある
・間取りに工夫が必要

土地と家をセットで考える

注文住宅を建てるときは、土地と家を切り離して考えるのではなく、セットで計画することが重要です。

土地に多くの予算を割いてしまうと、家の建築にかけられる費用が足りなくなり、結果的に理想の間取りやデザインを諦めざるを得なくなることもあります。

また、土地を先に購入してしまうと、家の設計がその土地の形状や条件に左右されて「本当に建てたい家」が実現できないケースも少なくありません。

逆に、土地だけを見てピンとこなかった場所でも、設計士と相談すれば想像以上の家が建てられることもあります。

土地重視、建物重視、バランス重視など、自分たちがどのタイプなのかを意識しながら全体予算を配分することが大切です。

後悔しないためには、「土地探し+家づくり」を一緒にサポートしてくれる会社に相談し、トータルで判断していきましょう。

土地探しで知っておきたい基礎知識

庭

理想の注文住宅を建てるためには、土地の広さや価格だけでなく、その土地にかかる法的なルールや規制について理解しておくことが欠かせません。

ここでは、土地探しを始める前に押さえておきたい基礎知識をわかりやすく解説していきます。

用途地域

土地を購入するときには、その場所がどの「用途地域」に属しているかを確認することが重要です。

用途地域とは都市計画法によって定められた区分で、住宅地・商業地・工業地など全部で13地域に分かれています。
この区分によって、建てられる建物の種類や高さ、周辺環境の特徴が変わります。

たとえば、低層住居専用地域であれば静かで落ち着いた環境が守られやすく、一戸建て住宅に適しています。

一方、商業地域は利便性が高く賑やかですが、夜間の騒音や人通りが気になることもあります。
工業地域では、工場や倉庫が建つ可能性があり、騒音や振動のリスクを考慮する必要があります。

用途地域を確認することで、その土地でどのような暮らしができるのか、将来周辺にどんな建物が建つのかを予測できるため、購入前に必ずチェックしておきましょう。

建ぺい率・容積率

土地に家を建てる際には「建ぺい率」と「容積率」を確認しておくことが欠かせません。
建ぺい率・容積率は都市計画によって定められた建物の大きさや規模を制限するルールで、土地の広さに対してどの程度の建物を建てられるかを示しています。

建ぺい率とは、敷地面積に対する建築面積(建物を真上から見た面積)の割合を指し、以下の式で計算されます。

建ぺい率(%)= 建築面積 ÷ 敷地面積 × 100

一方、容積率とは敷地面積に対する延床面積(各階の床面積の合計)の割合で、次の式で表されます。

容積率(%)= 延床面積 ÷ 敷地面積 × 100

たとえば、50坪の土地で建ぺい率が50%、容積率が100%の場合、建築面積は25坪、延床面積は最大50坪までの家を建てることができます。

せっかく広い土地を購入しても、建ぺい率や容積率の制限によっては希望通りの家が建てられないこともあるため、購入前に必ず確認しておきましょう。

高さ制限・斜線制限

土地を購入するときには、その場所で適用される「高さ制限」や「斜線制限」についても確認しておくことが大切です。

高さ制限・斜線制限は、周辺の採光や通風を守るために設けられた規制で、建てられる家の高さや形状に直接影響します。

高さ制限には大きく分けて「絶対高さ制限」と「斜線制限」があります。

斜線制限には、道路斜線制限・隣地斜線制限・北側斜線制限の3種類があり、前面道路や隣接地の日当たりを確保するために、建物の上部を斜めにカットした形にせざるを得ない場合もあります。

高さ制限・斜線制限の制限を受けると、希望していた階数の家が建てられなかったり、デザインや間取りに制約が生じる可能性があります。

購入前に建築制限を確認し、自分たちの理想の家が建てられるかどうかを見極めることが重要です。

法規制・法律上の規制

土地を購入して家を建てる際には、必ず建築基準法や都市計画法といった法律上の規制を受けます。
希望通りの家を建てられるかどうかは、建築基準法や都市計画法の法規制に左右されるため、事前に確認しておくことが大切です。

主な法規制には、用途地域・建ぺい率・容積率・高さ制限・斜線制限などがあります。
さらに、土地が「都市計画道路予定地」に指定されている場合には、建築できる建物の高さや構造に制限があったり、将来的に立ち退きが必要になるリスクもあります。

こうした規制は市町村役所の都市計画課などで確認することが可能です。
土地の価格が安くても、規制によって理想の家が建てられないケースもあるため、購入前に必ずチェックしておきましょう。

土地探しの際のチェックポイント10選

理想の住まいを建てるためには、価格や広さだけでなく、土地そのものの条件や環境を確認しておくことが大切です。

購入後に「思っていた暮らしと違った」「追加費用がかかってしまった」と後悔しないためにも、事前に押さえておきたいポイントがあります。

ここからは、初心者でもわかりやすく整理した土地探しのチェックポイント10選を紹介します。

それぞれの項目を確認しながら、自分や家族に合った土地を見極めていきましょう。

周辺環境

土地を選ぶ際は、価格や広さだけでなく周辺環境の確認も欠かせません。

治安や騒音、日当たり、風通しといった条件は暮らしやすさに直結します。同じ場所でも時間帯や曜日によって雰囲気が変わるため、複数回現地を訪れてチェックすることが大切です。

たとえば昼は静かでも夜は人通りが少なく不安を感じたり、交通量が増えて騒音が気になる場合もあります。
また、周辺に子育て世帯が多ければ学校や公園が整っているなど、ライフスタイルに合った環境かどうかも確認しましょう。

面積・形

土地を選ぶ際には、面積と形の確認もとても重要です。

土地の広さが十分でも、形が細長かったり変形していると、思い描いた間取りや駐車スペースを確保できないことがあります。
逆に、正方形や長方形に近い土地は、間取りの自由度が高く家を建てやすいのが特徴です。

また、土地の面積は「坪数」や「平方メートル」で表されますが、同じ広さでも建ぺい率や容積率によって建てられる建物の大きさが変わる点に注意が必要です。

面積と形を確認することで、無理のないプランで理想の住まいを実現しやすくなります。

高低差

土地に高低差がある場合は、造成工事や擁壁(ようへき)工事が必要になることが多く、想定外の費用が発生する可能性があります。

低い土地では浸水リスクを避けるため盛土が必要になり、高い土地では擁壁の設置や補強が必要になるケースがあります。
特に古い擁壁が残っている土地は注意が必要です。

現行の建築基準法を満たしていない場合、やり直し工事が必要となり大きな出費につながることもあります。

購入を検討する際は、必ず建築会社などの専門家に確認してもらい、追加費用や安全性を事前にチェックしておくことが大切です。

境界線

土地を購入する際は、隣地との境界線が正確に定められているか必ず確認しておきましょう。

境界線があいまいなままでは、将来隣地の所有者とのトラブルに発展する可能性があります。

現地にある境界標を確認するのはもちろん、登記事項証明書(登記簿謄本)や確定測量図でも確認できます。

不明な点があれば、事前に測量を依頼して明確にしておくことが安心につながります。

災害リスク

土地を購入する際には、その場所が持つ災害リスクを必ず確認しておきましょう。

浸水や土砂災害の危険が高いエリアは、将来の安全性に大きな影響を与えます。
自治体が公開しているハザードマップや地域の過去の災害履歴を調べることで、想定されるリスクを把握することができます。

事前にリスクを知っておけば、地震に備えて耐震性を高める、洪水に備えて盛土や排水対策を検討するなど、適切な準備が可能です。

購入前に必ず確認し、安心して長く暮らせる土地かどうかを見極めましょう。

道路

土地に接している道路の幅や位置は、家を建てる際に大きな影響を与える重要なポイントです。

建築基準法では「接道義務」が定められており、敷地は幅4m以上(地域によっては6m以上)の道路に、2m以上接していなければ家を建てることができません。

もし前面道路の幅が4mに満たない場合は、道路の中心線から2m後退(セットバック)した位置を境界線とみなす必要があります。その結果、購入した土地の一部が道路扱いとなり、実際に家を建てられる有効面積が減ってしまうのです。

希望の間取りや広さを確保するためにも、道路条件は必ず事前に確認しておきましょう。

地盤の状況

土地を購入する際には、その地盤が建物を支えられる強さを持っているかを確認することが欠かせません。

地盤が軟弱だと、建物が沈んだり傾いたりする恐れがあり、場合によっては地盤改良工事が必要になり、想定外の費用が発生することもあります。

確認方法としては、購入前に地盤調査を行うのが基本です。また、「地盤サポートマップ」などを利用すれば、周辺地域の地質や過去の利用状況を調べることができるため参考になります。

安心して家を建てるためにも、地盤の状態を事前に把握しておきましょう。

インフラの整備状況

土地を購入する際には、水道・排水・電気・ガスなどのインフラが整っているかを必ず確認しましょう。

これまで家が建っていなかった土地では、インフラが未整備の場合があり、その場合は新たに引き込み工事が必要となります。

特に水道管や排水管が遠い場所にあると、傾斜をつけて深く掘る必要があり、工事費用が高額になりがちです。

購入前に建築会社へ相談し、整備の有無や必要な費用を把握しておくことが、予算を大きく狂わせないためのポイントです。

土地の状況

土地を選ぶ際には、広さだけでなく形状や方角といった状況も確認しておきましょう。

三角形や台形などの不整形地は価格が安い傾向にありますが、間取りに制約が出やすく、理想の家を建てにくい場合があります。

また、整地に追加費用がかかったり、将来売却しにくいデメリットも考えられます。
土地の形や向きによって採光や通風にも差が出るため、建築プランとあわせて検討することが大切です。

土地が見つからないときの対処方法

理想の土地を探しているのに「なかなか条件に合うものがない」と悩む方も少なくありません。
人気エリアや条件を絞り込みすぎると、どうしても候補は限られてしまいます。

そんなときは探し方の視点を変えることが大切です。

ここからは、土地探しに行き詰まったときに試してみたい具体的な対処方法を紹介します。

対象エリアを広げる

希望の条件で土地がなかなか見つからない場合は、対象とするエリアを広げてみましょう。

人気エリアは物件がすぐに売れてしまい、候補が限られてしまうことが多いため、少し範囲を広げるだけで選択肢が増える可能性があります。

たとえば「駅徒歩10分以内」にこだわる代わりに、自転車利用も含めて考えると候補地は一気に増えます。

また、希望の駅から少し離れて電車で数分移動したエリアのほうが、生活の利便性が高いケースもあります。

条件に柔軟性を持たせ、広い視点で探すことが、理想の土地に出会う近道になります。

土地の条件を緩和する

希望する条件を厳しくしすぎると、なかなか理想の土地に出会えないことがあります。

そのようなときは「南向きであること」「整形地であること」などの条件を少し緩和してみましょう。

例えば旗竿地や北向きの土地は人気が低いため価格が抑えられる傾向がありますが、建築の工夫次第で快適な住まいを実現することが可能です。

また「リビングに自然光を入れたい」「駐車場から玄関までの動線を良くしたい」といった希望も、設計士の工夫で解決できるケースは多くあります。

条件に柔軟性を持たせることで、これまで候補に挙げていなかった土地が一気に選択肢に加わり、理想の家づくりに近づくことができますよ。

建築条件付きの土地や古家付き土地も候補に入れる

希望に合う更地がなかなか見つからない場合は、建築条件付き土地や古家付き土地を検討するのも一つの方法です。

建築条件付き土地は購入後に指定された建築会社で一定期間内に家を建てることが条件となるため、自由にハウスメーカーを選びたい人には不向きですが、こだわりがない方には良い選択肢になるでしょう。

古家付き土地とは、築年数が経ち価値がないとされる建物が残っている土地のことを指します。
解体費用はかかりますが、水道・ガス・電気などのライフラインをそのまま利用できる場合が多いのがメリットです。

いずれも一長一短があるため、購入前に費用や条件をよく比較し、総合的に判断するようにしましょう。

岐阜の土地探しにお悩みの方は、グランハウスにご相談ください!

グランハウス

注文住宅の土地探しでは、エリアや予算の設定、希望条件の優先順位付け、そして用途地域や建ぺい率・容積率といった法規制の確認まで、押さえておくべきポイントが数多くあります。

また、現地を複数回訪れて周辺環境を確かめたり、条件を柔軟に見直したりすることで、理想に近い土地と出会える可能性が高まります。

ただし、土地探しは専門的な知識や情報が必要になるため、個人だけで判断するのは難しい部分もあります。

グランハウスは岐阜/愛知/三重で注文住宅を提供している設計士集団です。

「ハウスメーカーでも工務店でもない、設計士とつくる」からこそ、お客様の想いやこだわりに丁寧に向き合い、ちょっとカッコいい、暮らしやすい家をご提案します。

施工実績は1,000件以上。「より良い家づくりをしたい」「岐阜で注文住宅を建てたい」とお考えの方は、ぜひグランハウスに一度お問い合わせください。