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平屋の音がうるさいと言われる原因と対策|防音に適した間取り実例も
公開:2026.01.20
平屋は音がうるさいって本当?

平屋は快適で使いやすい反面「音が響きやすい」と感じる人も少なくありません。
上下階のない構造のため足音トラブルは起きにくい一方で、家族の話し声やテレビの音、キッチンや水回りの生活音が家中に伝わりやすいからです。
本記事では、平屋で音がうるさいと感じる原因と、その対策について詳しく解説します。
平屋がうるさいと感じる原因

平屋はワンフロアで生活が完結する便利さや開放感が魅力ですが、構造の特性上、音が伝わりやすいというデメリットもあります。
特に間取りの配置や建物同士の距離、屋根構造などによって、生活音や外からの音が思った以上に響くケースも少なくありません。
ここでは、平屋がうるさいと感じる主な原因を5つに分けて解説します。
LDKと寝室の距離が近い
平屋ではワンフロアにすべての部屋がまとまるため、LDK(リビング・ダイニング・キッチン)と寝室の距離が近くなりがちです。
家族がくつろぐリビングはテレビや会話など音の発生源が多く、夜間や早朝に活動時間がずれると、寝室で過ごす人にとっては騒がしく感じることも。
特に間仕切りの少ないオープンな間取りでは、音が遮られずに届きやすくなります。
水回りと寝室の距離が近い
平屋では、キッチン・浴室・トイレなどの水回りと寝室が近くなるケースが多く見られます。
二階建てのように上下で空間を分けられないため、生活動線を優先して設計すると、どうしても水回りと寝室が隣接しやすいからです。
その結果、夜間のトイレの流水音や、朝のキッチンの物音が寝室に響いてしまうことがあります。
特にコンパクトな間取りでは距離を取りづらく、音が気になる原因になりがちです。
道路と居室の距離が近い
平屋は寝室が1階にあるため、土地が道路に面している場合は車の走行音・バイクのエンジン音・通行人の話し声など、外からの音が室内に入りやすくなります。
特に、交通量の多い道路沿いなら、トラックの振動や救急車のサイレンなどが気になることもあるでしょう。
屋根と居室の距離が近い
平屋は構造上、屋根と各部屋の距離が近いため、雨音や風の音が室内に響きやすい傾向があります。
特に強い雨や台風時には、屋根を叩く音がダイレクトに伝わり、夜眠れないほど気になる場合もあるので、雨風の音がストレスになる方は何かしらの対策を行うことが大切です。
平屋の物音を減らす対策9つ

平屋は構造上、ワンフロアで空間がつながっているため、音が家全体に広がりやすいという特徴があります。
しかし、間取りの工夫や建材の選び方、屋根や窓の設計を見直すことで、生活音や外部の騒音を軽減することが可能です。
ここでは、平屋で静かで快適に暮らすための9つの対策を紹介します。
1.部屋同士のあいだに空間をつくる
「LDKと寝室の距離が近い」などの原因で発生する騒音が気になる場合は、部屋と部屋の間に空間を設けることをおすすめします。
例えば、生活音が多いLDKや子ども部屋と、静かな環境が求められる寝室のあいだに廊下・収納・ウォークインクローゼット・パントリーなどを挟めば音を吸収・遮断できますよ。
2.扉は引き戸より開き戸を選ぶ
平屋では、スペースを有効に使えることから引き戸を採用するケースが多く見られます。
しかし、音対策を重視するなら「開き戸」を選ぶのがおすすめです。
引き戸は構造上、扉のまわりにわずかな隙間ができやすく、気密性が低いため音が漏れやすい傾向があります。
一方で、開き戸は密閉性が高く、音の出入りを抑えてくれます。
そのため、生活音やテレビの音が気になる部屋には開き戸を採用した方が、静かな住環境を保つことができますよ。
3.防音性能の高い建材を選ぶ
建物全体で防音性能を高める工夫も欠かせません。
外からの騒音や室内の生活音の伝わりを抑えたい場合は、玄関ドア・室内ドア・床材・壁材などに防音性・遮音性の高い建材を使うことをおすすめします。
予算に余裕があれば、窓を二重サッシや複層ガラスにしたり、屋根材の下に吸音材を敷いたりするなどの対策も有効です。
また、音の反響を軽減したい場合は、壁の内部に防音性の高い断熱材や緩衝材を使うと良いでしょう。
4.住宅の気密性を高める
最も音が侵入しやすいのは、窓やドアなどの開口部。
これらの隙間をできるだけ少なくすることで、防音効果が向上します。
複層ガラス(ペアガラス・トリプルガラス)を採用すれば、外からの車の走行音や雨音を軽減できますよ。
気密性の高いサッシや、枠が密着する「すべり出し窓」を選ぶのも効果的です。
5.音源との間に中庭や収納を設ける
「水回りと寝室の距離が近い」などの原因で発生する騒音が気になる場合は、音が発生する場所と静かに過ごしたい部屋のあいだに、収納や中庭といった空間を挟むことをおすすめします。
例えば、トイレやキッチンなどの水回りと寝室のあいだにウォークインクローゼットや納戸を配置すれば、収納空間が音を吸収して緩衝帯の役割を果たしてくれます。
中庭を設ければ部屋同士の距離を離せるため、視線が抜ける開放的な空間を演出しながら、プライバシーを確保することも可能ですよ。
6.道路や隣の家との距離に配慮した配置にする
「道路と居室の距離が近い」などの原因で発生する騒音が気になる場合は、建物の配置を配慮することが大切です。
寝室や子ども部屋など、静かに過ごしたい空間はできるだけ道路や隣家のLDK側から離れた位置に配置しましょう。
建物の形をL字型やコの字型にして中庭を設ければ、音を遮りながら光や風を取り入れることも可能ですよ。
敷地の形状や周囲の環境を踏まえて、プライバシーと静けさを両立できる配置を検討することが大切です。
7.水回りはなるべくまとめる
キッチンやトイレから出る流水音・給排水音がストレスになりそうな方は、水回りをできるだけまとめることをおすすめします。
一か所にまとめて配置することで、水音が伝わる範囲を限定でき、ストレスを軽減できますよ。
なお、水回りに隣接するスペースは寝室や子ども部屋などの居室ではなく、収納や廊下にするとさらに効果的です。
配管経路が短くなるため、建築コストやメンテナンス面でもメリットが生まれますよ。
8.音が伝わりにくい屋根材を選ぶ
雨音や風の音が室内に響くことが強いストレスになる方は、音を伝えにくい屋根材を選ぶことをおすすめします。
最も防音性が高いとされるのは瓦屋根ですが、粘土瓦や陶器瓦、セメント瓦も厚みと重みがあり、雨音を吸収してくれます。
軽さを重視するなら、スレート屋根もおすすめです。重ね張り構造のため、比較的防音性能に優れています。
一方で、人気のガルバリウム鋼板などの金属屋根は軽くてコスパが良いものの、遮音性が低いため注意が必要です。
9.天井を高くする
雨音や風の音が室内に響くことが強いストレスになる場合、天井の高さも考慮した方が良いですね。
屋根と居室の間に空間を設ければ、音の伝わりをやわらげ、騒音を和らげることができます。
一般的な住宅の天井高は約2.4mですが、平屋なら構造上の制約が少なく、2.7~3.0m程度まで高くすることも可能です。
なお、ロフト・小屋裏収納・スキップフロアを設ければ自然と天井が高くなるので、音対策だけでなく開放感のある空間づくりにもつながりますよ。
平屋の物音に配慮した間取り実例5選
平屋はワンフロアで生活が完結する便利さと開放感が魅力ですが、一方で音が家全体に響きやすいという特徴もあります。
しかし、設計段階で間取りを工夫すれば、生活音や外からの騒音を大幅に軽減することが可能です。
ここでは、実際の間取り図をもとに「音が伝わりにくい平屋の設計例」を5つ紹介します。
1.LDKと洋室の間に廊下を置いた間取り

こちらの間取りは、LDK(リビング・ダイニング・キッチン)と洋室のあいだに廊下を設けることで、生活音が直接届きにくい設計になっています。
廊下が「音の緩衝スペース」として働き、リビングでの会話やテレビの音、キッチンの調理音などが寝室や子ども部屋に響くのを防ぎます。
廊下を通じて各部屋にアクセスできるため、家族同士のプライバシーを確保しやすい構造になっているのも嬉しいですね。
2.水回りと各個室を離した間取り

こちらの間取りは、水回りを玄関近くにまとめ、個室から離して配置しています。
浴室・洗面室・ランドリールームを一か所に集約することで、寝室や書斎に生活音が伝わりにくくなりますね。
また、水回りをまとめることで配管が短くなるので、建設費用やメンテナンス性が高まるのも嬉しい点です。
3.LDKと洋室を離した間取り

こちらの間取りは、LDK(リビング・ダイニング・キッチン)と洋室を離して配置し、家族それぞれが快適に過ごせるよう工夫されています。
リビングでの会話やテレビの音、キッチンでの調理音が洋室に響きにくいだけでなく、廊下やウォークインクローゼットを挟むことでトイレ・洗濯機などの水音に悩まされることもありません。
水回りへのアクセスと騒音対策を両立できるのは、非常に魅力的ですね。
4.お風呂場と洋室の間にWICを置いた間取り

こちらの間取りは、お風呂場と洋室のあいだにウォークインクローゼットを配置することで、水回りの音を効果的に遮る設計になっています。
浴室や洗面室から発生する流水音・排水音が洋室に伝わりにくいので、静かな寝室環境を保つことができますね。
入浴後にウォークインクローゼットで着替えて洋室に行くこともでき、収納スペースとしてだけでなく、動線を整えたり騒音を防いだりと多機能で利便性の高い間取りです。
5.書斎やファミクロを音源との緩衝材にした間取り

こちらの間取りは、書斎やファミリークローゼット(FCL)を音の緩衝材として活用しているのが特徴です。
LDKや水回りといった生活音が発生しやすいエリアと、静かに過ごしたい洋室のあいだに書斎やファミリークローゼットを設けることで、音の伝わりをやわらげています。
特に書斎は壁に囲まれた空間のため遮音性が高く、在宅ワークや読書にも最適。
家事と仕事を両立できる、機能的で静かな平屋の間取りです。
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平屋は階段のない快適な動線や開放的な空間が魅力的で、最近では、子育て世代からシニア世代まで幅広い層に選ばれています。
一方で、間取りの工夫を怠ると「生活音が響きやすい」「外の音が気になる」など、実際に住んでから気づく課題も少なくありません。
平屋の快適さを最大限に引き出すには、家族の生活スタイルや土地の特性を踏まえたプランニングが欠かせません。
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