費用・相場・ローン

家を建てる費用は?土地あり/なしの相場や、1000〜5000万円で購入できる家のイメージも

公開:2025.11.05

参照:2024年度住宅金融支援機構

地域 敷地面積(㎡) 建設費(万円) 坪単価(万円) 土地取得費(万円) 合計費用(万円)
岐阜県 310.0 3,536.5 約95万円 853.5 4,390.0
東海圏平均 259.3 3,615.7 約97万円 1,359.8 4,975.5
全国平均 251.2 3,512.0 約94万円 1,495.1 5,007.1

「家を建てよう」と考えたときに、気になってしまうのが費用面ですね。

この記事では、家を建てる際にかかる費用について紹介します。

土地のあり/なし別にも詳しく紹介するほか、建築費を安く抑えるポイントもお話ししますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

家を建てる際に必要な費用は?

家を建てる際の費用は、土地を所有しているかどうかで大きく異なります。

土地がある場合は建築費のみ、土地がない場合は土地購入費も必要となり、総額は数千万円単位で変動します。

それぞれのケースごとに最新データを基にした費用目安を紹介します。

土地ありの場合

土地を所有している場合は、建築費だけで家を建てられます。

全国平均は約3,930万円ですが、三大都市圏は約4,140万円とやや高めです。

東海3県を比べると、岐阜県は約3,780万円と全国平均より150万円ほど安く、愛知県は約4,040万円で全国平均並み、三重県は約4,370万円と全国平均より400万円ほど高い結果になっています。

地域 建築費
全国平均 3,932.1万円
三大都市圏 4,137.4万円
首都圏 4,252.7万円
近畿圏 4,118.6万円
東海圏 3,935.5万円
岐阜県 3,776.5万円
愛知県 4,040.5万円
三重県 4,369.1万円

参考:「2024年度集計表│住宅金融支援機構」

土地なしの場合

土地を持っていない場合は、建築費と土地購入費の両方が必要になります。

全国平均では、建築費が約3,510万円、土地購入費が約1,500万円で、合計はおよそ5,000万円です。

三大都市圏では約5,420万円、首都圏では約5,790万円と、土地価格の高さから全国よりも高水準になっています。

一方、東海圏の合計は約4,980万円で全国平均よりやや低めです。

内訳を見ると、岐阜県は約4,390万円、三重県は約4,520万円とさらに低く、愛知県は約5,380万円で東海3県の中では最も高い水準です。

それでも首都圏より1,000万円以上安く抑えられています。

地域 建築費 土地購入費 合計目安
全国平均 3,512.0万円 1,495.1万円 約5,007万円
三大都市圏 3,479.5万円 1,941.5万円 約5,421万円
首都圏 3,505.6万円 2,285.0万円 約5,790万円
近畿圏 3,366.7万円 1,826.0万円 約5,192万円
東海圏 3,615.7万円 1,359.8万円 約4,975万円
岐阜県 3,536.5万円 853.5万円 約4,389万円
愛知県 3,605.2万円 1,775.4万円 約5,380万円
三重県 3,548.3万円 973.5万円 約4,521万円

参考:「2024年度集計表│住宅金融支援機構」

 

建売住宅と注文住宅の違い

  メリット デメリット
建売住宅 ・価格が比較的安い
・完成済みのため即入居可能
・間取りや設備を確認して購入できる
・自由設計ができない
・立地や仕様が限定される
注文住宅 ・間取りや仕様を自由に決められる
・理想の家を実現できる
・土地選びから始められる
・費用が高くなりやすい
・完成まで時間がかかる

建売住宅と注文住宅には、購入方法や自由度・価格に大きな違いがあります。

建売住宅は土地と建物がセットで販売され、完成済みの物件を購入するため、入居までの期間が短く費用も比較的安く抑えられますよ。

一方、注文住宅は間取りや設備・デザインを自由に選べるため理想の家づくりができますが、費用は高くなりやすく完成までに時間がかかります。

建売住宅の特徴

建売住宅は、土地と建物がセットで販売される完成済みの住宅です。

最大の特徴は、価格のわかりやすさと入居までの早さにあります。

既に建築済みのため、購入から引き渡しまでの期間が短く、住宅ローンや諸費用の計画が立てやすい点がメリットです。

また、モデルハウスや完成物件を実際に見学できるため、間取りや設備を確認して購入判断できる安心感もあります。

一方で、設計や仕様がすでに決まっているため自由度は低く、間取りやデザインを自分好みに変えられない点がデメリットです。

また、立地条件や周辺環境も販売会社が決定しているため、希望条件に合う物件が見つからない場合があります。

 

注文住宅の特徴

注文住宅は、土地を選ぶ段階から始め、間取りや仕様を自由に設計する住宅です。

最大の特徴は、自分や家族の理想に合わせたオリジナルの家づくりができる自由度の高さです。

部屋数や間取り・設備・デザインまで細かく決められるため、ライフスタイルに合った住まいを実現できます。

また、耐震性や断熱性能など性能面にもこだわることができ、長期的な快適性を追求できます。

ただし、設計期間や施工期間が長く、完成までに1年以上かかることもある点や、自由設計ゆえに建築費用が膨らみやすい点は注意が必要です。

土地を所有していない場合は土地探しから始めるため、トータル費用や手間も増加します。

 

【予算別】建てられる家の違い

家づくりの費用は、1,000万円台から5,000万円台まで幅広く存在します。

予算によって選べる住宅の種類や設備のグレード、間取りの自由度が大きく変わるため、あらかじめ費用感を把握しておくことが重要です。

ここでは、代表的な4つの予算帯(1,000万円台・2,000万円台・3,000万円台・5,000万円台)で建てられる家の特徴を解説します。

 

1000万円台

1,000万円台の予算では、規格住宅(企画型住宅)を中心にプランを選ぶケースが一般的です。

住宅会社が用意した既成プランから選ぶため間取りやデザインの自由度は低いですが、コストを抑えながら失敗しにくい家づくりができます。

オプション追加によって、水回りや外観の一部を自分好みに変更することも可能です。

 

2000万円台

2,000万円台の予算になると、間取りや仕様の一部を自由に設定できる注文住宅も視野に入るようになります。

ただし、全てにこだわると予算オーバーになりやすいため、「水回りに重点を置く」「外観はシンプルにして耐震性能に投資する」など、費用をかける優先順位を明確にすることが大切です。

 

3000万円台

3,000万円台は全国的な平均建築費に近い水準であり、希望を盛り込んだ注文住宅を建てやすい予算帯です。

間取り・デザイン・性能のバランスを取りながら家づくりができる反面、高級仕様や大型設備を多用するとコストが膨らむため取捨選択が必要です。

標準仕様でも十分満足できる住まいを目指せます。

 

5000万円台

5,000万円台の予算があれば、理想を追求したフルオーダーの注文住宅が可能です。

間取りや内装だけでなく、外観や庭のデザイン、屋根材・外壁材まで自由に選べます。

3階建て住宅や完全分離型二世帯住宅・大空間リビングのある家なども現実的になり、性能や設備も最高グレードを採用しやすくなります。

 

家を建てる際の費用を抑えるコツ

家づくりの総費用は、住宅会社の選び方やプランの決め方・土地選びの工夫によって大きく変わります。

すべての要望を詰め込みすぎると予算オーバーになりやすいため、優先順位を決めて無理のない計画を立てることが大切です。

ここでは、費用を抑える6つのポイントを紹介します。

 

複数の住宅会社を比較検討する

1つめは、最初から1社に決めず、複数の住宅会社で見積もりを取り比較することです。

同じ条件でも会社によって価格や仕様・サービス内容が異なるため、相見積もりを取ることでコスト感を把握できます。

さらに、見積もりを比較することで、過剰な仕様や不要なオプションにも気づきやすくなりますよ。

 

こだわりの条件は少なくする

2つめは、こだわり条件を少なくすることです。

希望条件が多すぎると、設備や建材のグレードアップが重なり、費用が一気に膨らみます。

価格を抑えるには、部屋数を減らす、内装や外壁の素材に過剰にこだわらないなど優先順位を明確にしましょう。

「リビングは広くしたいが寝室はコンパクトにする」「外観はシンプルでも性能は確保する」など、柔軟な判断がコスト削減につながります。

 

シンプルな形状にする

3つめは、シンプルな形状にすることです。

家の形が複雑になると外壁や屋根の面積が増え、建築費が高くなります。

予算を抑えたい場合は、四角いキューブ型や片流れ屋根などシンプルな形状を選ぶのがおすすめです。構造が単純なほど施工効率が良く、耐震性の確保もしやすいですよ。

 

お金をかける場所は限定する

4つめは、お金をかける場所を限定することです。

最新の設備をすべて導入すると費用が跳ね上がります。「キッチンはこだわるが浴室は標準仕様にする」など、こだわる部分を限定することが重要です。

家族が長時間過ごす場所やライフスタイルに直結する部分に重点を置くことで、満足度を保ちながらコストをコントロールできますよ。

 

減税や補助金を利用する

5つめは、減税や補助金を活用することです。

家を建てる際には、住宅ローン減税や各種補助金制度を活用することで、総費用を大きく抑えられます。

代表的なのが住宅ローン減税で、年末のローン残高に応じて最大13年間、所得税や住民税の控除を受けられる仕組みです。

さらに、省エネ性能や長期優良住宅など一定の基準を満たした住宅であれば、地域型住宅グリーン化事業やこどもエコすまい支援事業といった補助金が利用できる場合があります。

これらの制度は年度ごとに内容や上限額が改定されることが多く、申請期限や条件の事前確認が欠かせません。

住宅会社や金融機関と相談しながら、最新の支援策を上手に組み合わせれば、家づくりの負担を最小限に抑えることができますよ。

※本記事の内容は2025年現在の情報をもとにしています。

 

土地の費用を抑える

6つめは、土地の費用を抑えることです。

土地代はマイホーム取得費用の大きな割合を占め、全国平均で約30%、首都圏では40%にも達します。

古家付きの土地を購入して解体する・不整形地(変形した土地)を検討することで、相場より安く購入できる場合があります。

利便性や法規制を確認しつつ、候補を広げて探すことが大切です。

 

注文住宅の建築をお考えなら、グランハウスにご相談ください!

家を建てる費用や土地の有無による相場、予算ごとの家づくりのイメージは複雑で、初めての方にとっては不安も多いテーマです。

だからこそ、信頼できるパートナーと一緒に資金計画からデザインまで一貫して相談できる環境が大切になります。

グランハウスは岐阜/愛知/三重で注文住宅を提供している設計士集団です。

「ハウスメーカーでも工務店でもない、設計士とつくる」からこそ、お客様の想いやこだわりに丁寧に向き合い、ちょっとカッコいい、暮らしやすい家をご提案します。

施工実績は1,000件以上。「より良い家づくりをしたい」「岐阜で注文住宅を建てたい」とお考えの方は、ぜひグランハウスに一度お問い合わせください。