間取り・実例
シンプルな平屋の実例紹介!|シンプルな平屋のメリット・デメリットや建てる際のポイントも解説
公開:2025.11.26
近年は長寿命でシンプルな家が主流となり、高齢になっても住みやすい平屋の人気が急増。
平屋は家事や動線が効率的で幅広いライフスタイルに対応し、全体が見渡せるためデザインにもこだわりやすいのが魅力です。
この記事では、シンプルな平屋の実例をご紹介!
シンプルな平屋のメリット・デメリットや建てる際のポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
シンプルな平屋を建てるメリット

シンプルな平屋は、見た目がすっきりしているだけでなく、実際の暮らしやすさや将来の維持費用にもメリットがあります。
ここでは、シンプルな平屋が持つ具体的なメリットを4つに分けてご紹介します。
建築コストが抑えられる
シンプルな四角形の平屋は、壁や屋根の形が単純なため建築資材の無駄が出にくく、材料費を抑えることができます。
複雑な形状の家では切れ端や余剰部分が多く発生しやすいですが、シンプルな設計ならその心配が少なく、効率的に建築を進められます。
また、施工の手間も軽減されるため、職人の作業時間が短縮され、人件費の削減にもつながります。
結果、建築全体のコストを抑えることができるため、浮いた予算を内装や設備など、こだわりたい部分に充てることも可能です。
無駄のない間取りで暮らしやすい
シンプルな平屋は凸凹の少ない形状のため、空間を効率的に活用できます。
間仕切りや廊下を最小限に抑えることで、居住スペースを広く確保でき、移動もスムーズ。
家族が自然に集まれるリビングやダイニングを中心に据えることで、生活動線がコンパクトにまとまり、家事効率もアップします。
飽きずに長く快適に暮らせる
奇抜なデザインは一時的に目を引いても、時代の移り変わりとともに古さや違和感が目立つことがあります。
その点、シンプルな外観や間取りであれば街並みに自然に溶け込み、長く愛着を持って暮らせます。
また、インテリアや外構を工夫することで印象を自在に変えられるため、ライフスタイルや好みに合わせて柔軟にアレンジすることもできますよ。
メンテナンスに手間がかからない
複雑な形状の家では足場を多く設置する必要があり、その分コストや作業時間が増えてしまいます。
しかし、シンプルな構造の住まいは凹凸が少ないため、外壁や屋根のメンテナンスがしやすく、将来的にかかる費用を抑えられます。
屋内も掃除がしやすく、日常の手入れに余計な時間や労力を取られにくいため、暮らし始めてからの負担を軽減できますよ。
シンプルな平屋を建てるデメリット

シンプルな平屋には多くの魅力がありますが、一方で注意しておきたいポイントも存在します。
ここでは、シンプルな平屋を検討する際に知っておきたいデメリットについてご紹介します。
シンプル過ぎると単調な印象になる
シンプルな平屋は無駄のない美しさが魅力ですが、その反面、工夫をしないと外観や内装がのっぺりとして単調に見えてしまうことがあります。
特にワンフロアの平屋は縦の高さを活かした変化がつけにくく、シンプルさを追求しすぎると無機質で冷たい印象になりがち。
外壁の素材や色を切り替えてアクセントをつける・窓の配置に工夫を凝らすことで立体感を演出する・室内に吹き抜けやスキップフロアを取り入れて空間に動きを出すなどの工夫が必要です。
周辺環境によっては日当たりや風通しが悪くなる
平屋は高さがないため、隣接する建物や土地の条件によって日当たりや風通しが制限されやすいという特徴があります。
特に周囲に2階建てや3階建ての住宅が多いエリアでは、リビングや庭に十分な光や風を取り込みにくくなるケースも。
シンプルな箱型の間取りでは中庭を設けにくいため、環境次第では室内が暗く感じたり、風通しが悪くなるケースも少なくありません。
吹き抜けや高窓、天窓を効果的に配置して採光や通風を工夫することが大切です。
シンプルな平屋の実例
実際に建てられた平屋を見てみると、シンプルなデザインの中にも暮らしやすさや工夫がたくさん詰まっていることがわかります。
家族で快適に過ごせる広さや動線、収納計画、そしてデザイン性を兼ね備えた住まいは、シンプルだからこそ活かせる魅力があります。
ここからは、実際の施工事例を4つご紹介します。
あなたの理想の暮らしをイメージする参考にしてみてください。
1.シンプルながらも暮らしやすい4LDKの平屋

シンプルな外観が特徴のこちらの平屋は、4LDKの間取りで家族が快適に暮らせる工夫が詰まっています。
LDKは家の中心に配置され、和室や書斎、洋室と自然につながる動線設計で、家族のコミュニケーションを取りやすい空間です。
大きな窓から光が差し込むのも素敵ですね。
さらにランドリールームやファミリークローゼットなど実用性の高い設備も備わっており、日々の家事がスムーズに進む暮らしやすい住まいになっています。
2.リビング天井が可愛らしい1LDKのシンプルな間取り

リビング天井が可愛らしいこちらの住まいは、木目の梁がアクセントになった勾配天井のリビングで、開放感と温かみを感じられる空間になっています。
大きな窓からたっぷりと光が入り、デッキとつながることで室内外の一体感も楽しめます。
間取りは1LDKとコンパクトながら、WICやSCLを備えて収納力も十分。
さらに書斎を設けることで、在宅ワークや趣味のスペースとしても活用できますね。
3.シンプルな横長の平屋と遊び心のある内観

横に広がる外観が印象的なこちらの平屋は、無駄のないシンプルな形状ながらも暮らしやすさを重視した間取りになっています。
大きな窓から光がたっぷり入るLDKには、木目天井や個性的なヌックなど遊び心のある要素をプラス。
和室や洋室をバランスよく配置し、家族のライフスタイルに柔軟に対応できる空間設計です。
さらにファミリークローゼットやランドリールームも備わり、実用性とデザイン性を両立した住まいに仕上がっています。
4.真っ白でシンプルな外観と正方形に綺麗におさまる間取り

真っ白な外観が印象的なこちらの平屋は、シンプルながら洗練されたデザインが魅力です。
間取りは正方形に収められており、動線がコンパクトにまとまっているため、家族みんなが使いやすい設計。
土間からつながるLDKなので、十分な開放感を感じられるのも魅力的ですね。
シンプルかつおしゃれな平屋の外観をつくるポイント
平屋はシンプルな形だからこそ、少しの工夫で外観の印象が大きく変わります。
素材やシルエット、窓やドアの配置、さらに外構まで意識することで、シンプルでありながらおしゃれで洗練された住まいを実現できます。
ここでは、平屋を魅力的に見せるための具体的なポイントを4つ紹介します。
イメージに合わせた素材を選ぶ
シンプルな平屋は無駄をそぎ落としたデザインだからこそ、選ぶ素材によって印象が左右されます。
モダンで洗練された雰囲気に仕上げたいなら、無機質でシャープな印象を与えるガルバリウム鋼板やモルタルの外壁に。
温かみのあるナチュラルテイストを目指す場合は、しっくいやジョリパットなどの塗り壁や、木材をアクセントに取り入れると良いですね。
玄関ドアや窓枠も素材や色合いは、全体のテイストに合わせてみましょう。
統一感と個性を感じられる外観に仕上げることができますよ。
コンパクトなシルエットにする
平屋はその形がシンプルなだけに、全体の大きさやシルエットが見た目の印象を決定づけます。
間取りを工夫せずに広さだけを重視すると、外観がのっぺりとしてしまい、おしゃれさに欠けることも。
そこで意識したいのが「コンパクトなシルエット」です。
建物全体を無理に大きく見せず、程よいサイズ感にまとめることでバランスがとれ、すっきりと美しい外観になります。
さらに、屋根の高さや勾配を調整したり、窓や玄関の配置を工夫することで、コンパクトでも存在感のあるデザインに仕上げることが可能ですよ。
窓やドアにこだわる
窓やドアのデザインも大切です。
窓は採光や風通しを確保するだけでなく、形や配置によって外観の表情を大きく変える要素になります。
たとえばリビングに大きな掃き出し窓を設ければ、庭やテラスとの一体感が生まれ、開放感あふれる印象に。
また、寝室や子ども部屋には細長いスリット窓を取り入れると、プライバシーを守りながら外観のアクセントにもなります。
外構も含めてトータルコーディネートする
平屋をより魅力的に見せるためには、建物本体だけでなく外構やエクステリアも含めて全体をコーディネートすることが大切です。
玄関アプローチ・フェンス・庭の植栽などを建物のデザインと調和させることで、統一感のある外観に仕上がります。
たとえば「シンプルモダンな平屋なら直線的なデザインの門柱やタイルを合わせる」「ナチュラルな雰囲気を求めるなら木材・石材・植栽を取り入れる」などすると良いですね。
シンプルな平屋の間取りづくりのポイント
平屋はワンフロアで完結するため、動線の工夫や空間の使い方次第で暮らしやすさが変わります。
ここでは、シンプルな平屋をより快適にするための間取りづくりのポイントを4つご紹介します。
収納スペースを充実させる
平屋をすっきりと快適に保つためには、あらかじめ十分な収納スペースを計画することが欠かせません。
限られた床面積を効率的に活用するためには、パントリーやファミリークローゼットなどに収納を集約することが大切です。
家事導線やライフスタイルに合わせて少し余裕を持たせた収納計画を立てることで、暮らしやすく開放的な家になりますよ。
水回りを一か所にまとめる
平屋は上下の移動がないため、生活動線をコンパクトにまとめやすいです。
上下の移動がない利点を活かすには、キッチン・浴室・洗面所・トイレといった水回りを一か所に配置することがおすすめ。
水回りが近くに集まっていれば、料理や洗濯、掃除などの家事を効率よくこなすことができ、日常の移動もスムーズになります。
配管の距離を短縮できるため、建築コストの削減や将来的なメンテナンス費用の軽減にもつながりますよ。
LDKの解放感を大事にする
平屋ならではの魅力を引き立てるには、LDKの開放感を意識した間取りが欠かせません。
平屋は上下階の制約がないため、天井を高くする・大きな窓を設けたりするなどすれば空間を広く見せることができますが、さらに庭やテラスにつながる大開口を取り入れると、外との一体感が生まれ、開放感がアップします。
他にも、仕切りの少ない間取りにしたり、ロフトやスキップフロアを取り入れて立体的感を生み出したりするのも効果的です。
将来的なライフスタイルの変化を見据える
家の間取りを考える際には、現在の暮らしやすさだけでなく、将来のライフスタイルの変化も視野に入れておくことが大切です。
子どもの成長・独立・家族構成の変化・在宅ワークの増加など、住まいに求める機能は年数とともに変わっていきます。
壁ではなく可動式の間仕切りを採用すれば、将来は広い空間を仕切って個室にしたり、逆に開放的に使ったりと柔軟に対応できますし、あらかじめバリアフリー設計を取り入れておけば、高齢になったときもリフォームなしで安心して暮らし続けることが可能ですよ。
シンプルな平屋をお考えなら、グランハウスにご相談ください!

シンプルな平屋は、建築コストを抑えやすく、暮らしやすい間取りを実現できるだけでなく、飽きのこないデザインで長く快適に暮らせるのが大きな魅力です。
一方で、単調に見えてしまうことや周辺環境によって日当たり・風通しに影響を受けやすいといった注意点もあります。
だからこそ、設計段階から工夫を凝らし、素材や窓の配置、外構のコーディネートなどをバランスよく取り入れることが大切です。
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