間取り・実例

おしゃれな注文住宅のリビング実例10選|間取りの決め方やコツ・失敗例も徹底解説

公開:2025.11.11

注文住宅の主役となるリビングは、おしゃれで、家族が快適に過ごせる空間にしたいですよね。

一方で、リビングは意外と間取りづくりが難しいと言われているのも事実です。

この記事では、おしゃれな注文住宅のリビング実例10選をご紹介します。

間取りの決め方や注文住宅でおしゃれなリビングをつくるコツ・失敗例も徹底解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

リビングの間取り決めのポイント

リビングは家族が集まる場所であり、注文住宅の間取りを考えるうえで最もこだわりたい空間のひとつですね。

ここからは、リビングの間取りを決める際にぜひ押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。

リビングとキッチンを分離するかどうか

注文住宅の間取りを考える際、リビングとキッチンを「一体型にするか」「分離型にするか」は検討ポイントです。

LDK一体型スタイル

リビングとキッチンをつなげて一つの大空間にすると、開放感があり家族の気配を感じやすいのが魅力です。

調理中でも子どもの様子がわかり安心できるため、子育て世帯にも人気。

空間を共有できる分、家全体をコンパクトに設計しても狭さを感じにくいのもメリットです。
ただし、食器洗いの音や調理音がリビングに届きやすいため、静かに過ごしたい時間には気になる場合もあります。

分離型スタイル

リビングとキッチンを壁や格子、段差などでゆるやかに仕切ると、生活感を抑え落ち着いた雰囲気が生まれます。来客時に調理スペースを見せたくない人や、テレビ視聴や会話を邪魔されたくない人には向いています。

独立した空間を確保する分、ある程度の床面積が必要になりますが、高級感やプライベート感を重視する人におすすめのスタイルです。

和室は設けるかどうか

注文住宅を考える際に悩むポイントの一つが「和室を設けるかどうか」です。

近年、和室は応接間というよりも「くつろぎや多目的に使えるスペース」として見直されています。
リビング横に和室を配置すれば、普段はごろ寝や子どもの遊び場として使え、来客時には寝室や客間として活用できるなど使い勝手が広がります。

畳の小上がりを採用すれば、段差部分を収納として活用でき、空間のアクセントにも。特に小さなお子さんがいる家庭では、お昼寝や遊び場として重宝されることが多いです。

一方で、来客が少ない、将来的に同居の予定がない、洋風のインテリアを徹底したいといった場合には、和室を思い切って設けないという選択をされる方もいらっしゃいます。

家族の暮らし方やライフスタイルに合わせて、和室を取り入れるかどうかを検討すると良いでしょう。

リビング階段にするかどうか

注文住宅の間取りを考える際に、リビング内に階段を設けるかどうかは検討ポイントです。

リビング階段の最大のメリットは、家族が必ずリビングを通って2階に行き来するため、自然と顔を合わせやすくなる点です。

子どもの帰宅や外出の様子を把握しやすく、家族間のコミュニケーションが取りやすい住まいになります。
また、階段自体をデザインの一部として取り入れることで、空間のアクセントにもなり、おしゃれな雰囲気を演出できます。

一方で、特に冬場は暖気が2階に上がってしまい、1階の暖房効率が下がりやすいというデメリットもあります。

また、来客時に生活動線が丸見えになることに抵抗を感じる方もいます。
そのため、断熱性の高い建材を選んだり、階段の位置や仕切り方を工夫したりすることで快適性とデザイン性を両立させる工夫が必要です。

家族のライフスタイルに合わせて採用を検討すると良いでしょう。

おしゃれな注文住宅のリビング実例10選

リビングは家族が集まり、毎日の暮らしの中心となる大切な空間です。
せっかく注文住宅を建てるなら、機能性だけでなく「おしゃれさ」や「居心地の良さ」にもこだわりたいところ。

ここからは、実際に取り入れられている人気のアイデアを10選ご紹介します。ぜひ自分の理想の住まいづくりの参考にしてください。

1.吹き抜けで開放感を演出するリビング

リビングに吹き抜けを取り入れると、天井が高くなることで圧迫感がなくなり、空間全体がぐっと広く感じられます。

大きな窓と組み合わせれば自然光がたっぷり入り、明るく心地よい雰囲気を楽しめます。
視線が縦方向に抜けることで開放感が増し、実際の床面積以上の広がりを感じられるのも大きな魅力です。

また、吹き抜けに面して2階ホールを設ければ、家族同士が声をかけやすい一体感のある住まいに。

インテリア面でも、ペンダントライトやシーリングファンを取り入れることでデザイン性を高められ、リビングが住まいのシンボル的な存在になります。

2.くつろぎと機能性を両立した小上がりリビング

この建築事例の特徴は、小上がりの畳スペースとオープンなダイニングキッチンを一体化させた点です。

リビング脇の小上がりは、窓際の光を取り込みながら読書や昼寝ができる憩いの場。
下部には収納を備え、空間を有効活用しています。木目を生かした天井と床が温かみを演出し、北欧テイストの家具がシンプルな内装に映えています。

キッチンとの動線も良く、家族のコミュニケーションが自然に生まれるレイアウトです。

3.ホテルライクな重厚感漂うモダンリビング

この建築事例の特徴は、落ち着きと高級感を兼ね備えたホテルライクなデザインです。

グレーの天井パネルと間接照明が空間を引き締め、キッチンとダイニングの統一感がスタイリッシュな印象を与えます。
ウォールナット調のヘリンボーン床は、温かみを添えつつモダンさを損なわないバランスが秀逸。

シンプルなソファとアクセントになるマスタードカラーのクッションが、空間に柔らかな彩りをプラスしています。

4.遊び心と開放感を兼ね備えたスキップフロアリビング

この建築事例の特徴は、スキップフロアと吹き抜け階段、天井のボルダリングバーなど、遊び心あふれるデザインです。

中央に設けられた小上がり畳スペースは、リビングとダイニングの中間に配置され、家族の集まりや子どもの遊び場として多用途に活躍。
階段下や段差を利用した空間の切り替えが、限られた面積でも広さを感じさせます。

5.光あふれる開放的なLDKの住まい

この建築事例の特徴は、キッチンからリビング、そして中庭へとつながる一体感のある開放的な空間です。

大きな掃き出し窓からは自然光がたっぷり入り、室内全体が明るく心地よい雰囲気に包まれています。

ステンレスのカウンターキッチンは、清潔感と機能美を兼ね備え、家族やゲストとの会話も弾むデザイン。
さらにシンプルながらも観葉植物やアートがアクセントとなり、洗練された印象を与えています。

6.中庭とつながるリビングで自然を身近に

リビングと中庭を大きな窓でつなげると、内と外が一体となった開放的な空間になります。

外部からの視線を遮りながら自然光や風を取り込めるため、プライバシーを確保しつつ快適に過ごせます。
四季折々の植栽やデッキを眺められるので、リビングに居ながら自然を感じられるのも魅力です。

子どもが安心して遊べる庭としても機能し、家族の気配を感じながら過ごせる安心感があります。
夜はライトアップすることで幻想的な雰囲気に変わり、昼と夜で違う表情を楽しめる点もポイントです。

7.木質感と石材が調和するリビング

この建築事例の特徴は、木の温もりと石材の重厚感をバランス良く取り入れた、落ち着きあるリビング空間です。

床や天井の木目が空間に一体感をもたらし、テレビ背面の石壁がアクセントとなって高級感を演出しています。

キッチンやダイニングと緩やかにつながりながらも、段差や仕切り壁でゾーニングされているため、生活シーンに合わせた使い分けが可能。
さらに書斎スペースも隣接しており、家族の気配を感じつつ集中できる間取りです。

8.オープンキッチンと一体化したLDK

キッチンとリビングを一体化させると、広々とした開放感のある空間が生まれます。

料理をしながら家族と会話を楽しんだり、子どもの様子を見守れるため、家事と育児の両立もしやすくなります。
アイランドキッチンやペニンシュラキッチンを採用すれば、デザイン性も高まりカフェのようなおしゃれな雰囲気に。

さらに、ダイニングテーブルやソファを配置することで動線がスムーズになり、日常生活の利便性も向上します。
開放感と利便性を兼ね備えたオープンキッチンは、現代の注文住宅で人気の間取りの一つです。

9.アクセントウォールと間接照明でホテルライクに

リビングの一部にタイルや石材、木材を用いたアクセントウォールを設けると、空間に立体感と高級感が生まれます。

さらに、間接照明を組み合わせることで光と影のコントラストが引き立ち、落ち着きのある雰囲気を演出できます。
テレビ背面やソファ背後に採用すると、自然と視線が集まり、空間全体が洗練された印象に。

昼と夜で異なる表情を楽しめる点も魅力で、特に夜はホテルのラウンジのような上質な雰囲気を感じられます。
シンプルな間取りでも一工夫でおしゃれ度を高められる効果的なアイデアです。

10.中庭とつながる明るいリビング空間

この建築事例の特徴は、中庭に面した大きな窓から光と緑を取り込み、家全体に開放感を与えている点です。

室内から庭を眺められる配置は、四季の移ろいを感じながら過ごせる贅沢な間取りとなっています。

リビングは明るい木目の床と白い壁でシンプルにまとめられ、観葉植物やデザインチェアがアクセント。
さらにダイニングやキッチンとも自然につながり、家族が集まりやすい温かな空間を実現しています。

注文住宅でおしゃれなリビングをつくるコツ

家族が集まり、もっとも長い時間を過ごすリビングは、間取りやデザインの工夫次第で快適さもおしゃれさも大きく変わります。

ここからは、注文住宅でリビングをおしゃれに仕上げるための具体的なコツを6つの視点からご紹介します。

解放感と明るさを大事にする

リビングを快適で居心地の良い空間にするためには、開放感と明るさが欠かせません。

まず天井の高さが大きなポイントです。
勾配天井や吹き抜けを取り入れることで、縦の広がりが生まれ、実際の床面積以上のゆとりを感じられます。

天井が高いと大きな照明やファンを設置しやすく、デザイン性も高まります。

さらに、窓の配置や大きさも重要です。
南向きに大きな掃き出し窓を設けたり、高窓や連窓を組み合わせることで自然光をたっぷり取り入れることができ、昼間は電気をつけなくても明るく過ごせます。

窓からの視線や日差しの強さが気になる場合には、庇やシェードを工夫して快適さを保ちましょう。
天井と窓の組み合わせ次第で、開放感と明るさに満ちた理想のリビングを叶えることができます。

家具や家電もあらかじめ決めておく

リビングの間取りを考える際には、壁や窓の位置だけでなく、家具や家電の大きさや配置も事前にイメージしておくことが大切です。

あらかじめソファやテレビ、収納家具のサイズを把握し、どこに置くかを決めておけば、必要な通路幅や動線を確保でき、暮らしやすいリビングを実現できます。
配置を後回しにすると、せっかくの広さが家具に圧迫されて窮屈に感じたり、動きにくい間取りになったりすることも少なくありません。

また、家具や家電の位置が決まっていれば、コンセントの配置を計画できますよ。
特にテレビや大型家電は移動する機会が少ないため、配線が延びて景観を損ねることを防げます。

間取りと同時に家具・家電を考えることは、快適で美しいリビングづくりに欠かせないプロセスです。

生活動線や家事動線を意識する

リビングは家族が集まり、日々の家事や生活の中心となる空間です。
そのため、快適な間取りにするには生活動線や家事動線を意識することが欠かせません

たとえば、買い物から帰ってすぐにキッチンに荷物を運び込める動線や、洗濯から干す・畳むまでをスムーズに行えるルートを確保すれば、日常の負担が大きく減ります。
掃除機をかけやすいように家具の配置や通路幅を考慮することも大切です。

また、子どもが小さい家庭では、リビングで遊ぶ様子や宿題をする姿に親の目が届くよう、視界や導線を工夫すると安心して過ごせます。
逆に子どもが成長して個室を使うようになると、家族それぞれの移動ルートが交錯しないようにする配慮も必要です。

間取りを考える際には、紙に簡単な間取り図を書いて実際の移動ルートをシミュレーションしてみると、思わぬ不便さに気づけるでしょう。
効率の良い導線を意識することで、暮らしやすく快適なリビングが実現します。

収納スペースを設けて生活感を隠す

リビングは家族が集まり、日用品・子どものおもちゃ・書類・家電小物などさまざまなアイテムが持ち込まれる場所です。

そのため、あらかじめ十分な収納スペースを設けることをおすすめします。
収納が足りないと物が出しっぱなしになり、生活感が出てしまうだけでなく、せっかくのインテリアやデザイン性も損なわれてしまいます。

壁面収納や造作棚、テレビボードと一体化した収納などを取り入れると、空間を無駄なく活用できますよ。

シンプルな間取りにする

おしゃれで洗練されたリビングを目指すなら、まずは間取りをシンプルにまとめることが大切です。

凹凸の多い空間や複雑な形状は一見個性的に見えますが、家具の配置が難しくなり、視覚的にもごちゃついた印象を与えてしまいがちです。
その点、長方形や正方形といったシンプルな形のリビングは、家具やインテリアをすっきり配置でき、空間を広々と見せやすいのが特徴です。

また、間取りをシンプルにすることで、アクセントウォールや照明、アートなどのデザイン要素が際立ち、リビング全体の雰囲気を高めてくれます。
余計な凹凸がないため掃除やメンテナンスも楽になり、日々の暮らしやすさにもつながりますよ。

照明選びでワンランクアップ

リビングをおしゃれで居心地の良い空間に仕上げるためには、照明計画にこだわることが欠かせません。

同じ間取りやインテリアでも、照明の種類や配置を工夫するだけで印象は変わります
均一に明るくする大きなシーリングライトだけに頼らず、ダウンライトやスポットライトを組み合わせて明暗をつけると、立体感が生まれて雰囲気がぐっと高まります。

さらに、光源を隠して壁や天井を照らす間接照明を取り入れると、ホテルライクでスタイリッシュな空間を演出できます。
リビングで読書や映画鑑賞をする場合はタスク照明をプラスするなど、シーンに合わせて光の強さや色味を調整できると便利ですよ。

注文住宅のリビング間取りでよくある失敗

せっかくこだわってつくったリビングでも、実際に暮らし始めてから「こうすればよかった」と後悔するケースは少なくありません。
注文住宅だからこそ自由度が高い反面、見落としやすい失敗があるのも事実です。

ここからは、リビングの間取りで特によくある4つの失敗例を紹介します。

「広すぎる」「狭すぎる」

リビングの間取りでよくある失敗が「広すぎる」「狭すぎる」と感じてしまうことです。

これは単純な床面積の大小の問題だけではありません。
たとえば、窓の位置や大きさ、家具のレイアウト次第で、同じ広さでも広く感じたり窮屈に感じたりします。

視線が抜ける方向に大きな窓を設けたり、外のテラスや庭へ自然につながる配置を心がければ、開放感を演出しやすくなりますよ。

逆に、壁で囲まれた配置だと面積があっても閉塞感が強くなり、狭く感じる原因になりがちです。

広ければ快適というわけではありません。使う人数やライフスタイルに合わせて適切なサイズを見極めることが重要です。

家具を置いたときの動線や視線の抜けを想定し、実際にそこで過ごすイメージを持ってプランニングすることで、広すぎず狭すぎない、ちょうど良いリビングをつくることができます。

リビングの日当たりの良し悪し

リビングは家族が長い時間を過ごす空間だからこそ、日当たりの良し悪しは快適性に大きく影響します。

日当たりが良すぎると、夏場には室温が上がりすぎて暑さを感じる原因となり、冷房費の増加にもつながります。
その場合は軒や庇を設けて直射日光をコントロールしたり、シェードやルーバーを取り入れる工夫が有効です。

一方、日当たりが悪いと室内が暗くなり、照明や暖房に頼る時間が増えて光熱費がかさむ要因になります。
特に冬は暖まりにくく、結露やカビなど健康面への悪影響も心配されます。そのため、家を建てる際には敷地の方角や隣家との位置関係を考慮し、リビングの配置や窓の取り方を工夫することが大切です。

外からの視線

リビングを開放的にしたいと大きな窓を設けても、外からの視線が気になって常にカーテンを閉めっぱなしにしてしまうという話もよくあります。

リビングは家族がくつろぐ場所であり、プライバシーが守られてこそ安心して過ごせる空間になります。そのため、窓の配置や大きさは「内側からの景観」だけでなく「外側からの見え方」も考慮して設計することが大切です。

道路沿いに面している場合は、リビング利用を避けるか、植栽・塀を設けて外から直接見えにくくしたり、すりガラスや高窓を取り入れたりするなど視線を遮る工夫を取り入れるのが効果的です。

設計段階で外からの視線をシミュレーションしておけば、開放感とプライバシーを両立した心地よいリビングを実現できますよ。

音やニオイ

リビングを快適に保つためには、音やニオイへの配慮も欠かせません。

特にオープンなLDKスタイルでは、調理中のニオイがリビングに広がりやすく、家具やカーテンに残ってしまうことも。
強力な換気扇を設置したり、コンロまわりだけ部分的に壁を設けたりするなど、ニオイの拡散を防ぐ工夫が必要です。

一方で吹き抜けのあるリビングでは、開放感が得られる反面、音やニオイが上下階に広がりやすいというデメリットがあります。
2階の居室まで声やテレビの音が響いたり、料理の匂いが充満したりすると不快に感じることもあるでしょう。

不快に感じないようにするために、断熱性・気密性に優れた建材を使用したり、換気計画を立てることが重要です。

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グランハウス

リビングは家族が集まり、暮らしの中心となる大切な空間です。開放感や明るさ、家具や家電の配置、生活動線、収納計画、さらには照明の工夫まで、ほんの少しの設計次第で快適さもおしゃれさも変わります

しかし自由度の高い注文住宅だからこそ、間取りの工夫や注意点を見落とすと「もっとこうしておけば良かった」と後悔につながりかねません。

グランハウスは岐阜/愛知/三重で注文住宅を提供している設計士集団です。

「ハウスメーカーでも工務店でもない、設計士とつくる」からこそ、お客様の想いやこだわりに丁寧に向き合い、ちょっとカッコいい、暮らしやすい家をご提案します。

施工実績は1,000件以上。「より良い家づくりをしたい」「岐阜で注文住宅を建てたい」とお考えの方は、ぜひグランハウスに一度お問い合わせください。