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平屋を安く建てるコツ9選!必要な事前準備や注意点も
公開:2026.01.20
平屋は近年人気ですが、2階建てより建築費が高くなりがち。安く建てたいと考える人も多いものの、安易なコスト削減はデザイン性や住み心地を損ねる原因になります。
費用の目安を理解し、機能・デザイン・予算のバランスを取ることが、後悔しない平屋づくりのカギです。
この記事では、平屋を安く建てるためのコツを9個紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
平屋が割高になる理由とは?

平屋住宅は、その暮らしやすさから近年人気を集めています。一方で、同じ広さの家を建てた場合、2階建てよりも建築費が高くなるケースが多く見られます。
割高になる主な要因は、屋根面積と基礎面積が増えることです。2階建てであれば上下にスペースを分けることで床面積を確保できますが、平屋はすべてを1階に収める構造になります。
そのため、建物の外周が広がり、基礎工事や屋根工事に必要な材料・手間が増えてしまいます。この影響で、トータルの建築費は、条件によっては2階建てより高くなるケースもあります。
加えて、固定資産税にも注意が必要です。平屋は敷地面積が広くなるケースが多いため、土地の取得費用が高くなることがあります。(ただし、固定資産税は土地と建物をそれぞれ評価するため、平屋であること自体が直接税額を押し上げるわけではありません。)
結果として、税負担も増える可能性があるのです。建材の種類や建物の構造、立地条件などによっても評価額は変動するので、状況に応じた対策が求められます。
平屋を安く建てるために必要な事前準備

平屋を安く建てたいなら、家づくりの前段階がとても大切です。ここでは、予算の立て方や要望の優先順位づけ、土地選びのコツを紹介します。
予算設定を明確にする
注文住宅の費用は土地・建物・設計・設備など多くの要素で変動します。費用を抑えたいなら、まずは、建築に使える予算を明確に定めることが大切です。
「土地取得+建物工事+設計費+諸経費」の総額を想定し、資金計画を立てておきましょう。
予算が曖昧なまま家づくりを進めると要望が膨らんでしまい、結果的に安く建てることが難しくなります。また、相場感を掴むために実際の平屋の建築実例や坪数・建築費用を確認するのも有効です。
要望・希望に優先順位をつける
家づくりを進めていくと、設備・間取り・外観・仕様などで欲が出てきますが、限られた予算の中ですべてを叶えるのは、正直難しいです。事前に家族でしっかりと話し合い、必要なものと妥協できるものを明確にしておきましょう。
〇優先順位の整理例
- 必須:生活に欠かせないもの(例:バリアフリー設計、十分な収納スペース)
- できれば:実現できれば嬉しいもの(例:リビング横の和室、広めの玄関)
- 予算が許せば:費用に余裕がある場合に検討(例:吹き抜け、造作家具)
このように整理することで、打ち合わせや見積もりの段階で「何を削り、何を残すか」を判断しやすくなりますよ。
平屋づくりに適した土地を選ぶ
平屋住宅を建てる際は、建物の設計だけでなく「どんな土地に建てるか」も重視しましょう。平屋は建物が広く横に広がるため、2階建てよりも土地の形状や広さ、周辺環境の影響を受けやすい傾向があります。
以下のような「平屋に適した土地」を選ぶことが大切です。
- 整形地(四角形に近い土地):無駄なスペースが出にくく、間取りの自由度が高い
- 高低差が少ない土地:造成や基礎工事の追加費用を抑えやすい
- 日当たり・風通しが良い場所:採光・通風計画がしやすく、快適な住まいに
- 接道条件が良い土地:工事車両の出入りや将来の駐車に有利
- 地盤が安定している場所:地盤改良費がかかりにくく、安全性も高い
土地の条件によって建ぺい率や建物の配置にも影響が出るため、設計士や施工会社と相談しながら進めると安心ですよ。
平屋を安く建てるためのコツ9選

平屋を安く建てるには、間取りや仕様・土地選び、そして補助金の活用など、さまざまな工夫が必要です。ここでは、費用を抑えつつ快適な住まいを実現するための9つの具体的なコツをご紹介します。
土地の取得費用を抑える
平屋を安く建てるには、建物そのもののコストだけでなく、土地の取得費用を抑えることが欠かせません。特に都市部では土地代が高騰しており、建築費に加えて大きな負担となるケースが多く見られます。
一方で、地方に目を向ければ、土地代を1,000万円前後に抑えられることも可能です。
また、土地の条件も重要です。地盤改良や造成が不要な土地であれば、その分の工事費を節約でき、水道やガスなどのインフラが整っている土地を選べば、ライフラインの整備費用も抑えることができます。
土地選びの段階からコストを意識しておくことで、建築以外の支出を大幅に軽減することができるでしょう。
外観のデザインをシンプルにする
外観のデザインをシンプルにすることは、平屋の建築費を抑えるためにとても有効な方法です。凹凸の少ない長方形や正方形の形状にすれば、構造が単純になるため、建材の量が少なく済みます。
また、構造がシンプルなほど施工の手間も減るため、その分コストダウンにつながります。「シンプルすぎる…」と感じる方もいるかもしれませんが、外壁の色や素材にこだわれば、十分に洗練された印象を演出できますよ。
また、屋根の形状も考慮したいですね。切妻や片流れなど施工しやすい屋根を採用すれば、コストを抑えられる上に高いデザイン性も両立できますよ。
必要以上に家のサイズを大きくしない
「広い家=良い家」と思っている人は多いですが、平屋においては必要以上に広くしないことが大切です。コンパクトな設計にすることで、建築費だけでなく、土地代や冷暖房費といったランニングコストも下げられます。
将来のライフスタイルを見据えて、子ども部屋・在宅ワーク用のスペースなど必要な部屋を確保できるだけの広さは欲しいものの、子どもの独立後に夫婦だけで暮らす予定であれば、土地がコンパクトで間取りがシンプルな方が向いています。
動線が短く、掃除もしやすいため毎日の暮らしがより快適になりますよ。
部屋数を絞りコンパクトな間取りにする
部屋数を必要最小限に絞り、コンパクトな間取りにすることも大切です。部屋が多いほど壁や建具・配線などの工事が増え、コストも比例して上がってしまうからです。
コストと暮らしやすさを両立するためには「1つの空間に複数の役割を持たせる」考え方が役立ちます。たとえば、洗面所をランドリールームとしても使えば、1部屋分のスペースで2つの機能を果たせます。通路をクローゼットにしたり、寝室の一角をワークスペースとして使ったりするのもおすすめです。
こうした多機能な間取りにすれば、延床面積を抑えながらも快適な住まいが実現できますよ。
なるべく標準仕様を選ぶ
家を安く建てたいなら、なるべく標準仕様を選ぶことも大切ですね。
住宅メーカーが設定する標準仕様には、コストと性能のバランスが取れた設備・仕様があらかじめ組み込まれています。変更したり追加オプションを選んだりすると、1つひとつに追加費用が発生します。
もちろん、こだわりたい部分に投資することは大切ですが、あれもこれもとアップグレードしてしまうと、予算オーバーになりがちです。
複数の会社を比較しながら、標準仕様の範囲内で自分たちの希望に近いプランを提案してくれる会社を選ぶと、コストを抑えやすくなります。オプションを採用する場合も、あらかじめ上限となる予算を決めておくと、費用の管理がしやすいですよ。
デッドスペースを活用する
平屋を安く建てるには、限られた空間をいかに活用するかが大きなポイントになります。そのひとつが、デッドスペースの有効活用です。
平屋は2階建てに比べて天井の高さを確保しやすく、天井付近にスペースが生まれやすい構造といえます。小屋裏をロフトや収納に活かすなどすれば、増築や部屋数の拡張が不要になり、建築面積を抑えつつ住まいの快適性を保つことができますよ。
屋根形状も考慮する
屋根は建築費に直結する重要なポイントです。平屋を安く建てたい場合は、屋根の形状にも注目しましょう。
屋根は、選ぶデザインによって材料費や施工費が大きく変わってきます。ハウスメーカーによって標準仕様や得意な形状が異なる場合もありますが、平屋によく採用される屋根の種類には、次のようなものがあります。
- 切妻(きりつま):シンプルな構造で施工しやすく、通気性も良好
- 寄棟(よせむね):四方向に屋根が流れ、重厚感のある外観に
- 片流れ(かたながれ):一方向に傾斜した屋根で、最もコストを抑えやすい
- ミックス型:複数の形状を組み合わせ、デザイン性を高めた屋根
家の間取りや外観とのバランスも考えながら、どの形状を選ぶかを決めることが大切です。特にコストを重視するなら「片流れ屋根」をおすすめします。
不要なオプションは選ばないようにする
平屋を安く建てるためには、不要なオプションをできるだけ選ばないという意識が大切です。注文住宅では、見た目や使い勝手を高めるさまざまなオプションが用意されていますが、追加するほどに建築費がかさみ、あっという間に予算オーバーになってしまうこともあります。
特に注意したいのは「便利そうだから」「後からつけるのは大変そうだから」という理由でオプションを選ぶことです。ライフスタイルや家族構成に合っていない設備は、コストだけかかって使用しない可能性もあるため、慎重に検討する必要があります。
標準仕様をベースにし、本当に必要な機能だけを見極めて取り入れると良いですね。
国や地方公共団体の補助金を活用する
平屋をお得に建てるなら、国や地方公共団体の補助金制度の活用が有効です。条件を満たせば、建築費の一部を補助してもらえるため、自己負担を抑えながら性能の高い住宅を手に入れることができます。
岐阜県では「ぎふの木で家づくり支援事業」が実施されており、県産材を一定量使用する住宅に対して最大32万円の助成が受けられます。さらに、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)など一定の省エネ性能を満たす住宅であれば、「脱炭素社会ぎふモデル住宅普及事業費補助金」との併用が可能で、条件を満たした場合に合計で数十万円規模の補助を受けられるケースもあります。
これらの補助金は、設計仕様・着工時期・使用する建材などに関して細かな要件があります。申請には時期や必要書類も定められており、先着順や予算枠で締め切られることもあるため、早めに確認しておきましょう。
平屋を安く建てる際の注意点

平屋を安く建てるためには、予算を抑える工夫が欠かせません。ただし、コストを下げることばかりに目を向けすぎると、後悔の残る家づくりになってしまう可能性もあります。ここでは、失敗しないために気をつけたいポイントを解説します。
住宅性能に関わる部分はコストダウンしない
平屋を安く建てたいと考えるあまり、建材や設備を最低限に抑える方も少なくありません。たしかに無駄を省くことは重要ですが、耐震性や断熱性といった住宅性能に関わる部分のコストダウンは避けるべきです。
平屋はもともと構造的に重心が低く、2階建てよりも地震に強いとされています。それでも、耐震対策を軽視すれば安全性が損なわれるリスクがあります。安心して長く住むためには、耐震性能はしっかり確保しておく必要があります。
また、断熱性も重視すべきポイントです。断熱性が低いと、冷暖房の効率が悪くなり、光熱費が高くなるだけでなく、結露による建材の劣化も招く恐れがあります。こうした性能面は、初期コスト以上にランニングコストや住み心地に影響するため、安易に削らないようにしましょう。
外構についても同様です。雨風にさらされる場所であるため、見た目だけでなく機能性や耐久性にも配慮し、プライバシーと安全性を兼ね備えた設計が求められます。
建築費は総費用で考える
建築費用を「坪単価」だけで判断するのは危険です。坪単価はあくまで建物本体の費用で、外構工事や照明・カーテン・諸手続きにかかる費用は別途かかります。
さらに、固定資産税や不動産取得税など、引き渡し後に発生する費用も見落としてはいけません。これらの諸費用を含めた「総費用」で予算を組んでおくことが大切です。
最後に、ランニングコストも考えてみましょう。断熱性や設備の省エネ性能が高ければ、月々の光熱費やメンテナンス費用を抑えることができます。初期費用だけでなく、長期的な視点でトータルコストを意識することが、後悔しない家づくりにつながります。
建ぺい率を確認しておく
特に平屋を建てる際には「建ぺい率」も意識しましょう。建ぺい率とは、敷地面積に対して建物を建てられる面積の割合を示すもので、建築基準法によって定められています。
〇建ぺい率(%)= 建築面積 ÷ 敷地面積 × 100
たとえば、建ぺい率が50%で敷地面積が100㎡の場合、建てられる建物の面積は最大で50㎡まで。
建ぺい率には、火災時の延焼防止や周辺環境との調和を保つ目的があり、原則として敷地をすべて建物に使うことはできません。
特に平屋住宅では、1階部分がそのまま建築面積になるため、建ぺい率の制限が家の広さに直結します。希望の広さを確保したい場合でも、土地ごとの建ぺい率を踏まえて計画を立てる必要があります。
気になる土地が見つかったときは、価格や広さだけでなく建ぺい率の条件も必ず確認しておきましょう。
平屋の施工実績が豊富な会社に依頼する
平屋の施工実績が豊富な住宅会社を選ぶことも、非常に大切です。建築スタイルやコストのかけ方は、施工会社ごとに異なるからです。
各社のホームページやカタログを確認し、自分の理想に近い平屋の施工事例が多い会社を選ぶとイメージが形にしやすくなりますよ。口コミや評判もチェックポイントです。
特にローコスト住宅を希望する場合は「過去にどれだけ平屋を手がけているか」「限られた予算内での設計力があるか」といった点に注目しましょう。
コストを抑えながらも暮らしやすさを損なわない家づくりをサポートしてくれる会社であれば、無理のない予算内で理想の住まいを実現できる可能性が高まります。
「なるべく安い平屋が欲しい」とお考えなら、グランハウスにご相談ください!

今回は、平屋を安く建てるためのポイントについてご紹介しました。平屋は2階建て住宅より建築費が高くなる傾向がありますが、土地の選び方や間取りの工夫、補助金の活用など、いくつかのコツを押さえれば、予算を抑えながら理想の住まいを実現することが可能です。
グランハウスは岐阜/愛知/三重で注文住宅を提供している設計士集団です。
「ハウスメーカーでも工務店でもない、設計士とつくる」からこそ、お客様の想いやこだわりに丁寧に向き合い、ちょっとカッコいい、暮らしやすい家をご提案します。
施工実績は1,000件以上。「より良い家づくりをしたい」「岐阜で注文住宅を建てたい」とお考えの方は、ぜひグランハウスに一度お問い合わせください。