基礎知識・考え方

屋根の種類・名称を画像で解説|屋根材の種類や選び方のポイントも

公開:2026.02.26

注文住宅の設計をする中で

「屋根をどんなデザインにするべきか悩んでしまう」
「自分の家にぴったりの屋根を選びたい」

と悩んでしまう方も多いでしょう。この記事では、屋根の種類・名称や、各デザインの特徴を紹介します。屋根材の種類や選び方のポイントも徹底解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

注文住宅の屋根の種類

まずは、注文住宅の屋根の種類をご紹介します。

 

切妻屋根(きりづまやね)

メリット

・シンプルな構造で施工コストを抑えられる。
・雨や雪が自然に流れやすく、排水性が高い。
・通気・採光の設計がしやすく、快適な室内環境を保ちやすい。

デメリット

・端の妻側が風を受けやすく、強風地域では注意が必要
・デザインがシンプルなため、外観に個性を出しにくい

メンテナンス性

構造が単純なため、点検や修理が比較的容易。

太陽光発電

南面に傾斜がある場合は、太陽光発電の効率が高くなりやすい。

構造

木造住宅に多く採用されるが、軽量鉄骨造にも対応可能。

切妻屋根は、もっともポピュラーで、どんな住宅スタイルにも馴染む屋根です。

2面の屋根が三角形に交わるシンプルな構造で、雨や雪が流れやすく、風通しも良好。施工がしやすいためコストを抑えられ、メンテナンスも簡単です。

和風・洋風どちらにも合わせやすく、機能性と見た目のバランスを重視したい方や、初めて家づくりをする方にも人気の屋根といえるでしょう。

 

寄棟屋根(よせむねやね)

メリット

・4方向に屋根面があるため、耐風性が高い
・外観に重厚感が出る
・雨漏りリスクが比較的低い

デメリット

・棟や谷の部分が多く施工コストが高い。
・屋根裏が狭くなる場合がある。

メンテナンス性

構造が複雑なため、定期的な点検が重要。

太陽光発電

すべての屋根面に均等に日が当たる地域では有利だが、設置効率はやや落ちる

構造

木造住宅・鉄骨造住宅のいずれにも対応可能。

寄棟屋根は、4方向に傾斜を持ち、家全体を包み込むような安定感がある屋根です。

風の影響を受けにくく、雨仕舞いにも優れているため、強風や台風の多い地域でも安心。見た目にもどっしりと落ち着きがあり、高級感を演出できます。

安心感と耐久性を重視したいファミリー層や、長く住み続ける家を建てたい方にぴったりの屋根です。

 

陸屋根(りくやね・ろくやね)

メリット

・屋上をバルコニーや庭として活用できる。
・スタイリッシュでモダンな外観を演出しやすい。

デメリット

・雨水が溜まりやすいため防水処理が必須。
・定期的なメンテナンスが必要。

メンテナンス性

防水シートの寿命(約10~15年)ごとの点検・補修が必要

太陽光発電

屋根面が水平なため、架台を設置して角度調整が必要

構造

構造:RC造(鉄筋コンクリート造)や鉄骨造に多いが、近年は木造住宅でもデザインとして採用されるケースが増えている。

陸屋根は、屋根面がほぼ平らな形。現代的でスタイリッシュな印象を与えるデザインです。

屋上を庭やバルコニーとして使えるのが大きな魅力で、都市部の限られた敷地でも開放的な空間をつくれます。

防水や排水のメンテナンスは必要ですが、シンプルで洗練された外観を求める方、屋上を活かした暮らしを楽しみたい方におすすめです。

 

片流れ屋根(かたながれやね)

メリット

・デザイン性が高く、モダンな印象を与える
・雨水が一方向に流れるため排水計画がシンプル
・太陽光パネルを片面に効率的に設置できる

デメリット

・風の影響を受けやすい
・屋根裏の換気や断熱対策が必要になる場合がある

メンテナンス性

比較的簡単で、修繕箇所がわかりやすい

太陽光発電

傾斜方向が南向きなら発電効率が高い

構造

木造・軽量鉄骨造の住宅に多く採用される

片流れ屋根は、一方向に傾斜した形が特徴。モダンな住宅デザインにおすすめです。

傾斜面を活かして太陽光パネルを効率的に設置できるため、省エネ志向の家づくりにも向いています。また、構造がシンプルで施工しやすく、コスト面でも優秀です。

デザイン性と実用性を両立させたい方に人気の屋根です。

 

入母屋屋根(いりもややね)

メリット

・和風・高級感のあるデザイン
・切妻屋根と寄棟屋根の利点を併せ持つ(排水性・耐風性のバランスが良い)
・通風性が高く、屋根裏の熱がこもりにくい

デメリット

・構造が複雑で、施工費が高くなる
・棟や谷が多く、雨漏りのリスクが上がる

メンテナンス性

棟部分や接合部の定期点検が必要

太陽光発電

屋根面が多いため、設置角度の最適化が難しい

構造

木造住宅で採用されることが多い

入母屋屋根は、日本建築に多く見られる伝統的な屋根の形。切妻と寄棟を組み合わせた重厚で美しいデザインが特徴です。

通気や排水の面でも優れており、夏場でも屋根裏がこもりにくい構造です。施工コストはやや高めですが、その分だけ格式と存在感が際立ちます。

和の趣を大切にしたい方や、品格のある住まいを目指す方におすすめです。

 

注文住宅の屋根材の種類

どの屋根材を選ぶかによって、全体の雰囲気や価格は大きく変わってきますね。ここからは、注文住宅で選ぶことができる屋根材の種類を紹介します。

 

メリット

・耐久性が高く、50年以上長持ちすることも
・断熱性・遮音性に優れている
・火に強く、防火性能が高い
・和風・洋風どちらの住宅にも対応できる

デメリット

・重量があるため耐震性への配慮が必要
・初期コストが高め
・割れやすく、台風や地震時に注意が必要

瓦屋根は、日本の気候や風土に適した伝統的な屋根材です。

重厚感のあるデザインと高い耐久性が特徴で、適切なメンテナンスを行えば50年以上長持ちすることもあります。断熱性や遮音性にも優れ、夏は涼しく冬は暖かい快適な住環境を保ちやすい点も魅力です。

近年では、軽量化された瓦が開発されたことで、従来の重厚感を残しつつも建物への負担を軽減できるようになっていますよ。

長く安心して暮らせる家づくりを目指す方や、上質で落ち着いた外観を求める人におすすめの屋根材です。

 

スレート(コロニアル・カラーベスト)

メリット

・初期費用が比較的安く、施工しやすい
・デザイン・カラーが豊富で外観に合わせやすい
・軽量で耐震性が高い

デメリット

・耐久年数が短く(約20〜30年)、メンテナンスが必要
・割れやすく、定期的な塗装や補修が必要
・カビ・コケが発生しやすい地域では注意が必要

スレート屋根は、近年広く採用されている屋根材です。

セメントと繊維材料を圧縮して作られており、薄くて軽いことが特徴。建物全体の重量を抑えられるため耐震性が高いほか、カラーバリエーションも豊富で、モダンからナチュラルまで幅広い外観デザインに対応できます。

耐用年数は約20〜30年とやや短めですが、定期的に塗装すれば美観を維持できます。

コストを抑えつつ、デザイン性の高い家を建てたい方にぴったりですよ。

 

ガルバリウム鋼板

メリット

・軽くて耐震性が高い
・サビに強く、耐久性も高い(約30〜40年)
・太陽光パネルとの相性が良い
・メンテナンスが比較的少なくて済む

デメリット

・雨音や熱の影響を受けやすい
・断熱材を入れないと夏場に熱がこもりやすい
・傷がつくとサビが進行しやすい

ガルバリウム鋼板は、近年人気が急上昇している屋根材です。

アルミと亜鉛の合金でできており、従来のトタンよりも耐久性・耐食性が格段に向上しているほか、スリムな見た目と直線的なデザインで、スタイリッシュな外観を演出できます。

断熱材を組み合わせれば遮熱性や防音性も確保できますし、軽量なため地震にも強く、太陽光発電との相性も抜群。

メンテナンスの手間を減らしたい方や、シンプルモダンな住宅を求める方におすすめの屋根材です。

 

トタン

メリット

・初期費用が非常に安い
・軽量で施工が容易
・どんな形状の屋根にも対応できる柔軟性

デメリット

・サビやすく、定期的な塗装が必要
・耐久性が低く、10〜20年程度で交換が必要
・断熱・遮音性が低い

トタンは、昔から親しまれている屋根材の1つです。

かつては住宅屋根の主流でしたが、現在は倉庫や簡易的な建物で多く使われています。価格が非常にリーズナブルで工期も短く済むため、初期コストを抑えたい場合に最適。ただし、サビやすく断熱性が低いため、定期的な塗装が欠かせません。

耐久性よりも費用を重視したい方や、仮設住宅・離れの屋根など、短期的な使用を想定するケースにおすすめです。

 

石付きガルバリウム鋼鈑

メリット

・高い耐久性と防錆性を持つ
・天然石の質感で高級感のあるデザイン
・軽量で地震に強い
・塗装メンテナンスが不要

デメリット

・価格がやや高め
・素材の重なり部分に汚れが溜まりやすい
・施工できる業者が限られることがある

石付きガルバリウム鋼板は、少し珍しい屋根材です。

ガルバリウム鋼板ならではの金属屋根の耐久性と、瓦のような質感・高級感を兼ね備えていることが大きな特徴。石の凹凸が雨音を吸収するため静音性に優れているほか、塗装メンテナンスも不要です。

見た目の重厚感に反して軽量で耐震性にも優れているほか、耐候性・断熱性ともに高く長期間美しい状態を保つことができるため、洋風・南欧風の外観を好む方や、メンテナンスコストを抑えたい方に最適な屋根材です。

 

注文住宅における屋根材の選び方

最後に、注文住宅における屋根材の選び方についてご紹介します。

 

デザイン

屋根材を選ぶうえで、まず重視したいのは「家全体のデザインとの調和」です。

なぜなら、屋根は建物の印象を大きく左右する要素だからです。例えば、和風の住まいには瓦屋根がよく似合い、洋風モダンな家にはガルバリウム鋼板やスレートなどスタイリッシュな印象の屋根材が人気です。

外壁の色や質感とのバランスも考慮することで、統一感のある美しい外観が完成しますよ。

 

耐用年数

長く快適に暮らすためには、屋根材の「耐用年数」も重要なチェックポイントです。

理由は、屋根は年月とともに劣化し、雨漏りや断熱性の低下につながる可能性があるためです。例えば、瓦屋根は50年以上もつことが多く、メンテナンス頻度が少ないのが魅力。一方、スレートやガルバリウム鋼板は、20〜30年程度で定期的な塗装メンテナンスが必要になります。

ライフプランに合わせて、長期的な維持コストまで見据えて選ぶことが大切です。

 

地域性

屋根材を選ぶときは、地域の気候を踏まえて考えることも大切です。

例えば積雪の多い地域なら重い瓦屋根よりも軽量な金属屋根が向いていますし、台風が多い地域では耐風性に優れた屋根材を選ぶのが安心です。

また、夏は暑く冬は寒い地域では、断熱性や遮熱性を重視した方が良いですね。

地域性に合った屋根を選ぶことで、長く暮らしやすい住まいをつくれます。

 

価格

屋根材を選ぶ際には、もちろん「価格」も無視できません。

ただし、初期費用の安さだけでなく、メンテナンス費用や耐久性を含めた「トータルコスト」で考えることが大切です。

例えば、スレート屋根は比較的リーズナブルですが、定期的な塗装が必要です。一方、瓦や石付きガルバリウム鋼板は初期費用は高めでも、長期間メンテナンスが少なく済みます。

長く住む家だからこそ、初期費用だけでなく、ランニングコストまで含めた価格で判断しましょう。

 

注文住宅の屋根のデザインにお悩みなら、グランハウスにご相談ください!

今回の記事では、屋根の種類や名称や、屋根材の特徴や選び方のポイントも解説しました。

屋根の形や屋根材は、家の印象や住み心地を大きく左右する大切な要素です。デザイン性だけでなく、耐久性や地域の気候に合った屋根を選ぶことで、快適で安心できる住まいを長く保つことができます。

もし注文住宅の屋根のデザインにお悩みなら、グランハウスにご相談ください。

グランハウスは岐阜/愛知/三重で注文住宅を提供している設計士集団です。

「ハウスメーカーでも工務店でもない、設計士とつくる」からこそ、お客様の想いやこだわりに丁寧に向き合い、ちょっとカッコいい、暮らしやすい家をご提案します。

施工実績は1,000件以上。「より良い家づくりをしたい」「岐阜で注文住宅を建てたい」とお考えの方は、ぜひグランハウスに一度お問い合わせください。