土地探し
土地探しの平均期間と基本的な流れについて徹底解説!土地探しをスムーズに進めるためのポイントも
公開:2025.11.19
注文住宅の土地探しは難しく、不動産会社に頼むのが一般的と思われがちですが、実はハウスメーカーに依頼することもできます。
土地の紹介から家づくりまで一貫してサポートでき、建てたい家の条件に合ったハウスメーカーで土地探しをお願いすることができれば、スムーズに理想の家づくりにつなげることができます。
この記事では、土地探しの平均期間と基本的な流れについて徹底解説します。
あわせて、土地探しをスムーズに進めるためのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
土地探しにかかる期間は4〜12カ月程度
注文住宅を建てるための土地探しは、一般的に4〜12カ月程度かかるといわれています。
条件が合えば4カ月ほどでスムーズに見つかる場合もありますが、エリアや広さ、価格など希望条件が厳しいと1年以上かかることも。
中には2年以上探し続けるケースも珍しくありません。
また、あまりに長期間にわたって土地探しを続けると、建築費が上昇したり、住宅ローンの金利が変わったりと不利になる可能性もあります。
そのため「入居希望日から逆算してスケジュールを立てる」「ある程度の期間で区切りをつける」など、計画的に進めることが大切です。
土地探しの平均期間と基本的な流れ

土地探しは、理想の家づくりに欠かせない大切なステップです。
しかし「どのくらいの期間がかかるのか」「どんな流れで進めればよいのか」と不安に感じる方も多いでしょう。
ここからは、土地探しをスムーズに進めるための基本的な流れを3つのステップに分けてご紹介します。
【1~3ヵ月】住みたい土地の条件を決める
土地探しの最初のステップは「住みたい土地の条件を決める」ことです。
どんな場所で、どんな暮らしをしたいのかを具体的にイメージすることで、必要な条件が見えてきます。
たとえば、以下のような条件が判断材料になります。
- 通勤・通学のアクセス(駅までの距離や時間)はどうか
- 買い物や病院など生活施設の利便性はどうか
- 小中学校の通学区域や安全な通学路があるか
- 住みたいエリアや立地(都心・郊外など)になっているか
- 土地の広さや形状、希望の建物が建てられるかどうか
- 日当たりや風通しの良さはどうか
- 周辺の治安や環境(騒音、交通量など)はどうか
- 坂道の有無や車道の幅、駐車のしやすさはどうか
- 近隣の景観や街並みの雰囲気はよいか
このとき「これは譲れない条件」と「できれば欲しい条件」を分けておくと、実際に土地を見に行った際の比較がスムーズです。
家族で話し合いながら、理想の暮らしを実現できる土地の条件をリストアップしておきましょう。
【3~8ヵ月】条件に合った土地を探す
住みたいエリアや条件が固まったら、いよいよ実際に「条件に合った土地探し」を始めます。
土地を探す方法には、以下のようなものがあります。
- インターネットの土地検索サイトで探す
- 不動産会社に依頼して探してもらう
- 新聞広告やチラシをチェックする
- 現地の「売地」看板を確認する
- ハウスメーカーや工務店に依頼する
もっとも手軽なのはインターネット検索ですが、本当に良い土地はネットやチラシに出る前に売れてしまうことも多いため、不動産会社やハウスメーカーへ早めに相談しておくのが安心です。
特にハウスメーカーに依頼すれば、建てたい家の条件や予算を踏まえながら土地探しをしてもらえるため、建物と土地のバランスが取りやすいのがメリットです。
【1~2ヵ月】土地の購入を仲介してくれる業者を決める
条件に合った土地が見つかったら、次は「土地の購入を仲介してくれる業者」を決めます。
自分で土地を探した場合は、不動産会社やハウスメーカーに仲介を依頼して契約に進みましょう。
最初から不動産会社やハウスメーカーに土地探しをお願いしていた場合は、そのまま同じ業者を通して売買契約を結ぶ流れになります。
土地探しから契約までにかかる期間は人それぞれで、スムーズに進めば1年以内に決まるケースもあれば、条件にこだわって1~3年以上かかるケースもあります。
大切なのは、信頼できる業者を選び、安心して契約まで進められる体制を整えることです。
土地探し後の期間と流れも確認

土地が見つかった後は、家づくりに向けてさまざまな手続きや準備が必要になります。
「土地を決めたらすぐに家が建つ」と思われがちですが、実際には住宅ローンの手続きや仮契約、地盤調査、売買契約など、複数のステップを経て進めていく流れとなります。
さらに、その後は建築請負契約の締結、工事の着工から完成・引渡しまで、段階ごとに必要な期間が決まっており、全体としては1年以上かかるのが一般的です。
ここからは、土地探しの後に必要となる具体的な流れと、それぞれにかかる目安期間を順番に解説していきます。
【1~3ヵ月】住宅ローンの事前審査
家づくりで住宅ローンを利用する場合は、できるだけ早めに事前審査を申し込みましょう。
事前審査を受けておくことで、実際に希望の土地が見つかった際にスムーズに契約へ進めるほか、借入可能額が明確になり予算計画も立てやすくなります。
土地購入費用についてもローンを利用する場合は、建物と土地では決済のタイミングが異なるため、多くの場合「つなぎ融資」を活用します。ただし、すべての金融機関が対応しているわけではないため、ローン選びの段階でつなぎ融資が利用可能かどうかを必ず確認しておきましょう。
【1ヵ月程度】仮契約
希望する土地が決まったら、購入の意思を示すために「買付証明書(購入申込書・買付申込書など)」を提出します。
「買付証明書(購入申込書・買付申込書など)」には購入希望価格や引き渡し希望時期といった条件を記載し、売主に伝えます。
条件が受け入れられれば、土地を購入する優先権を得られます。
その後、売買代金の一部を「手付金」として支払い、仮契約を締結。
仮契約は法的拘束力は弱いものの、実質的には本契約に近い効力を持つ場合もあり、自己都合によるキャンセルでは違約金が発生するケースもあります。
期間の目安は1カ月程度ですが、人気の土地では1週間ほどに短縮されることもあるため、迅速な判断が求められます。
【1~2ヵ月】地盤調査など
土地の購入が進んだら、実際に希望する家を建てられるかどうかを確認するために「敷地調査」と「地盤調査」を行います。
敷地調査
土地の方位や形状、高低差、前面道路の幅や位置などを確認し、設計に必要な基礎データを集めます。
地盤調査
地盤の強さや性質を調べ、住宅を安全に支えられるかどうかを確認します。
調査の結果、地盤が弱いと判明した場合は「地盤改良工事」が必要になることもあります。
このような調査は、住宅の設計や基礎工事を行ううえで欠かせない重要な工程です。
【2~3ヵ月】土地の売買契約を締結・決済・引渡し
土地を購入する最終ステップは、不動産会社から重要事項説明を受けたうえで不動産売買契約を結ぶことです。
契約時には手付金や印紙代を支払い、売買契約書に署名・捺印を行います。
重要事項説明では、契約解除時の条件や手付金の扱いなど細かい点まで必ず確認しておきましょう。
その後、残金を決済し、土地の引き渡しを受けます。引き渡しと同時に登記手続きも行われ、正式に所有者が買主へ移転します。
土地代金は自己資金で支払う場合と、住宅ローン実行までつなぎ融資を利用する場合の2パターンがあり、状況に応じて準備を進めることが大切です。
【3~6ヵ月】建築請負契約締結
土地の売買契約が完了したら、次は注文住宅のプランを固め、建築請負契約を結びます。
間取りやデザイン、設備仕様、全体の費用を最終的に決定し、施工内容を明確にして契約に進みます。
また、住宅ローンを利用する場合はこのタイミングで本申込を行い、本審査を受ける流れに。
建築請負契約は家づくりを進めるうえで非常に重要な契約となるため、契約内容や費用の内訳を確認し、不明点があれば必ず解消してから進めましょう。
【3~6ヵ月】工事施工
建築請負契約を結んだら、いよいよ工事がスタートします。
工事期間はプランの内容や規模、採用する工法によって異なりますが、一般的には3~6カ月程度が目安です。
基礎工事から始まり、上棟、内装工事と進み、半年ほどで完成に至るケースが多いでしょう。
工事中は定期的に進捗を確認し、疑問点や変更点があれば早めに施工会社と相談することが大切です。
適切にコミュニケーションを取りながら進めることで、理想の住まいをスムーズに完成させることができます。
【1ヵ月程度】完成・引渡し・引っ越し
住宅が完成したら、まずは完了検査と立ち会い確認を行い、不具合や施工ミスがないかをしっかりチェックします。
問題がなければ引渡しとなり、このタイミングで住宅ローンを利用する場合は引渡しが実行され、残金の決済が行われます。
鍵の受け渡しを受けたら、いよいよ新居への引っ越しです。
新しい生活をスムーズに始められるよう、引渡し前に電気・ガス・水道などのライフラインや住所変更などの手続きも忘れずに準備しておきましょう。
土地探しをスムーズに進めるためのポイント

土地探しは時間も労力もかかりますが、ちょっとした工夫や心構えで効率よく進めることができます。
特に、予算の決め方や条件整理の仕方、建物とのバランスを考えた進め方などを意識すると、迷いや失敗を減らしながら理想の土地に近づけます。
ここからは、土地探しをスムーズに進めるために押さえておきたい具体的なポイントを6つご紹介します。
土地にかける予算を決める
土地探しを始める前に、まずは自分たちが「土地と建物それぞれにどのくらいの予算をかけられるのか」を把握しておくことが大切です。
総予算の中で土地にいくら充てられるのかを明確にしておかないと、良い土地が見つかっても即決できず、チャンスを逃してしまうこともあります。
特に人気エリアの土地は、決断の早さが購入のカギとなります。
良い条件の土地に出会ったときにすぐに判断できるよう、あらかじめ土地購入の予算を明確にしておきましょう。
条件の優先順位を決める
土地探しをスムーズに進めるためには、希望条件に優先順位をつけて整理しておくことが大切です。
通勤や通学の利便性・周辺環境・治安・日当たり・駐車スペースの有無など、家族にとって大切な条件を一度リストアップし「絶対に譲れない条件」と「妥協できる条件」に分けてみましょう。
100%理想通りの土地に出会えることはめったにありません。希望条件の80%程度を満たしていれば十分に購入を検討すべきラインといえます。
人気エリアの土地は競争も激しく、決断のスピードが購入のカギとなるため、良い土地を確実に手にいれるためには、あらかじめ優先順位を決めておくことが大切です。
土地と建物を同時に検討する
家づくりというと「まずは土地探しから」と考えがちですが、実は土地と建物を同時に検討した方がスムーズに進むことも多いです。
ハウスメーカーや工務店に土地探しを依頼すると、建物の視点から土地の適性を判断してくれるため、「希望の間取りが建てられるか」「建築上の制約がないか」といった点も含めてアドバイスを受けられるのがメリットです。
自分たちだけで土地を購入すると、条件には合っていても予算や建築基準の関係で理想の家が建てられないケースもあります。
土地と建物を切り離して考えるのではなく、同時に検討することで、無駄なく理想の住まいを実現できる可能性が高まります。
期限を決めて探す
土地探しは高額な買い物であるだけに「もっと良い土地が出てくるかもしれない」と迷いがちです。
しかし、その考えにとらわれていると決断できず、いつまでも土地が決まらないこともあります。
実際に土地探しにかかる期間は人それぞれで、1~3年かけて探す人もいれば、何年経っても決まらないケースも少なくありません。
スムーズに進めるためには「◯年◯月までに購入する」と期限をあらかじめ決めて探すことが大切です。
入居希望日から逆算してスケジュールを組むことで、迷いすぎず効率的に理想の土地を見つけやすくなります。
すぐに購入できるように準備しておく
理想の土地はいつ市場に出るかわからず、出た瞬間にすぐ売れてしまうことも珍しくありません。
良い土地に出会ったときに即決できるよう、あらかじめ購入の準備を整えておくことが大切です。
特に住宅ローンの事前審査は早めに済ませておきましょう。
事前審査を通しておけば借入可能額が明確になり、予算計画が立てやすくなるだけでなく、購入の意思決定もスピーディーに進められます。
契約までのスピードが勝敗を分ける今の土地市場では、事前の準備が理想の土地を手に入れるカギとなります。
連絡は密に取る
不動産会社やハウスメーカーに土地探しを依頼している場合は、条件や予算を伝えた後も連絡を密に取り合うことが大切です。
希望条件が変わったときは早めに伝えることで、条件に合った土地を紹介してもらいやすくなります。
また、業者から連絡があった際にはできるだけ早く返答するようにしましょう。
土地探しはスピード勝負でもあるため、連絡をこまめに取り、迅速に行動することで理想の土地と出会える可能性が高まります。
注文住宅のための土地探しにお悩みなら、グランハウスにご相談ください!

注文住宅のための土地探しは、予算の決め方や条件整理、建物とのバランス、期限の設定など、考えるべきことが多く、なかなかスムーズに進まないのが現実です。
良い土地ほど競争率が高いため、スピード感のある決断も求められます。その一方で「理想の土地が見つからない」「予算と条件の折り合いがつかない」と悩みを抱える方も少なくありません。
グランハウスは岐阜/愛知/三重で注文住宅を提供している設計士集団です。
「ハウスメーカーでも工務店でもない、設計士とつくる」からこそ、お客様の想いやこだわりに丁寧に向き合い、ちょっとカッコいい、暮らしやすい家をご提案します。
施工実績は1,000件以上。「より良い家づくりをしたい」「岐阜で注文住宅を建てたい」とお考えの方は、ぜひグランハウスに一度お問い合わせください。