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注文住宅にかかる主なランニングコスト一覧!コストの抑え方も
更新:2025.12.10 公開:2025.12.09
注文住宅を建てる際には、光熱費やメンテナンス費など、長く住み続けるうえで必要な「ランニングコスト」にも着目する必要があります。
この記事では、注文住宅にかかる主なランニングコストを徹底解説します。ランニングコストの抑え方も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
注文住宅のランニングコストとは?

これらの費用は、住まい方・建物の性能・場所の条件などによって大きく変わります。
例えば断熱性能が低い家では、夏は暑く冬は寒いため、冷暖房の使用頻度が高くなり、光熱費がかさみます。また、家を建ててから年数が経つにつれて、外壁や屋根の修理費用も必要になってきます。
一方で、高気密・高断熱の住宅や、太陽光発電システムを取り入れた家であれば、日々の光熱費を抑えながら、快適に暮らすことが可能です。
つまり、家を建てる段階から、将来的にかかるランニングコストをきちんと考えておくことが、将来の家計を安定させるための秘訣と言えるでしょう。初期費用だけでなく、長期的な視点を持って家づくりを計画することがとても大切です。
注文住宅にかかる主なランニングコスト一覧

注文住宅を購入する場合、どのようなランニングコストがかかってくるのでしょうか?ここからは、注文住宅を購入する際に考慮するべきランニングコストを紹介します。
水道光熱費(毎月)
電気・ガス・水道代などの水道光熱費は、もちろん毎月かかってきます。
普通の4人家族だと月2~3万円くらいが目安ですが、断熱性や気密性の高い家や省エネ設備を入れると、月1万円以下になることも。
エアコンや給湯器の性能、照明や家電の省エネ性能も光熱費に大きく影響するので、設計の段階でどんな設備を選ぶかがとても大切です。
なお、太陽光発電を導入すれば、自分で電気を使えるので光熱費を減らせますし、余った電気を売って収入を得ることもできますよ。
固定資産税(毎年)
固定資産税は、土地や建物の価値に応じて毎年かかる税金です。
年間の固定資産税は建物の構造・延床面積・土地の評価額によって大きく変わります。一般的な戸建てでは10〜20万円程度というケースもありますが、都市部や土地が広い場合は30万円以上になることもあります。もし都市計画税がかかる地域なら、さらに数万円プラスになります。
税額は家の大きさ・構造・場所によって変わりますが、長期優良住宅として認められれば、新築後の税金が3~5年間安くなる制度もあります。
また、木造住宅は価値が下がりやすいので、鉄骨やRC造に比べてトータルの固定資産税を低くできる傾向にありますよ。
ホームセキュリティ費用(毎月)
ホームセキュリティを契約するなら、毎月支払いが発生します。基本的な監視サービスだと月3,000円から5,000円くらいが一般的ですが、防犯カメラや火災・ガス漏れ警報機などを付けると、もう少し高くなります。
高く感じるかもしれませんが、もしもの時の盗難や事故への備えと思えば、一定の価値がありますね。
火災保険料(一括払/年払/月払)
火災保険の保険料は、家の構造・築年数・どんな補償をつけるかで変わります。木造住宅だと年間2~4万円ほどですが、省令準耐火構造の家ならもっと安くなることも。
火災保険は基本的に5年契約で、期間が終わったら更新が必要です。火事だけでなく、水害や台風などの自然災害も補償に入れるかどうかで保険料が変わるので、必要な備えと保険料のバランスを考えて選びましょう。
地震保険料(一括払/年払/月払)
地震保険は、普通は火災保険とセットで入ります。保険料は、建物の種類・その地域での地震リスクの度合い の2点で変わってきます。
木造住宅の地震保険料は、地域の地震リスク(料率区分)と建物タイプによって大きく変わります。年間1〜3万円程度が一般的な範囲ですが、地震リスクの高い地域ではさらに高くなる場合もあります。
支払い方は、一括・月払い・年払いの3種類がありますが、分割にすると手数料がかかることも。
地震保険は、地震などの自然災害で家が壊れたり、家の中のものがダメになったりした時に、住宅ローンの返済・建て直しの心配を軽減してくれます。地震が多い地域では、入っておいた方が安心でしょう。
家のメンテナンス・修繕費用(10年前後)
注文住宅に長く快適に住むには、10年を目安に定期的な手入れや修理が大切です。外壁の塗り替え・屋根の修理・水道設備の交換など、大きな工事には数十万円から100万円以上かかることもあります。
最初に丈夫な素材を選ぶと修理の回数や費用を抑えられるので、計画段階で考慮しておくと良いでしょう。
また、こういったメンテナンスは子どもの教育費や生活費が増える時期と重なることが多いので、お金の計画に入れておくことをおすすめします。
注文住宅のランニングコストの抑え方

ここでは、ランニングコストを抑えるための具体的な方法をお伝えします。
高断熱・高気密住宅にする
住宅の断熱性や気密性を上げれば、光熱費を抑えられます。特に外壁・屋根・二重サッシ・樹脂サッシなどを採用すれば、年間で数万円の光熱費を節約できることも珍しくありません。
毎月の光熱費を軽減するだけでなくエアコンなどの負担を減らし、機器を長持ちさせることもできますので、計画の際は考慮に入れてみても良いかもしれませんね。
太陽光発電などの省エネ設備を活用する
太陽光発電を導入すると、自宅で使う電気をまかなえる上、余った電気を売ってお金にすることもできます。エコキュートやHEMSと組み合わせれば、家全体のエネルギー効率もアップしますよ。
初期費用はかかりますが、補助金や税制面での優遇策を利用すれば負担を減らせますし、長い目で見ればかなりの節約になるはず。
エネルギー効率の良い設備を積極的に採用し、快適さと経済性を両立した家づくりを目指しましょう。
メンテナンスがしやすく、少ない住宅設計にする
家の修理やメンテナンス費用は、築年数が経つにつれて増えていきます。
外壁・屋根・設備などは、劣化具合によっては数十万から百万円単位でお金がかかることも珍しくありません。そのため、例えば、丈夫な素材を選んだり、掃除や点検がしやすいように配置したりするなど、手入れが楽で手間やお金がかからない家づくりを意識することが大切です。
固定資産税を抑えるなら木造 × 長期優良住宅
固定資産税は土地や建物の評価額に応じて毎年かかりますが、木造で長期優良住宅の認定を受けると税制面で優遇措置があり、固定資産税を抑えられます。
長期優良住宅は、耐久性や省エネ性能が高いので、全体の維持費を抑えることにもつながります。税制優遇の期間や金額は自治体によって違うため、家を建てる前に確認しておくと良いでしょう。
保険の見直しを検討する
保険を見直すなら、まずは今入っている保険の内容・保障額・保険料をチェックしましょう。医療保険・生命保険・がん保険などは、入った時の条件や保障内容が古いと、今の生活に合わないこともあるので結婚・出産・マイホーム購入などのタイミングで見直すことをおすすめします。
注文住宅を建てる際は、ランニングコストまで設計しましょう

注文住宅を建てるなら、建築費用だけでなく、住んでからの維持費も考えて計画するのが大切です。
光熱費・固定資産税・メンテナンス費用は特に家計に長く響きます。断熱性や耐久性に優れた素材を選んだり、太陽光発電や省エネ設備を入れたりして、将来的な負担を減らせると良いですね。
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