間取り・実例

平屋の間取り成功事例5選|おしゃれな平屋を実現するアイデアを紹介

公開:2025.11.05

「平屋を建てたいけれど、どんな間取りがいいのか分からない」
「家族構成に合った間取りってどう選べばいい?」

平屋は生活動線がシンプルで住みやすい反面、間取りの工夫によって快適性に大きな差が出ます。

本記事では、2LDK〜4LDKまでの成功事例をもとに、平屋の間取りアイデアを多数ご紹介。

おしゃれに暮らす工夫や、ライフスタイルに合った設計のポイントも解説しています。

理想の住まいづくりのヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。

平屋の間取り成功事例5選

平屋はワンフロアで生活が完結するため、家族のコミュニケーションが取りやすく、将来の暮らしやすさも考えた住まいとして人気です。

しかし、実際に建てるとなると、動線はどうする?あるいは、収納は足りる?と悩む人も多いもの。

そこでこの記事では、最初に実際に建てられた平屋の間取り成功事例を5つ紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

2LDK:余裕のある空間づかい

こちらは2LDKの平屋の成功事例です。玄関を入ると大容量のシューズクローク(SCL)があり、収納力抜群。

リビング横には書斎スペースが配置され、在宅ワークや趣味に活用できます。LDKは大きな窓からデッキに続き、室内外がつながる開放的な空間に。

家族が集うリビングに自然光が入り、明るく心地よい暮らしを実現します。

一方、寝室は洋室にして、LDKと分けて配置。生活シーンやLDKでの来客対応にも柔軟に使えます。

さらに洗面室とウォークインクローゼット(WIC)が隣接しているため、入浴から着替え、収納までがスムーズ。

家事動線が効率的で暮らしやすさが際立ちます。

庭に面したデッキはアウトドアリビングとして活用でき、季節ごとの楽しみを広げてくれる間取りです。

3LDK:すべてのお部屋が繋がる空間


こちらは3LDKの平屋の成功事例です。玄関横には土間収納があり、靴やアウトドア用品をすっきり収納可能。

家の中心にはインナーテラスを配置し、どの部屋からも自然光を感じられる設計が魅力です。

LDKは大きな窓でテラスに開放され、家族の集まりや来客時にもゆったりと過ごせます。

洋室が3つあり、主寝室と子ども部屋を分けて使うのに最適。

さらに大容量のウォークインクローゼット(WIC)と脱衣室が隣接し、収納と家事動線を効率化しています。

パントリーやランドリールームもあり、日常生活がより便利に。また、ガレージ直結で雨の日も快適に出入りできるのもポイントです。

すべての空間が緩やかに繋がり、家族の暮らしを豊かにしてくれる間取りです。

3LDK:土間のある個性的な平屋

こちらの平屋の間取りは、土間を備えた個性的なデザインが特徴です。

土間は、靴を脱がずに利用できる多目的スペースとして活用でき、ガーデニング用品やアウトドアグッズの収納にも便利です。

ファミリークローゼット(FCL)も設けられ、家族のプライバシーを確保しながらも、動線がスムーズな設計となっているのも特徴。

洗面と脱衣室を分けることで、家事効率が向上し、快適な日常生活をサポートします。

LDKは開放的な空間で、リビング・ダイニング・キッチンが一体となっており、家族の団らんや来客時のもてなしにも最適です。

加えて全体的に平屋ならではの広々とした間取りで、自然光がたっぷりと入り、明るく居心地の良い住空間を実現しているのもポイント。

個性的な間取りと思われがちですが、機能性とデザイン性を兼ね備え、土間を活かした個性的な平屋として、暮らしやすさを高めています。

4LDK:細長い土地にうまく収まる間取り

細長い敷地形状を活かしながらも生活動線と居住性を両立させた成功事例です。

玄関を中央寄りに配置することで、左右にゾーニングされた部屋へスムーズにアクセスできるのが特徴。

LDKを南側に広く設け、大きな窓から光を取り込むことで細長い敷地でも開放感を確保しています。

和室や書斎をLDKに隣接させ、家族の交流と個の時間を両立させている点も工夫の一つ。

また、洗面脱衣室とランドリールームを一体化し、浴室・ファミリークローゼット(FCL)を隣接させることで、洗濯から収納までがスムーズに完結。

家事効率を高めつつ、動線の無駄を最小限に抑えています。

細長い土地でも「光・風・動線」を意識することで、快適な4LDKを実現した良い例といえます。

4LDK:テラスを囲むL字型の間取り

テラスを中心に家全体をL字型に配置した開放感あふれる間取りです。

LDKとテラスを隣接させることで、室内と屋外が自然につながり、家族が集う空間がより広がりを感じられるのが大きな魅力。

窓を大きく取ることで採光・通風も良好になり、四季の移ろいを楽しめます。

動線面では、玄関から洗面室・ランドリールームへ直接アクセスでき、帰宅後すぐに手洗いや着替えが可能な点が実用的。

さらに、ウォークインクローゼット(WIC)を中心に配置し、衣類や生活用品の収納効率を高めています。

書斎や趣味室も設け、在宅ワークや趣味に集中できる空間を確保。

プライベートとパブリックがほどよく分かれ、暮らしやすさと居心地の良さを兼ね備えた事例です。

平屋の間取りの種類

平屋の間取りにはさまざまなスタイルがあり、選ぶ形によって暮らし方や快適さも変わってきます。

ここでは、平屋に多い代表的な4つの間取りスタイルであるI字型・L字型・コの字型・ロの字型の4種類について、それぞれの特徴やメリットをご紹介します。

I字型

I字型は、最もシンプルで基本となる間取りです。

横に一直線の配置となるため、構造的に無駄が少なく、建築コストを抑えやすいのが大きな特徴

リビングを中心に、両端に寝室や個室を配置することでプライバシーを確保することもできます。

廊下を少なくできるため、空間を有効活用できるのもメリット。

また、南側に大きな窓を設ければ日当たりの良い明るい住まいになり、庭とのつながりも生まれますよ。

シンプルで使いやすい反面、奥行きがある土地では横長になりやすいため、動線設計に工夫を加える必要がありますね。

L字型

L字型は、建物が直角に折れる形で、中庭やテラスを囲むように配置する間取りです。

外からの視線を遮りやすいため、プライバシーを確保しつつ開放的な空間を楽しめるのが魅力。

LDKと庭をつなげることで、室内外が一体となった暮らしを実現できます。

また、2方向に伸びる建物形状を活かしてパブリックとプライベートを分けやすく、生活のメリハリをつけやすいのも特徴です。

さらに、L字の角部分にウッドデッキやテラスを設置すれば、リビングから外に出て回遊できる動線が生まれ、日常に心地よい広がりを与えてくれます。

コの字型

コの字型は、中庭を三方向から囲む間取りです。

中庭を中心にした配置により、どの部屋からも光や風を取り入れやすく、平屋ならではの一体感が感じられます。外に向かう一方向は開放感を持たせつつ、他の3方向でプライバシーを守れる点が大きなメリット。

家族が集まるLDKからも、個室からも中庭を眺められるため、自然を身近に感じながら暮らすことができます。

庭との一体感を楽しみたい方や、子育て世代にもおすすめの間取りです。

ただし建物の形が複雑になる分、建築コストはやや高くなる傾向があります。

ロの字型

ロの字型の間取りは、中庭を完全に建物が四方で囲むため、プライバシー性が非常に高い間取りです。

周囲の視線を気にせずに、中庭でバーベキューやガーデニングを楽しむことができ、都市部の住宅密集地にも適しています。全ての部屋が中庭に面するため、通風や採光を確保しやすく、家の中心に自然光が届くのも特徴です。

外部に面した窓を少なくできるため、防犯性の向上にもつながります。一方で、建物の外周が大きくなる分コストは高くなります。

おしゃれな平屋を実現する間取りのアイデア

最近の平屋はシンプルな暮らしだけでなく、おしゃれで個性的な住まいとしても注目されています。

ワンフロアで完結する快適さに加え、設計の工夫によって開放感やデザイン性を高められる点が魅力

また、空間に立体感を出すアイデアや、内と外をつなぐ演出を取り入れることで、同じ平屋でも住まいの印象が大きく変わるのもポイントといえるでしょう。

ここでは、平屋をよりおしゃれに見せる代表的な間取りアイデアを3つ紹介します。

スキップフロア・ダウンフロア

床の高さをずらすスキップフロアや、床を一段下げるダウンフロアは、空間に変化をもたらす人気の間取りアイデアです。

スキップフロアは床を半階分高く設けることによって、平屋にいながら、まるで中2階のようなスペースを確保できます。

さらにフロア部分を子どもの遊び場やスタディコーナー、ワークスペースなど多目的に活用できるうえ、下部を大容量の収納にすることも可能。

一方、ダウンフロアは反対にリビングの床を15~30cmほど下げる手法です。

下げた段差による目線の違いが緩やかな空間の区分けを生み、壁を設けずに空間を仕切れます。

シンプルになりがちな平屋の内部に奥行きと遊び心を加える工夫としておすすめです。

テラス・ウッドデッキ

平屋の魅力である庭とのつながりを存分に活かせるのがテラスやウッドデッキです。

リビングやダイニングと直結させることで、内と外が自然につながり、開放感のある暮らしを実現できます。

休日には家族でバーベキューを楽しんだり、ペットと遊んだり、読書や昼寝をしたりと、暮らしの楽しみが広がるのも魅力。

さらに深い軒を設ければ夏の日差しや雨を避けながら快適に過ごせます。

また、視覚的にも空間を広く感じさせる効果があり、大開口の窓と組み合わせればリゾートのような雰囲気を演出できるでしょう。

シンプルな平屋を一気におしゃれに見せる外構デザインのポイントといえるでしょう。

勾配天井

平屋は2階がないため、天井設計の自由度が高いのが特徴。

自由度の高さというメリットを最大限に活かせるのが勾配天井です。

屋根の形状に合わせて天井を斜めにすることで、限られた床面積でも縦方向に大きな開放感を演出できます。

さらに高い位置に窓を設ければ、自然光を効率よく取り込みながら室内に奥行きをプラスでき、時間や季節ごとに異なる光の表情を楽しめます。

また、梁を見せるデザインや天井ファンの設置によって、ナチュラルでおしゃれな雰囲気を作り出すことも可能。

勾配天井は平屋のシンプルさを損なわずに、個性とデザイン性を引き立てる工夫として非常に人気があります。

平屋の間取りで意識するポイント

平屋はワンフロアで生活が完結するため暮らしやすい反面、間取りの工夫次第で快適さに大きな差が出ます。

ここでは、平屋をより快適にするために意識すべき3つのポイントを紹介します

家族の活動時間に合わせた生活動線

平屋の強みは、階段のないシンプルな動線にありますが、家族の活動時間や動き方を意識して間取りを考えることが大切です。

たとえば、朝は家族が同時に身支度をするため、洗面室や脱衣所、キッチンへのアクセスが集中します。

そのため、玄関からスムーズに水回りやLDKに行ける動線を確保すると混雑を防げるでしょう。

また、買い物帰りに玄関からパントリーやキッチンに直行できるルートを作れば、重い荷物を運ぶ負担も軽減できます。

家事効率を高めたい場合には、キッチンを中心にランドリールームやファミリークローゼットを回遊できる間取りにするのも効果的ですよ。

ライフスタイルを軸にした間取り

平屋を計画する際には、現在の生活だけでなく、将来のライフスタイルまで見据えた設計が大切です。

たとえば小さな子どもがいる家庭では、リビングを中心に子ども部屋や遊び場を近くに配置すると安心して見守れますし、将来夫婦二人になった後は必要な部屋数が減るため、趣味室や書斎に変更できる柔軟性があると便利です。

また、在宅ワークの普及に伴い、静かに集中できる個室やワークスペースを確保するケースも増えています。老後を見据えると、廊下幅を広めにとったり、段差をなくしたりといったバリアフリー設計を盛り込んだりしても良いですね。

本当に必要なスペースの洗い出し

平屋はワンフロアであるため、限られた面積をどう活用するかが快適性を左右します。

理想を詰め込みすぎると窮屈になってしまうため、まずは自分たちの暮らしに必要なスペースを整理することが大切です。

広いリビングを優先するなら個室の広さをコンパクトに調整する、逆に家族のプライベート時間を重視するなら個室の独立性を高める、といった取捨選択をしましょう。

また、大きな収納を一か所にまとめるよりも、玄関にはシューズクローク、キッチンにはパントリーといったように使う場所に使う収納を配置すると効率的ですよ。

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