間取り・実例

中庭のある平屋の実例9選!|メリット・デメリットや平屋の中庭づくりで後悔しないためのポイントも

公開:2025.11.05

「平屋を建てたいが日当たりや風通しが心配」
「人気の平屋と中庭どちらも取り入れたい」

このような希望を持つ方は多いのではないでしょうか?

この記事では、中庭のある平屋の実例9選をご紹介します。

あわせて、メリットとデメリット、中庭を作る際のポイントや中庭ならではの活用術も徹底解説!ぜひ参考にしてみてくださいね。

中庭のある平屋9選

平屋に中庭を取り入れることで、光や風を室内に呼び込みながら、快適に過ごせる住まいが実現します。

ここからは、中庭のある平屋の建築実例を9個見ていきましょう。

1.ほっと一息つける縁側付きの中庭

縁側とつながる中庭は、暮らしにやすらぎを与える特別な空間です。

夕暮れ時には柔らかな灯りに照らされ、庭の植栽や砂利の質感が落ち着いた雰囲気を演出。

室内から気軽に外へ出て腰掛ければ、読書やお茶を楽しみながら穏やかな時間を過ごせます。

外の空気を感じつつも塀に守られた中庭は、プライベート感と開放感を両立し、家族の憩いの場として最適です。

2.広々とした中庭でリゾート空間を

開放感あふれる広々とした中庭は、まるで自宅にいながらリゾートにいるかのような贅沢な時間を演出します。

大きなパラソルやテーブルセットを置けば、青空の下で食事やティータイムを楽しめる心地よいスペースに。リビングとフラットにつながる設計により、屋内外をシームレスに使えるのも魅力です。

家族や友人が集まり、自然の風を感じながらゆったり過ごせる特別な場所となります。

3.リビングの空間を広げるコの字型の中庭

リビングとダイニングに面したコの字型の中庭は、室内を広々と感じさせる工夫が魅力です。

大きな窓から光や風をたっぷり取り込み、家の中心に開放感をもたらします。

中庭の緑を眺めながら食事やくつろぎの時間を過ごせば、暮らしにゆとりと癒しがプラスされるでしょう。

外とのつながりを持ちながらもプライベート感が守られるため、快適で心地よいリビング空間が実現します。

4.芝生の中庭でプライベート空間を

芝生が敷かれた中庭は、家族だけのプライベートな癒しの空間を演出します。

リビングやダイニングから眺める緑は季節ごとに表情を変え、室内にいながら自然を感じられます。

子どもが安心して遊べる場所としても活躍し、大人にとっては読書や昼寝を楽しむくつろぎの場になるでしょう。

外からの視線を遮りつつ開放感を得られるため、都会の中でも心地よい自然と共に暮らせます。

5.土間とフラットなおしゃれな中庭

土間と高さを揃えたフラットな中庭は、屋内外の一体感を演出し、暮らしを自由に楽しめます。

窓を開ければリビングや土間とスムーズにつながり、家全体が広がりを持つように感じられます。

夜には照明に照らされた植栽やインテリアが映え、洗練された雰囲気を演出。

趣味のスペースやリラックス空間として、住まいに豊かな表情を加える中庭です。

6.ロの字型の中庭で人目を気にせず庭遊び

建物にぐるりと囲まれたロの字型の中庭は、外部からの視線を遮りつつ開放感を楽しめるプライベート空間です。

小さな子どもが安心して走り回れる庭としても最適で、親の目が届きやすい点も魅力です。

植栽や照明を加えることで昼夜を問わず心地よい雰囲気を演出できます。

家族でのバーベキューや季節のイベントを楽しみながら、人目を気にせずのびのびと過ごせる理想の中庭です。

7.開放的な土間続きの中庭

土間とフラットにつながる中庭は、内と外をシームレスに結び、暮らしに開放感をもたらします。

大きな窓から自然光が差し込み、リビング全体が明るく心地よい雰囲気に。

椅子を置いて読書を楽しんだり、植物を育てて四季の移ろいを感じたりと、多彩な使い方が広がります。

外の空気を感じつつプライベートも守られるため、家族にとってはくつろぎの時間を育む理想の空間となるでしょう。

8.中庭を囲むリビングは明るい雰囲気に

中庭を囲むように設計されたリビングは、四方から自然光を取り込み、1日を通して明るく心地よい空間を演出します。

大きな窓からは緑豊かな景色が広がり、室内にいながら開放感を満喫できるのが魅力です。

光と風が巡ることで居心地が良く、家族が自然と集まる場所に。

明るさと広がりを兼ね備えたリビングは、毎日の暮らしを快適で豊かなものにしてくれます。

9.趣味を楽しめるロの字型の中庭

ロの字型の中庭は、外部からの視線を気にせず自分の趣味を思い切り楽しめるプライベート空間です。

鉢植えや観葉植物を並べれば、小さなボタニカルガーデンのように演出でき、日々の癒しの場に。家の中からも緑を眺められるため、暮らしに自然を取り入れたい方に最適です。

読書やティータイムを楽しんだり、子どもの遊び場にしたりと、多彩な使い方ができるのも魅力です。

平屋に中庭をつくるメリット

平屋はワンフロアで生活動線がスムーズな一方で、日当たりやプライバシーの確保、防犯性などに不安を感じることも少なくありません。

建物の中心に中庭を設けることで、光や風を効率よく取り込みながら、開放感や安心感のある住まいが実現します。

ここからは、中庭がもたらす4つのメリットを詳しく見ていきましょう。

日当たりと風通しが良くなる

平屋はワンフロアのため中心部が窓から遠くなり、採光や通風が不足しやすいのが課題です。

特に都市部や周囲に高い建物がある立地では、日当たりの悪さや風の通りにくさを感じることも少なくありません。

そこで効果的なのが中庭の設置です。建物の中心に中庭を設けることで、窓を通して家の奥まで自然光が届き、暗くなりやすい空間も明るく快適に変わります。

中庭に面して複数の開口部を設ければ、風が家の中を効率よく循環し、四季を通じて爽やかな空気を取り込める住まいに。

閉塞感を感じやすい平屋でも、中庭があることで明るさと風通しの両方を確保しやすくなります。

隣接する間取りの開放感を高められる

中庭を取り入れることで、リビングやダイニングがより開放的な空間に。

一般的な庭では周囲からの視線を気にして大きな窓を設けにくい場合がありますが、中庭であれば外部からの視線を遮りながら大開口の窓を取り入れることができます。

カーテンを閉める必要がなく、自然光や緑の景色をそのまま楽しめるため、室内にいながら屋外の心地よさを感じられるでしょう。

また、窓を開放すればリビングやダイニングと中庭が一体化し、空間の広がりを実感できます。

特に家族が長い時間を過ごすリビングと組み合わせれば、明るく開放的で快適な住まいに仕上がります。

プライバシーを確保できる

平屋はすべての生活空間が地面に近いため、どうしても外から室内が見えやすく、プライバシーの確保が課題になりがちです。

プライバシーの確保に有効なのが中庭です。建物に囲まれた中庭は外部からの視線を遮る効果があり、カーテンを閉めずに大きな窓を設けても安心して過ごせます。

洗濯物を干したり子どもを遊ばせたりと、外から見られたくない日常の行動も気兼ねなくできるのが魅力です。

さらに、リビングやダイニングとつなげれば、アウトドアリビングのように多目的に活用でき、暮らしの幅を広げてくれます。

防犯対策になる

平屋はすべての部屋が1階にあるため、外からの侵入リスクが高いという課題があります。

しかし、中庭を設けることで道路や隣家から直接室内が見えにくくなり、防犯性を高められます。

特にコの字型やロの字型の中庭は、外部から生活の様子をうかがいにくいため、留守時の侵入を狙われにくい構造です。

さらに、窓を二重にしたり、補助錠や人感センサー付きの照明を取り入れれば、防犯効果を一層高められますよ。

平屋に中庭をつくるデメリット

中庭は光や風を取り込み、暮らしに開放感を与える魅力的な空間ですが、一方で注意しておきたい点もあります。

土地や建物の条件によっては居住スペースが制限されたり、生活動線に不便を感じたりすることもあるでしょう。

ここからは、中庭を取り入れる際に知っておきたい3つのデメリットを解説します。

室内の床面積が減る

中庭を取り入れると、建物の一部を庭として確保することになるため、敷地面積によっては居住スペースが狭くなってしまう可能性があります。

特に平屋はワンフロアに生活空間を集約するため、床面積が限られており、中庭を設けることでリビングや個室が手狭になるケースもあります。

土地の広さや建ぺい率に余裕がない場合は、無理に中庭をつくらず、快適な居住空間を優先する判断も必要です。

生活動線が長くなる

中庭を建物の中心に設けると、部屋同士の距離が伸びて生活動線が長くなりやすい点に注意が必要です。

たとえば、キッチンと洗面脱衣室が中庭を挟んで離れた場所にあると、家事のたびに大回りしなければならず不便に感じることがあります。

中庭を通って移動できる設計も可能ですが、雨の日や寒い季節には使いづらいでしょう。

間取りを検討する際は、普段の生活スタイルを具体的にイメージし、動線に無理が出ない配置を考えることが大切です。

形によっては広い土地が必要になる

中庭を設けると建物の形状がL字型やコの字型、ロの字型など複雑になりやすく、一般的な四角い建物よりも広い土地を必要とします。

そのため、土地代が高額になるケースも少なくありません。さらに建物の形が複雑になるほど外壁や窓の面積が増え、建材費や施工費も割高になります。

限られた予算や狭小地で平屋を建てる場合は、中庭の形や大きさを工夫し、コストや土地条件に合った設計を考えることが重要です。

平屋の中庭づくりで後悔しないためのポイント

中庭のある平屋は、開放感や快適さを叶えられる一方で、設計や土地条件を誤ると「思ったより使いづらい」「コストがかかった」と後悔してしまうケースもあります。

せっかくの中庭を最大限活かすためには、事前に生活スタイルや敷地条件を踏まえた計画が欠かせません。

ここからは、中庭づくりで失敗しないために押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。

敷地やライフスタイルに合わせたレイアウトをする

中庭にはロの字型・コの字型・L字型といった代表的なレイアウトがあり、それぞれ特徴や向いている条件が異なります。

ロの字型は外部からの視線を完全に遮るためプライバシー性が高い一方で、設計やコストの面でハードルが高めです。

コの字型やL字型は比較的取り入れやすく、光や風を採り入れやすい点がメリットですが、隣家や通りからの視線対策を考える必要があります。

敷地の広さや形状、そして暮らし方に合わせて、最適なレイアウトを選ぶことが大切です。

動線をシミュレーションする

中庭を取り入れる際は、見た目や広さだけでなく日常生活での動線も意識して設計することが重要です。

中庭を中心にした間取りは開放感が得られる一方で、部屋の配置次第では移動が不便になる場合があります。

たとえば、キッチンから洗面所や物干し場への動線が遠いと、家事の効率が落ちてしまうことも。

実際の暮らしをイメージしながら「料理」「洗濯」「掃除」などの動き方をシミュレーションしてみることで、快適でストレスの少ない間取りに仕上げられますよ。

広めの敷地を確保する

中庭付きの平屋を計画する際には、建物だけでなく中庭のスペースも考慮した広さの土地を確保することが欠かせません。

平屋は2階建てに比べて延床面積をすべてワンフロアでまかなうため、もともと広い土地が必要になります。

さらに中庭を取り入れる場合は、その分敷地に余裕が求められるのです。

必要な広さは延床面積や中庭の形状によって異なるため、希望する間取りやライフスタイルに合わせて、適切な土地面積を検討しましょう。

中庭のある平屋の建築をお考えなら、グランハウスにご相談ください!

中庭を取り入れた平屋は、日当たりや風通しを確保しやすく、開放感やプライバシー性、防犯性といった住まいの快適さを高められるのが魅力です。

一方で、床面積や生活動線、敷地の広さなど注意すべきポイントもあり、間取りやレイアウトの工夫が欠かせません。

グランハウスは岐阜/愛知/三重で注文住宅を提供している設計士集団です。

「ハウスメーカーでも工務店でもない、設計士とつくる」からこそ、お客様の想いやこだわりに丁寧に向き合い、ちょっとカッコいい、暮らしやすい家をご提案します。

施工実績は1,000件以上。「より良い家づくりをしたい」「岐阜で注文住宅を建てたい」とお考えの方は、ぜひグランハウスに一度お問い合わせください。