基礎知識・考え方

注文住宅のお風呂の実例5選|よくある失敗例やおしゃれにするポイントも

公開:2026.01.20

注文住宅のお風呂の種類

注文住宅で設置できるお風呂の種類は3つあります。
ここからは、それぞれの特徴を紹介します。

ユニットバス

ユニットバスとは、壁・床・天井・浴槽などのパーツをあらかじめ工場で成形し、現場で組み立てるお風呂のこと。

防水性が高く水漏れの心配が少ない・工期が短く費用が比較的抑えられる・掃除がしやすくメンテナンス性に優れている・断熱性や保温性に優れているなど、たくさんのメリットがあります。

一方、サイズやデザインの自由度が低かったり、浴槽・壁・床などがセットで部分的な素材のこだわりは出しにくいなどのデメリットも。
そのため、デザインにこだわりが強い場合は物足りなく感じるかもしれません。

ハーフユニットバス

ハーフユニットバスとは、名前の通り半分だけユニットバスのお風呂のことです。

浴槽や床下はユニット化されているため水漏れのリスクが低い・壁や天井にタイルや天然石など好みの素材を使えてデザインの自由度が高い、などのメリットがあります。

ただし、完全に自由なデザインにできるわけではないこと・ユニットバスと比較すると防水性能が低くなるリスクがある などのデメリットも。

そのため、防水性能を高めるためにユニットバスを採用するときより丁寧な施工が必要になります。

在来浴室

在来浴室とは、モルタルとタイルで現場の空間に一から作り上げる、昔ながらのオーダーメイドの浴室のことです

デザインから大きさまで自由に選べるのが特徴で、旅館のような大きなお風呂や、ホテルのような独特なデザインのお風呂を作ることが可能です。

素材やデザインまで自由に選べるという大きなメリットがありますが、ユニットバスと比べるとコストが高くなってしまうので注意が必要です。

注文住宅のお風呂で失敗しないサイズの選び方

ユニットバスにはさまざまなサイズがありますが、主流なのは下記3種類のサイズです。

お風呂のサイズ 浴室の寸法
0.75坪(1216) 1200mm✕1600mm
1坪(1616) 1600mm✕1600mm
1.25坪(1620) 1600mm✕2000mm

0.75坪のバスの寸法は、1200mm✕1600mm。

比較的小さめなので、敷地や間取りに制約がある場合や、設置費用や光熱費(お湯を張る量)を抑えたい方に向いています。
ただし、コンパクトだからこそ大柄な方やお子様と一緒に入浴する方には、洗い場や浴槽が狭く感じられる可能性があります。

1坪のバスの寸法は、1600mm✕1600mm。

現在の注文住宅で最も普及しているサイズで、浴槽と洗い場の両方に十分なゆとりがあり、快適性が高いです。
多くのメーカーでは、このサイズに対応した色や形、間取りが提供されています。

1.25坪のバスの寸法は、1600mm✕2000mm。

洗い場が広いので体の大きい方でものびのび使えますし、介護の際も介助スペースを確保しやすかったりします
ただし、浴槽のお湯を張る量が多くなるため、光熱費が高くなる傾向があります。
また、ユニットバス本体や設計費、建材費なども高額になる可能性があるでしょう。

注文住宅のお風呂でよくある失敗例

ここからは、注文住宅のお風呂でよくある失敗例をご紹介します。

バリアフリーを考慮していなかった

若い頃は気にならなくても、怪我・病気をしたときや高齢になったときに、手すりの設置場所・段差・出入り口の広さが不便に感じられることがあります。

特に、介護が必要になったタイミングでリフォームを行う方は多いです。

リフォームの手間を避けるためにも、初期段階で手すり取り付け用の下地補強をしておく・出入り口は段差のないフラットな設計にする・引き戸や広い開口部を検討するなどしておきましょう。

浴槽のサイズを必要以上に大きくしすぎた

「大きい方がゆったりできて良い」と考え、必要以上に大きな浴槽を選んだ結果、お湯を張るのに時間がかかり、水道代や光熱費が高くなって後悔するケースがあります。

また身長に合わない大きな浴槽は、かえって体が安定せず入りにくいと感じることもあります。
家族の平均身長や入浴スタイルを考慮し、快適に入浴できる最小限のサイズを選ぶと良いですね。

肩まで浸かる「深さ」と、足を伸ばせる「長さ」のバランスをメーカーのショールームで確認しておくと安心です。

シャワーバーを結局使わなくなってしまった

「デザイン性が高い昇降式のシャワーバー(スライドバー)を設置したものの、シャワーフックの位置を頻繁に変える機会がなく、ただの装飾になってしまった」という方もいらっしゃいます。

身長差のある家族が「それぞれ快適な高さで使いたい」と強く希望する場合は採用しても良いですが、使う位置がある程度定まっているなら、無理に高価なシャワーバーを選ばず、固定式のフックを設置した方が良いかもしれません。

浴室暖房機を付けたけど使わなかった

ヒートショック対策や冬場の寒さ対策として浴室暖房機を導入したものの、電気代が高いとお悩みの方も多いです。

しかも、お風呂に入る直前にスイッチを入れてもすぐに温まるわけではないため、結局使用頻度が低くなってしまうご家庭も。

安易に浴室暖房機をつけるのではなく、窓や壁の断熱性を高めるなど「他の方法で対処できないか」も検討してみましょう。

窓なしのお風呂で後悔した

防犯性や断熱性を優先して窓なしにしたものの「日中の自然光が入らず、閉塞感を感じてしまう」「換気が悪くなってカビが発生してしまった」という方もいらっしゃいます。

換気ができる・自然光が入る・解放感を得られる など、お風呂に窓を設置するメリットは大きいです。

悩まれている方は、高所に細長いスリット窓やルーバー窓を設置する・中庭に通じる窓を作る など、防犯性を確保しつつ窓を設置する方法がないか考えてみることをおすすめします

なお、窓を付けない場合は、きちんと換気できるシステムを作ったり、照明や内装で閉塞感を軽減したりすると良いですね。

色合いによって水アカ汚れが目立つ

お風呂を黒や濃いグレーの床・壁にすると、水アカの白い跡や石鹸カスが非常に目立ちやすくなります

濃い色を選んだ場合は、水切りワイパーなどを使ったこまめな掃除が必須です。
掃除が面倒な方は、白系やアイボリー系など、明るい色を選ぶことをおすすめします。

ただし、最近のユニットバスでは汚れが目立ちにくい加工がされているものもあるので、悩んでいる方は施工会社やハウスメーカーに一度確認してみると良いでしょう。

浴室の設計を後回しにしたら狭くなった

リビングやキッチンなど目立つ部分の設計に注力し、浴室や洗面所などの水回りの配置を間取り決定の終盤にした結果、希望していた広さが確保できずやむなくコンパクトなサイズになってしまった、と悩む方も多いです。

浴室は、柱の位置や配管ルートなどの構造上、サイズの制約を受けやすいです。
早い段階で希望サイズを決定し、設計士に伝えておくことをおすすめします。

注文住宅のお風呂をおしゃれにするポイント

注文住宅の建築を依頼するなら、お風呂までおしゃれに仕上げたいですね。
ここからは、注文住宅のお風呂をおしゃれにするポイントを5つ解説します。

デザインの方向性を決める

おしゃれなお風呂を実現するためには、まずどのような雰囲気にしたいか、デザインの方向性を明確にすることが重要です。
デザインには、下記のようなものがあります。

  • モダン:装飾品を減らした、現代的なデザインのこと。シンプルで飽きのこないデザインが特徴
  • ナチュラル/和モダン:日本の伝統的なデザイン。庭に和風の植栽を設ける手法もある
  • リゾート/ホテルライク:落ち着いたタイル調や大判のパネル、間接照明を多用し、非日常的な癒やしを感じられる空間が特徴

デザインの方向性を決めることで、壁材・浴槽などを選ぶ際、一貫性が生まれます。

洗面所とお風呂のデザインやカラーを統一する

お風呂場と洗面所は隣接していることが多いです。
2つの空間を統一感のあるデザインにすることで、おしゃれ度が格段にアップしますよ。

床の色や質感を合わせる・壁のメインカラーを揃える・洗面所のタオルや小物収納の色合いを揃えるなどすると、ドアを開けた時に視覚的な繋がりが生まれ、空間が広く見えたり洗練された印象を与えたりすることができます。

シンプルな色使いでまとめる

色が多いと生活感が出やすくなるため、色数を絞ることも大切です。
使用する色を2〜3色以内に抑えることで、ごちゃごちゃ感がなくなり、洗練された印象になりますよ。

照明器具を選ぶ

浴室の照明は明るさを確保するだけでなく、雰囲気を演出するためにも重要な素材です。
具体的には下記のようなものがあります。

  • ダウンライト:天井に穴を開けて器具をはめ込むタイプの照明。器具が出っ張らないため天井がフラットに見え、空間を広く・すっきり見せられる
  • 埋め込み式照明:天井や壁に照明本体を埋め込むタイプ全般。光源が直接見えにくく、まぶしさを抑えながら落ち着いた雰囲気を作れる
  • ウォールランプ:壁に取り付けるタイプの照明。ガラスや金属などのデザイン性の高いシェードが使われることが多く、光が横方向や上下に広がるため、インテリアのアクセントとしておしゃれな雰囲気を演出できる
  • 間接照明:浴槽の下や壁の一部に光源を仕込み、壁面に光を当てて照らす方法。光がやわらかく広がり、ホテルのようにリラックスできる空間になる

浮かせる収納を取り入れる

お風呂場は、浮かせる収納を取り入れることで、おしゃれで清潔感のある空間になります。

最近だとマグネット収納が人気
床やカウンターに直接置く必要がなくなり、水切れが良くなります。

埋め込み棚も良いですね。
空間に奥行きが生まれたりおしゃれに見えたりする上、掃除もしやすいです。

床面や浴槽のフチに物を置かずに済むので、カビや水アカの発生を防ぎ、おしゃれな状態を長く保てるのも嬉しいですね。

注文住宅のお風呂の実例5選

ここからは、注文住宅のお風呂の実例を5つ紹介します。

1.茶色×黒の合わせがハイセンスなお風呂

こちらの写真のお風呂は、1.25坪タイプのユニットバスで、浴槽の正面の壁一面に木目調のブラウンのパネル、その他の壁や床にマットなブラックを組み合わせた実例です。

暖色系のブラウンが黒の持つ冷たさを和らげ、モダンでありながらもリラックスできる、カフェやバーのような落ち着いた雰囲気を演出します。

照明も温かい電球色を用いることで、木目の質感が際立ちます。
落ち着いた空間でゆっくりと入浴したい方や、和モダンやナチュラルモダンなデザインが好みの方におすすめです。

2.お風呂場の窓から絶景が広がるバスルーム

こちらの写真のお風呂は、1坪タイプのユニットバスです。
浴槽の横に窓を設け、遠くの山々など外部の美しい景色を借景として取り入れています

外部の景色を取り込むことで、お風呂が一気に非日常的なリゾート空間へと変わりますね。

都内など「プライバシーを確保しつつ入浴中の景色を楽しみたい」方は、中庭を採用し、中庭に面した窓を作るのもおすすめです。

3.ブラックを基調とした高級感のあるお風呂場

こちらの写真のお風呂は、1坪タイプのユニットバスで、壁の一部・床・浴槽をブラックで統一した実例です。

黒一色にまとめることで、まるで高級ホテルのスイートルームのような、シックで重厚感あふれる空間になります。
水栓やシャワーヘッドなどの金具をメタリックなブラックやクロームで統一すると、より洗練された印象になります。

とにかく高級感とスタイリッシュさを追求したい方、暗めの照明でリラックスしたい方におすすめです。

4.白を基調とした清潔感のあるお風呂

こちらの写真のお風呂は、1.25坪タイプのユニットバスです。
壁・床・浴槽のすべてをホワイト・アイボリー・ベージュなどの明るい色で統一し、広々とした印象になっています。

白は光を反射するため、実際のサイズ以上に広々と明るく感じられます。
どんな小物やタオルを置いてもなじみやすいため、季節や気分によって手軽に雰囲気を変えられるのは嬉しいですね。

清潔感を最も重視する方・浴室の明るさを確保したい方・シンプルで飽きのこないデザインを求める方におすすめです。

5.中庭に面する大きな窓のあるお風呂

こちらの写真のお風呂は、1.25坪タイプのユニットバスです。
外部からの視線を気にせず入浴できるよう、L字型やコの字型の間取りの中庭に面して大きな窓を設置した実例

中庭に植栽や照明を施すことで、昼間は緑を眺めながら、夜は間接照明に照らされた幻想的な景色を独り占めできます。
開放感がありながらも、外部からの視線は完全にシャットアウトできるのが最大の魅力です。

開放感は欲しいがプライバシーも確保したい方・庭や植栽など外部空間との繋がりを大切にしたい方に向いています。

おしゃれなお風呂の注文住宅をお考えなら、グランハウスにご相談ください!

この記事では、注文住宅のお風呂の実例やよくある失敗例について解説してきました。
注文住宅は間取りやデザインの自由度が高いため、お風呂も好みに合わせて設計することが可能です。

しかし、その分「どういったデザインにすればよいか分からない」と悩んでしまう方も多い印象です。

グランハウスは岐阜/愛知/三重で注文住宅を提供している設計士集団です。

「ハウスメーカーでも工務店でもない、設計士とつくる」からこそ、お客様の想いやこだわりに丁寧に向き合い、ちょっとカッコいい、暮らしやすい家をご提案します。

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