デザイン・外観・内装
注文住宅の造作家具とは?|メリット・デメリットや実例を写真付きでご紹介
公開:2026.02.24
注文住宅のデザインをする中で
「部屋に合うピッタリの家具が見つからない」
「造作家具を作ろうか‥」
と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか?
この記事では、造作家具のメリット・デメリットを徹底解説します。種類や実例も写真付きで紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
造作家具とは?

造作家具とは、住まいの空間に合わせてオーダーメイドでつくられる造り付けの家具のこと。
新築はもちろん、リフォームやリノベーションのタイミングで、間取りや生活スタイルに合わせた素材・サイズ・デザインで製作されるのが特徴です。
収納棚やカウンター、洗面台など空間にぴったりと収まり、使いやすさや美しさを兼ね備えた家具として、近年注目を集めています。
造作家具をつくるメリット

造作家具には、既製品にはない多くのメリットがあります。ここでは代表的な6つのメリットをご紹介します。
ぴったりのサイズで空間を無駄なく使える
造作家具の大きな魅力のひとつが、空間にぴったりと収まるジャストサイズで設計できること。
「キッチンの背面やリビングの壁面に既製品の収納を置いたら、隙間ができてしまった」という経験をお持ちの方も多いでしょう。
しかし、造作家具であればミリ単位でサイズ調整が可能なため、無駄なスペースをつくらずに美しく収められます。
また、曲線の壁や斜めの角など、特殊な形状の空間にもフィットできるのが造作家具の強みです。建築家が手がけたデザイン住宅や変形敷地など、既製品では対応が難しい場合でも、建築のデザインを損なうことなく理想の収納や家具を実現できます。
インテリアに統一感を持たせられる
既製品の家具には、色や素材などの選択肢に限りがあります。しかし造作家具なら、素材や色を自由に選ぶことが可能です。
フローリングや建具・他の家具と色味を揃え、空間全体に統一感をもたせることができるため、細部にまでこだわった空間づくりを叶えることができます。
自分だけのオリジナル家具がつくれる
造作家具は、サイズやデザインを細かく調整できるため、既製品では実現しにくいオリジナルの家具を作ることが可能です。
キッチンにぴったり合うL字型のダイニングテーブル・趣味のコレクションに合わせた壁面ラック・洗濯機の上に設けるランドリー棚など、空間や用途に合わせた多彩なアイデアを形にすることができますよ。
ペットのためのサークルやキャットウォークなど、家族構成やライフスタイルに合わせた“自分だけの家具”を実現できるのは、とても嬉しいですね。
既成の家具よりも地震時の転倒リスクが少ない
造作家具は、施工時に壁や床・天井に固定されるため、地震の際に家具が倒れるリスクが低いというメリットもあります。
既製品の家具のように、突っ張り棒や耐震マット・L型金具などで後から補強する必要がないため、手間もかかりません。
大型の収納や食器棚などは地震で転倒すると大きな事故につながる可能性があるため、造作家具にしておくと安心ですね。
掃除しやすい
既製品の家具の場合は脚付きのデザインが多く、家具の下にホコリがたまりやすかったり、奥まで掃除機が届かなかったりと、掃除の手間がかかることがあります。また、壁との間にできるわずかなすき間にゴミが落ちて、取り出しにくくなることも。
その点、造作家具は壁や床にすき間なく設置されるため、ホコリがたまる場所自体が少なく、日常の掃除が格段にしやすくなります。
耐水性・耐汚性・耐キズ性に優れた素材で制作すれば、よりキレイな状態を維持しやすいですね。
高級感がプラスされる
造作家具は、空間に合わせてサイズ・素材・色味を細かく調整できるため、部屋全体の統一感が生まれ、高級感のある仕上がりになります。
既製家具の場合、サイズが少し合わなかったり素材感が周囲とちぐはぐになったりしやすく、どうしても「置いている感」が出てしまいます。しかし、造作家具は必要な機能だけを組み込み、装飾を最小限に抑えることもできるため、見た目のノイズが少なく、ホテルのような上質な印象を作りやすいです。
デザインや素材を過度に豪華にしなければ、高級感を出しつつコストを調整できるので、空間全体がすっきり整い、既製家具では出しにくい“ワンランク上の雰囲気”を演出できます。
造作家具をつくるデメリット
造作家具には多くの魅力がありますが、検討する際にはデメリットも把握しておくことが大切です。ここでは、造作家具を取り入れる前に知っておきたい5つの注意点をご紹介します。
完成するまでに時間がかかる
造作家具は、寸法や素材・デザインを一から設計し、打ち合わせ・製作・施工の順に進むため、完成までに時間がかかります。
さらに、取り付けは住宅本体の工事スケジュールにあわせて行うため、施工の進行状況によっては設置が後ろ倒しになる場合もあります。
短納期での対応が難しい点は、造作家具を検討するうえで押さえておきたいポイントです。
一度造り付けると移動・取り替えが大変
造作家具は、住宅の施工時に壁や床に固定して建物と一体化させるため、一般的な置き家具のように気軽に移動や撤去ができません。一度設置するとやり直しが難しく、取り外すには大掛かりな解体工事が必要になることもあります。
そのため、子ども部屋ではカウンターのみを造作にし、収納は移動可能な置き家具にするなど、将来の暮らしの変化を見越した設計が重要です。
反対に、配置を変える必要が少ないリビングのテレビボードなどは、造作家具にすることで空間に一体感や高級感を演出できます。設置場所や用途に応じて、造作と置き家具を使い分けるのが賢明です。
コストが高い
造作家具は既製品と異なり、サイズや仕様を一から設計して製作するため、どうしても費用が高くなりがちです。職人の手仕事や個別の設計作業が必要になるぶん、コストに反映されやすいという特徴があります。
注文住宅では標準仕様に含まれず、オプション扱いになるケースも少なくありません。想定よりも費用が膨らむこともあるため、造作家具を取り入れたい場合は、初期の段階から予算に余裕を持って計画することが大切です。
現物を完成まで確認できない
造作家具はオーダーメイドのため、既製品のように店頭やショールームで完成品を直接見ることができません。そのため「思っていた色味と違う」「素材の質感がイメージと異なる」といったギャップが生じる可能性もあります。
こうした後悔を防ぐには、事前の確認がとても大切です。図面だけでなく、完成予想図(パース)を用意してもらったり、使用する素材の実物サンプルやカラー見本を見せてもらったりすると、完成後のイメージとのズレを最小限に抑えられますよ。
打ち合わせの手間が必要
造作家具は、使う人の体格や生活スタイル・設置場所に合わせて一から設計するため、決める項目が多く、打ち合わせに時間がかかります。
特に、収納内部の寸法や扉の開き方など、使い勝手に関わる部分は細かな確認が必要です。イメージ通りの仕上がりに近づけるには、何度か打ち合わせを重ねる覚悟も必要になります。
その分、理想にぴったり合った家具ができあがりますが、計画には時間と手間がかかることを理解しておきましょう。
注文住宅でできる造作家具の種類
注文住宅では、空間や暮らしに合わせて多彩な造作家具を取り入れることができます。ここでは、代表的な造作家具の種類をご紹介します。
リビング
リビングは家族が集まる場所。くつろぎと機能性の両立が求められる空間です。造作家具を取り入れることで、空間全体に統一感と高級感を与えながら、生活にフィットした使い勝手の良さを実現できます。
・テレビボード

テレビボードを造作家具にすると、テレビのサイズや設置場所に合わせて、無駄のないすっきりとした空間をつくれます。素材や色味も細かく指定できるため、インテリアに統一感が生まれるのも嬉しいですね。
・ダイニングテーブル

ダイニングテーブルを造作家具にすると、空間の広さ・生活動線・家族構成に最適なテーブルを作ることができます。日々の食事や団らんが快適になるだけでなく、美しさを兼ね備えている点も魅力です。
・書斎スペース(掘りごたつ)

掘りごたつ式の書斎スペースは、限られた空間を無駄なく活かせる、造作ならではの工夫です。足を下ろして座れるため、長時間作業しても体への負担が少なく、快適に過ごせますね。
キッチン
造作キッチンは、空間やライフスタイルに合わせて設計できるのが魅力です。収納や動線、素材まで細かく調整でき、既製品にはない満足感が得られます。空間に調和した美しいキッチンを実現したい方におすすめです。
・キッチン(本体)

造作キッチンでは、調理中の動きやすさを考慮しながら、シンク・コンロ・作業台の位置関係を自在にレイアウトできます。引き出しの数や棚の高さも、使う人の身長や収納したい物に合わせて設計可能です。
家事動線を見直せば、料理や片付けがスムーズになり、毎日の家事ストレスも軽減されるでしょう。
・キッチンカウンター

キッチンカウンターを造作家具にすると、使う人の身長や用途に合わせて高さや奥行きを自由に調整できるため、調理・配膳の負担を軽減しやすくなりますね。
・カップボード

カップボードは、キッチンの使い勝手を大きく左右する重要な存在です。造作でつくれば、収納力や配置を自由に決められるだけでなく、食器や家電なども効率よく収められます。
扉材や取手・天板の素材も好みに合わせて選べるため、キッチン本体と揃えることで空間に統一感が生まれ、完成度の高い仕上がりになります。
洗面室
洗面室に造作家具を取り入れると、収納や作業スペースを生活スタイルに合わせて無駄なく配置できます。洗面台・アイロン台・化粧台などを一体的に設計すれば、使いやすく整った空間に。素材や色を統一することで、清潔感とデザイン性も高まりますよ。
・洗面台

洗面台に造作家具を取り入れれば、カウンターの高さや幅・水栓の種類まで自由に選べるため、使い勝手が抜群に良くなります。タイルや木の素材を組み合わせれば、清潔感と温かみを両立することもできますね。
・トイレの手洗い

トイレの手洗いスペースも、造作家具にすれば、より空間に合う洗練されたデザインになります。カウンター下に大きな収納を設けることで、掃除用具や小物をたくさん収納できるのも嬉しいですね。
・洗面所アイロン台

洗面所に造作家具のアイロン台を設けると、家事動線が格段にスムーズになります。洗濯機や収納と一体化した設計なら、洗う・干す・畳む・アイロンがけまで一か所で完結。スペースを有効に活用しながら、暮らしやすさを大きく高めることができます。
・洗面化粧台

洗面化粧台を造作家具にすれば、鏡・照明・テーブルや椅子の高さまで自由に調整できるため、朝の支度が快適になります。収納の大きさや場所も自由に配置できるのは嬉しいですね。
寝室・子ども部屋
寝室や子ども部屋に造作家具を取り入れると、空間を有効活用しながら暮らしやすさを高めることができます。ベッドや勉強机、収納棚などを部屋のサイズや成長に合わせて設計できるため、無駄がなく統一感のある落ち着いた空間に仕上がります。
・勉強机

造作の勉強机なら、部屋の寸法やレイアウトに合わせて横幅や高さを自由に設計できます。壁面に沿ってぴったり収めることでデッドスペースが生まれにくく、空間をすっきり見せられるのもメリットです。
兄弟それぞれのスペースを並べて確保する設計も可能で、使い勝手の良い学習環境が整います。床材や建具と素材を揃えれば、空間に一体感も生まれますね。
収納・玄関
ウォークインクローゼット・シューズクローゼット・壁面収納・玄関ベンチなど、収納や玄関まわりを造作家具にすることで、生活動線をより快適なものにすることができますよ。
・本棚

壁一面の造作家具を作ることで、大容量の収納を確保しながら空間に統一感を与えている例です。棚の高さや幅を本のサイズや用途に合わせて調整できるので、機能性が高いのも嬉しいですね。
・パントリー

キッチン横のパントリーも、造作家具にすれば棚の高さや奥行きを自由に調整できます。普段購入する日用品や食材をすっきり収納できるので、家事効率が向上しますね。
・ウォークインクローゼット

ウォークインクローゼットを造作でつくると、家族構成や収納したい物に合わせて、棚やハンガーパイプの高さ・位置を細かく調整できます。普段使いの衣類は取り出しやすく、シーズンオフの物は高い位置に配置するなど、使い方に応じた工夫が可能です。
動線を意識したレイアウトにすれば、日々の着替えも快適になりますね。
・シューズクローゼット

シューズクローゼットを造作でつくれば、靴の量やサイズに合わせて棚の高さ・奥行きを細かく設計できるため、収納効率が格段にアップします。玄関の形状にもぴったり収まり、空間を無駄なく使えるのも魅力。
さらに、傘やベビーカー・掃除道具などの収納場所も動線に合わせて配置できるので、出入りがスムーズになり、使い勝手の良い玄関まわりを実現できます。
・壁面収納

壁一面を活用した造作の壁面収納は、収納力とインテリア性を兼ね備えた人気のスタイルです。写真のようにオープン棚を連続させることで、雑貨や本・思い出の品などを美しくディスプレイできます。
・玄関ベンチ

造作ベンチなら、玄関の広さや形状に合わせて長さや高さを調整できるため、空間にぴったりと収まります。市販のベンチでは難しいスペース活用や玄関の雰囲気に合わせた仕上がりも実現しやすく、インテリアを邪魔しません。
座面の下に引き出しや扉付きの収納を組み込めば、スリッパやお掃除道具・ペット用品などの収納スペースとしても活用できますよ。
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この記事では、注文住宅に取り入れたい造作家具の実例を写真とともにご紹介しました。家具を自由に設計できる造作は、住まいの機能性と美しさを高め、理想の暮らしを叶える大きなポイントになります。
とはいえ「どんなデザインが自分たちに合うのか」「どこまで造作にこだわればいいのか」など、家づくりに迷う場面も多いものです。
グランハウスは岐阜/愛知/三重で注文住宅を提供している設計士集団です。
「ハウスメーカーでも工務店でもない、設計士とつくる」からこそ、お客様の想いやこだわりに丁寧に向き合い、ちょっとカッコいい、暮らしやすい家をご提案します。
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