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吹き抜けのあるリビング実例10選!|メリット・デメリットやリビングに吹き抜けを作る際のポイントも
公開:2025.11.11
注文住宅をご検討中の方の多くが一度は憧れる吹き抜けリビング。その一方で、
「リビングを吹き抜けにするデメリットはある?」
「吹き抜けを作ってから後悔したくない」
このような疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか?
この記事では、吹き抜けのあるリビング実例を10選ご紹介します。
あわせて、メリットとデメリット、リビングに吹き抜けを作る際のポイントも徹底解説!ぜひ参考にしてみてくださいね。
吹き抜けとは?

吹き抜けとは、階層をまたいで開放感を演出するために設計された空間のことを指します。
主に1階と2階の間に壁や天井がないデザインで、明るさや風通しを良くする効果があることが特徴です。
吹き抜けのあるリビングは、家全体に光を取り入れ広々とした印象を与えるため、人気の住宅スタイルの一つです。
また、吹き抜けはインテリアのアクセントとしても機能し、家族や友人が集まる心地よい空間を作り出すための魅力的な選択肢の一つといえるでしょう。
吹き抜けのあるリビング実例10選
吹き抜けのあるリビングの実例を10個ご紹介します。
1.吹き抜けで家族が繋がるお家

この建築実例の特徴は、吹き抜けに面した2階廊下に本棚を設置している点です。
リビングとつながる空間に本棚を設けることで、家族が自然と集まり、本を介したコミュニケーションが生まれます。
リビングから声をかければ2階にも届く構造のため、別々の場所にいても家族の気配を感じやすいのが魅力です。
学習や読書のスペースとしても活用でき、日常の中でつながりを深められる住まいです。
吹き抜けを活かした本棚などの家族の共有スペースを設置することは、収納性と家族の交流を両立できるアイデアといえるでしょう。
2.吹き抜けとリビング階段のあるお家

この建築実例の特徴は、リビングに階段を設け、吹き抜けと組み合わせて家族の動線を自然につなげている点です。
階段を上り下りする際に必ずリビングを通るため、自然と顔を合わせる機会が増え、会話が生まれやすくなります。
また、吹き抜け部分には、梁や照明を取り入れることでデザイン性も高まり、リビングがより居心地の良い場所になるでしょう。
3.大きな吹き抜けが特徴的なモダンな平屋

この建築実例の特徴は、平屋でありながら大きな吹き抜けを設け、梯子でロフトへとつながる立体的なリビング空間を実現している点です。
高めのカウンターテーブルや椅子を置いても圧迫感がなく、天井高を活かした伸びやかな暮らしが叶います。
ロフト部分は収納や趣味のスペースとして活用でき、限られた平屋の面積をより効率的に使えるのも魅力です。
大きな吹き抜けとモダンなデザインを取り入れることで、平屋でも広がりと快適さを感じられる住まいとなっています。
4.吹き抜けで光を取り込む平屋

この建築実例の特徴は、吹き抜けの梁に複数の照明を設置し、デザイン性と明るさを両立させている点です。
梁を活かした照明計画により、天候に関係なくリビング全体をしっかり照らすことができ、空間の広がりを損なうことなく快適に過ごせます。
また、照明の配置がインテリアのアクセントとなり、シンプルな平屋のリビングに個性と温かみを与えています。
機能性とデザインを兼ね備えた照明の使い方は、家族が集うリビングをより心地よく演出し、長く愛される住まいづくりにつながるでしょう。
5.土間から2階までがひとつの空間になるお家

この建築実例の特徴は、土間からLDK、さらにリビング階段を通じて2階までをひとつの空間としてつなげている点です。
玄関を入るとすぐに広がるLDKは開放感があり、階段を介して家族の気配を感じやすい設計になっています。
土間は趣味や収納スペースとして活用でき、暮らしに合わせた多目的な使い方が可能です。
6.大きな窓から光が差し込む和モダンなお家

この建築実例の特徴は、吹き抜け部分に設けられた大きな窓と障子の組み合わせで、光をやさしく取り込める点です。
リビングと廊下の境に障子を設けることで、昔ながらの縁側のような雰囲気を演出。
障子を通した柔らかな光が室内に広がり、和の落ち着きとモダンな開放感を同時に楽しめます。
7.大きな梁がレトロな吹き抜け

この建築実例の特徴は、吹き抜け部分に配置された木目の美しい大きな梁です。
2本の梁が空間に力強さと温かみを与え、どこか懐かしさを感じさせるレトロな雰囲気を演出しています。
この梁を活かしたデザインは、開放感と同時に落ち着いた居心地の良さをもたらし、家族が心地よく過ごせるリビングとなるでしょう。
現代的な住まいでありながら伝統的な趣を取り入れることで、デザイン性と快適さを両立した住まいを実現できます。
8.猫ちゃんも広々暮らせる吹き抜けのあるお家

この建築実例の特徴は、吹き抜けリビングから階段や廊下までが一体となった空間によって、猫が自由にのびのびと過ごせる点。
リビングと階段や廊下がつながっている構造は、家全体がひとつの大きな空間として機能します。
結果的として極端な温度差が生まれにくいため、猫がどこにいても快適に過ごせる住まいになっています。
人もペットも心地よく暮らせる吹き抜け空間は、家族の癒しを支える住まいの形といえるでしょう。
9.曲線が美しいホテルライクな吹き抜け

この建築実例の特徴は、曲線を取り入れた吹き抜けリビングが、高級ホテルのような洗練された雰囲気を醸し出している点です。
吹き抜けを活かして手前の一方の壁から天井にかけて丸みを帯びた構造が、非日常感を演出。
また、部屋の奥には螺旋階段があり、空間に動きと魅力を加えています。天井や螺旋階段の曲線が柔らかさを生み出し、リビング全体を上質で落ち着いた印象に仕上げています。
10.白を基調とした解放感のある吹き抜け

この建築実例の特徴は、白を基調にした吹き抜けが自然光をしっかり取り込み、室内を明るく見せる点です。
家全体が白で統一されているため、明るさと一体感が生まれ、より広がりを感じられる空間となっています。
また、白を基調とすることでインテリアや照明がアクセントとなり、おしゃれな雰囲気を演出しています。
白を基調とした開放的なリビングは、家族が心地よく集まれるだけでなく、来客時にも上質な印象を与える理想的な空間となるでしょう。
吹き抜けリビングのメリット

ここからは、吹き抜けリビングのメリットについてご紹介します。
開放感が生まれ、自然光を取り入れることができる
1つ目のメリットは、開放感が生まれ、自然光を取り入れることができることです。
吹き抜けを設けることで、空間が広がり、圧迫感を感じにくくなります。
また、自然光が豊富に入るため日中は照明を使わずに済むので、電気代の節約にもつながりますよ。
家族の気配を感じられる
2つ目のメリットは、家族の気配を感じられることです。
吹き抜けのあるリビングでは、階層を超えて家族の動きや声が自然に届きやすく、コミュニケーションが活発になります。
リビングで遊ぶ子どもたちの様子を見守りながら、他の部屋で作業できるのは嬉しいですね。
コミュニケーションが取りやすくなる
3つ目のメリットは、コミュニケーションが取りやすくなることです。
吹き抜けのあるリビングは、空間が開放的で、家族や友人との会話が自然に生まれます。
リビングで過ごす時間が増え、みんなが集まりやすくなるので、楽しいひとときを共有しやすくなるでしょう。
また、視線が通ることで相手の様子を感じやすく、気軽に声をかけやすい環境が整います。
室内温度を一定に保ちやすくなる
4つ目のメリットは、室内温度が一定に保ちやすくなることです。
吹き抜けを設けることで、冷暖房の効率が向上して快適な室内環境を維持しやすくなるため空気の流れが良くなり、温度のムラが少なくなります。
特に真夏や真冬など部屋ごとの温度差が激しくなりやすい季節でも家全体が均一な温度を保つため、快適に過ごせますよ。
おしゃれなリビング空間にできる
5つ目のメリットは、おしゃれなリビング空間にできることです。
吹き抜けを取り入れることで、空間が広がり、洗練された印象を醸し出します。
また、高い天井や大きな窓は光をたっぷり取り込むだけでなく、インテリアのデザインにも大きな影響を与えます。
吹き抜けリビングのデメリット

続いて、吹き抜けリビングのデメリットをご紹介します。
窓の外に建物があると光が入りずらくなる
1つ目のデメリットは、窓の外に建物があると光が入りにくくなることです。
周囲に住宅や高い建物があると日差しが遮られ、リビングや吹き抜け空間でも十分な明るさを確保しにくくなります。
その結果、昼間でも照明が必要になり、自然光ならではの心地よさを感じにくい場合も。
設計段階で窓の位置や大きさを工夫すれば、採光を確保でき、明るく快適な住まいづくりにつながります。
建築費用・光熱費が高くなる
2つ目のデメリットは、建築費用・光熱費が高くなることです。
吹き抜けは構造的に強度が必要となり、通常の間取りに比べて工事費が高くなる傾向があります。また空間が広い分、冷暖房の効率が下がり、光熱費が増えるケースもあります。
ただし、断熱性を高めたり省エネ性能の高い設備を導入したりすることで、長期的にコストを抑えながら快適な空間を楽しむことが可能です。
生活音やニオイが気になる
3つ目のデメリットは、生活音やニオイが気になることです。
吹き抜けは上下階がつながるため、リビングのテレビ音や料理の匂いが2階まで届きやすくなります。
また、構造によっては、プライバシーを保ちにくい可能性も。
とはいえ、吸音性のある素材を使用したり換気計画を工夫したりすることで、不快感を軽減できます。
このように適切な対策を取り入れれば、家族が心地よく過ごせる住まいに整えることも可能ですよ。
メンテナンスが大変になる
4つ目のデメリットは、メンテナンスが大変になることです。
吹き抜け部分は天井が高いため、照明の交換や窓の掃除など、日常的な手入れが簡単ではありません。
デザインによっては、専用の道具や業者に依頼する必要が出る場合もあります。
ただし、長寿命のLED照明を選んだり掃除がしやすい窓の位置を工夫したりすれば、手間を大幅に減らせます。
また、設計時に将来のメンテナンス性を考慮することで、安心して長く暮らせる住まいになるでしょう。
リビングに吹き抜けを作る際のポイント
デメリットを軽減してより過ごしやすい家づくりを行うために、リビングに吹き抜けを作る際の重要なポイントを以下にご紹介します。
吹き抜けが必要な理由を明確にする
1つ目のポイントは、吹き抜けが必要な理由を明確にすることです。
単に「おしゃれだから」と吹き抜けを採用すると、冷暖房効率の低下や建築コストの増加といった不満につながりやすくなります。
例えば「家族が2階と1階で声を掛け合える空間にしたい」「自然光を多く取り入れて明るいリビングにしたい」など、目的をはっきりさせることで優先すべき設計や設備が見えてきますよ。
窓の位置や大きさ、照明にこだわる
2つ目のポイントは、窓の位置や大きさ、照明にこだわることです。
吹き抜けは光を取り込みやすい一方で、設計を誤ると眩しすぎたり、逆に暗くなったりするリスクも。
とはいえ、高い位置に大きな窓を設けると室内全体が明るくなり、視覚的にも広がりを感じやすくなります。
また、日が落ちる時間帯には、間接照明やペンダントライトを組み合わせると快適さが一層増すでしょう。
採光と照明を工夫することで、時間帯や季節を問わず居心地の良いリビングとなります。
断熱性・気密性を高くする
3つ目のポイントは、断熱性・気密性を高くすることです。
吹き抜けは天井が高く空間が広がるため、冷暖房の効きが悪くなりやすい傾向にあります。外壁や屋根には高性能の断熱材を用い、窓は複層ガラスや樹脂サッシを採用するなどの対策が必要です。
さらに、建物全体の気密性を高めることで、室内の温度を一定に保ちやすくなりますよ。
耐震性能を確保する
吹き抜けを作ると、壁や柱の配置が減り、建物全体の強度が弱まりやすくなります。
そのため、耐力壁をバランスよく配置したり、梁や柱を太く補強するなどの構造計画が欠かせません。
その他にも、地震エネルギーを分散させる制震ダンパーを導入する方法があります。
こうした耐震対策を講じることで、デザイン性と安全性の両立が可能です。
吹き抜けのあるリビングをお考えなら、グランハウスにご相談ください!

今回の記事では、吹き抜けのあるリビングの実例をご紹介しました。
吹き抜けは開放感や明るさを楽しめる非常に魅力的なデザインです。しかし、デメリットもあることを忘れてはいけません。
もし注文住宅の購入をご検討であれば、グランハウスにご相談ください。
グランハウスは岐阜/愛知/三重で注文住宅を提供している設計士集団です。
「ハウスメーカーでも工務店でもない、設計士とつくる」からこそ、お客様の想いやこだわりに丁寧に向き合い、ちょっとカッコいい、暮らしやすい家をご提案します。
施工実績は1,000件以上。「より良い家づくりをしたい」「岐阜で注文住宅を建てたい」とお考えの方は、ぜひグランハウスに一度お問い合わせください。