間取り・実例

30坪の注文住宅の建築費用相場は?注文住宅実例6選や業者選びのポイントも

公開:2025.11.19

家族が快適に暮らすために重要な住宅の広さ。

「30坪の注文住宅を建てたいけどいくらくらいかかるの?」
「平均相場を知っておきたい」

このような疑問を抱えている人は多いのではないでしょうか?

この記事では、30坪の注文住宅の建築費用相場を徹底解説!
あわせて、30坪の注文住宅実例6選や注文住宅を建てる業者選びのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

30坪の広さは?

30坪の注文住宅は、家族で快適に暮らすためのちょうど良い広さといえます。

イメージしやすくするためにお伝えすると、1坪は畳2枚分の大きさ。一般的に、1人あたりに必要な広さは約8坪とされているため、30坪あれば3〜4人家族が無理なく暮らせる広さになります。

間取りとしては、3LDK〜4LDKを想定するケースが多く、リビングやダイニングに十分な広さを確保できるのが魅力です。

たとえばリビングに大きなソファを置いてもゆったり過ごせたり、子ども部屋を2つ用意したりと、暮らし方に合わせて間取りのアレンジがしやすいのも30坪ならではの特徴です。

「広すぎず、狭すぎない」ちょうど良い広さだからこそ、建築コストや土地代のバランスも取りやすく、多くのご家庭に選ばれている坪数といえるでしょう。

30坪の注文住宅の建築費用相場

30坪の注文住宅を建てる場合、建築費用の相場は約3,270万円と考えられます。

根拠として、住宅金融支援機構が公表している「フラット35利用者調査(2024年度)」のデータがあります。

この調査によると、全国の注文住宅の平均建築費用は3,932万円、平均延床面積は35.9坪(118.5㎡)でした。

ここから坪単価を算出すると以下のようになります。
3,932万円÷35.9坪=約109万円/坪

この坪単価を30坪に当てはめて計算すると、
109万円×30坪=約3,270万円

もちろん、実際の建築費用は選ぶハウスメーカーや仕様、設備、土地条件によって前後しますが、最新データをもとにしたこの数字は、30坪前後の家づくりを検討する際の参考価格として有効です。

「どのくらい予算を用意すればいいか」を見極める上で、一つの目安にしてみましょう。

注文住宅の費用は何で変わる?

注文住宅の費用は「建てる会社」や「仕様のレベル」だけでなく、間取りや土地条件によっても大きく変わります

つまり、同じ30坪の家でも選択次第で数百万円以上の差が出るのです。

ここからは、費用に影響を与える主な4つのポイントについて詳しく見ていきましょう。

選ぶ工務店やハウスメーカー

注文住宅の建築費用は、依頼する工務店やハウスメーカーによって変わります

一般的に大手ハウスメーカーは安心感やブランド力がある分、坪単価が高めになる傾向があります。

一方で、地域密着型の工務店やローコストハウスメーカーは比較的安く建てられるケースも多いですが、プランやオプションを追加すれば費用が膨らみ、大手並みの価格になることもあります。

また、坪単価の定義や諸費用に含まれる範囲も会社ごとに異なるため、単純に価格だけで比較するのは注意が必要です。

重要なのは、「自分たちの予算の中で、どれだけ理想の条件を叶えられるか」という点。

工務店やハウスメーカーを選ぶ際は、見積もりの内容や提案力をじっくり確認し、費用と希望条件のバランスを重視して判断しましょう。

住宅性能や仕様

注文住宅の建築費用は、住宅性能や仕様によって変動します。

断熱性・気密性・耐震性といった基本性能は、快適性や安全性だけでなく、将来的な光熱費やメンテナンスコストにも直結します。

同じ30坪の家でも、性能や仕様を高めるだけで数百万円〜1,000万円近く費用が変わることもあります。

また、内装や外装に使用する建材のグレードによっても価格は大きく変わります

安価なプランに見えても、よく確認すると性能や建材がコストカットされているケースもあるため注意が必要です。

間取りや設備のオプション

同じ30坪の注文住宅でも、間取りの工夫や設備オプションの有無によって建築費用は大きく変わります

たとえばキッチン一つをとっても、シンプルな壁付けタイプに比べてアイランドキッチンを選べば、製品代や施工費が高くなります。

また、電動シャッター・床暖房・全館空調といった便利な設備は多くの場合オプション扱いとなり、導入すればその分コストが上がります。

注文住宅は自由度が高いからこそ、希望を詰め込みすぎると予算オーバーになりやすいものです。

暮らしに本当に必要なものと、将来的に追加できるものを見極め、ライフスタイルと資金計画に合った間取りやオプションを選ぶとよいでしょう。

土地の広さと価格

注文住宅の総費用を考えるうえで、土地の広さや価格は大きな影響を与えます

同じ30坪の家を建てる場合でも、市街地と郊外では土地の価格差が大きく、数百万円から1,000万円以上の違いが出ることも。

また、駅からの距離や周辺環境、生活の利便性なども価格に直結するため、立地条件をどう選ぶかで予算は変わります。

そのため、まずは「通勤・通学の利便性」「周辺環境」「将来的な資産価値」など、土地に求める条件を整理し、優先順位をつけることが重要です。

理想をすべて叶えるのは難しいため、土地の価格と建物の建築費用のバランスを見ながら、無理のない資金計画を立てることが注文住宅成功のポイントになります。

30坪の家を広く見せるポイント

30坪の注文住宅は、3〜4人家族が暮らすのにちょうど良い広さですが、設計や工夫次第で「広く感じる家」にすることもできます。

ここでは、限られた空間をより開放的で快適に見せるための5つのポイントをご紹介します。

天井高を上げる

部屋を広く見せるための代表的な方法が「天井を高くする」ことです。

標準的な住宅の天井は約2.4mですが、これを2.6〜2.7mにするだけで開放感が大きく変わります

特にリビングやダイニングは天井を少し高めにすることで、実際の面積以上に広く感じられる空間になります。

さらに吹き抜けを設ければ縦の空間がつながり、視覚的な広がりを一層強調できます。

ただし、冷暖房効率やコストも関係するため、部分的に取り入れるなどバランスを意識することが大切です。

自然光を取り入れる

部屋を広く見せるためには「自然光を取り入れる」ことが欠かせません。

大きな窓や高窓、天窓を設けて光を効率的に取り込むことで、明るさと奥行きを感じられる空間になります。

南向きに窓を配置すれば、日中は照明に頼らずに過ごせるほど光が入り、心理的にも開放感を得られます。

自然光を活かした間取りなら、省エネ効果も高く、電気代の節約にもつながりますよ。

間接照明を活用する

部屋を広く見せるためには「間接照明を活用する」工夫も効果的です。

光を壁や天井に反射させることで、空間に奥行きと立体感を演出できます。

たとえばリビングの天井にコーブ照明を仕込めば、天井が高く見えて開放感が増します。

また、壁面や足元に間接照明を取り入れると、空間全体が柔らかく照らされ、圧迫感のない広々とした印象に仕上がります。

直接光だけでは狭さを感じやすいですが、間接照明を取り入れることで落ち着いた雰囲気とゆとりを両立できます。

明るい色を使う

部屋を広く見せるためには「明るい色を使う」ことがとても有効です。
白やベージュなどの淡い色は光を反射しやすく、空間全体を明るく広々と見せる効果があります。

壁や天井を明るい色で仕上げれば、自然光や照明の光を効率的に取り込み、開放的な印象を与えます。

さらに床や家具も同系色で揃えると統一感が生まれ、よりスッキリとした空間になります。

部分的に濃い色をアクセントとして取り入れれば、奥行きとおしゃれさを両立でき、30坪の家を洗練された広がりのある空間に演出できますよ。

収納を活用する

部屋を広く見せるためには「収納を活用する」ことが欠かせません。
物が散らかっていると、実際の広さよりも狭く感じてしまうからです。

壁面収納や床下収納、小屋裏収納などを取り入れて、生活用品をスッキリ片付けられる仕組みを整えましょう

リビングやダイニングには造作棚やパントリーを設けることで、常に広く見える空間を保ちやすくなります。

収納は整理整頓のためだけでなく、インテリアの一部としてデザイン性を持たせることも可能です。

結果的に「片付けやすい家」となり、30坪でもゆとりある暮らしを実現できます。

30坪の注文住宅実例6選

30坪前後の注文住宅といっても、平屋か2階建てか、間取りや設備によって住み心地は変わります。

実際の建築事例を見ることで、自分や家族の暮らしに合ったイメージが湧きやすくなるでしょう。

ここからは、1,000万円台から2,000万円台までの価格帯で建てられた30坪前後の注文住宅実例6選をご紹介します。

1.【1,000万円台】36坪・2LDK・平屋

こちらの1,000万円台で建てられる36坪の平屋は、開放感のあるLDKと生活動線の良さが魅力です。

2LDKの間取りは夫婦2人や少人数の家族にちょうどよく、広めのリビングやデッキを設けることでゆったりと過ごせる空間に仕上がります。

収納もWICやSCLが確保されており、生活感を抑えて快適に暮らせる設計です。

シンプルながらも機能性と居心地を両立できるコストパフォーマンスの高い住まいといえるでしょう。

2.【2,000万円台】32.81坪・3LDK・2階建て

こちらの2,000万円台で建てられる32.81坪の2階建て住宅は、コンパクトながら家族が快適に暮らせる工夫が詰まっています

1階はLDKを中心にパントリーや収納、ランドリールームを備え、家事動線がスムーズ。

2階には4つの洋室が配置され、子ども部屋や書斎として柔軟に使えます。

バルコニー付きで採光や通風も良好。
効率的な間取りと充実した収納で、家族4人前後が快適に過ごせる住まいです。

3.【2,000万円台】32.96坪・4LDK・2階建て

こちらの2,000万円台で建てられる32.96坪の4LDK・2階建ては、家族に嬉しい充実した間取りが魅力です。

1階はLDKを中心に和室やパントリー、広々としたWICを配置し、生活動線と収納力を両立。

2階には3つの洋室があり、子ども部屋や書斎、ゲストルームなど多様な使い方が可能です。

南向きの大きな窓やデッキが採光と開放感を生み、家族4〜5人が快適に暮らせる住まいとなっています。

4.【2,000万円台】34.07坪・3LDK・平屋

こちらの2,000万円台で建てられる34.07坪の平屋は、家事動線に優れた実用性の高い間取りが魅力です。

広々としたLDKに加え、ランドリールームやパントリー、ファミリークローゼットなど収納と家事をサポートする空間が充実しています。

3つの洋室はそれぞれ独立しており、家族のプライベート空間も確保されています。

テラスや土間を活かした開放感のある設計で、暮らしやすさと快適さを兼ね備えた住まいです。

5.【2,000万円台】36.07坪・3LDK・2階建て

こちらの36.07坪の3LDK・2階建ては、開放感のある吹き抜けリビングが魅力です。

1階はLDKを中心にパントリーや土間収納を備え、家事や片付けがしやすい工夫がされています。

南向きのウッドデッキはリビングとつながり、家族の憩いの場として活躍し、2階には洋室3部屋とフリースペースがあり、子ども部屋や趣味部屋として柔軟に活用できます。

家族がのびのび暮らせる機能性と快適性を両立した住まいです。

6.【2,000万円台】38.57坪・4LDK・平屋

こちらの38.57坪の広々とした平屋は、家族4〜5人がゆったり暮らせる間取りが魅力です。

LDKは大きな窓から光が差し込み、開放感あふれる空間に。洋室3つと和室1つを備え、家族構成やライフスタイルに合わせて柔軟に活用できます。

さらに書斎やファミリークローゼット、ランドリールームも完備され、収納や家事動線もスムーズ。2,000万円台で機能性と快適性を兼ね備えた理想的な住まいです。

30坪の注文住宅をお考えなら、グランハウスにご相談ください!

グランハウス

30坪の注文住宅は、3〜4人家族が快適に暮らせるちょうど良い広さで、費用や間取りの工夫次第で理想の住まいを実現できます。

建築費用は選ぶ工務店やハウスメーカー、住宅性能や仕様、間取りやオプション、さらに土地条件によっても変わります。

だからこそ「どこに重点を置くか」を明確にし、家族の暮らしに合ったプランを選ぶことが大切です。

グランハウスは岐阜/愛知/三重で注文住宅を提供している設計士集団です。

「ハウスメーカーでも工務店でもない、設計士とつくる」からこそ、お客様の想いやこだわりに丁寧に向き合い、ちょっとカッコいい、暮らしやすい家をご提案します。

施工実績は1,000件以上。「より良い家づくりをしたい」「岐阜で注文住宅を建てたい」とお考えの方は、ぜひグランハウスに一度お問い合わせください。