基礎知識・考え方
注文住宅のメリット・デメリットとは?建売住宅やフルオーダー住宅との違いも
公開:2025.10.03
家づくりを検討し始めている方は
- 注文住宅と建売住宅、どちらにしようか悩んでしまう
- 注文住宅のメリットを詳しく知りたい
などのお悩みを抱えることも多いでしょう。
この記事では、注文住宅のメリット・デメリットや建売住宅との違いを紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
そもそも注文住宅とは?
注文住宅とは、家の「間取り」や「設備」「デザイン」などを、自分たちの希望に合わせて決めて建てる一戸建てのことをいいます。すでに完成している建売住宅や中古住宅とは異なり「どんな暮らしをしたいか」「どんなデザインにしたいか」を反映できるのが魅力です。
また、注文住宅には大きく分けて「フルオーダー住宅」と「セミオーダー住宅」の2種類があります。こだわりの度合いや予算、時間のかけ方によって、どちらを選ぶかを考えることができます。
注文住宅と建売住宅との違い
住宅の種類 | 特徴 |
---|---|
注文住宅 |
間取りや設備を自由に決められる建築方法で、土地探しから始めるケースが多い。注文住宅にはフルオーダーとセミオーダーの2種類ある。 |
建売住宅 | 完成済みまたは建設中の家を土地付きで購入する方法。価格が明確で、手続きもスピーディーに完了するため、注文住宅よりも早く新生活を迎えることができる。 |
初心者の方にとっては、まず「どこまで自分たちの理想を実現したいか」を考えることがスタートラインです。
どこまで自分たちの理想を実現したいかにより、注文住宅が向いているのか、それとも建売住宅のほうが合っているのかが見えてきます。
フルオーダー住宅とセミオーダー住宅の違い
注文住宅の種類 | 特徴 |
---|---|
フルオーダー住宅 |
すべてを一から設計して細部まで自由に決められるが費用・手間がかかる。 |
セミオーダー住宅 | 建築会社が用意したパターンから選ぶ形式で、自由度はあるが一定の制約がある。 |
フルオーダー住宅は「自分だけの家をつくりたい」「自由度を最優先したい」方におすすめです。一方、「自由度と価格のバランスを取りたい」「スムーズに家づくりを進めたい」タイプにはセミオーダー住宅が適しています。
注文住宅のメリット
ここでは、注文住宅ならではの主なメリットを6つご紹介します。
①生活スタイルに合わせて間取りを作れる
注文住宅の最大の魅力は、家族の生活スタイルに合わせて間取りを作れることです。たとえば、以下のような希望も簡単に叶えることができます。
- 料理好きだから、広くて動きやすいキッチンがほしい
- 洗濯や掃除がラクになる家事動線を重視したい
- 書斎や趣味の部屋がほしい
- 子どもが成長しても使いやすい部屋が欲しい
一方、建売住宅では間取りがすでに決まっています。自分の希望は反映できないので、ライフスタイルを家に合わせる必要があります。
②デザインや建築材も選べる
注文住宅なら、外観・内装・壁紙・床材・照明・キッチンなどの設備も自分好みにコーディネートできます。
- ヨーロッパ風のレンガの家にしたい
- カフェのようなおしゃれな内装にしたい
などのデザイン面での融通も利くほか、耐久性・安全性の高い建築材を選ぶことも可能です。
③土地選びからこだわれる
注文住宅なら、土地選びからこだわれます。
- 通勤・通学を考えて駅近エリアを選ぶ
- 自然豊かな環境や子育て支援が充実した地域を選ぶ
- 実家に近い、病院が近いなど、ライフプランに合った場所を選ぶ
など、将来を見据えて土地を選ぶことが可能です。
建売住宅は土地と建物がセットで販売されているため、立地はあらかじめ決まっています。「家ありき」ではなく「暮らしありき」で選べるのが注文住宅の強みです。
④好きなハウスメーカーに依頼できる
注文住宅では、ハウスメーカー・工務店・設計事務所など、自分たちに合ったパートナーを選んで家づくりができます。
会社によって得意分野や対応力、住宅性能(耐震性・断熱性・気密性など)も異なるため、比較検討しながら最適な会社を選ぶことが大切です。
また、家づくりを一緒に進めていく担当者との相性も大切なポイント。信頼できるパートナーと家づくりを進めることで、不安も減り、安心して理想の住まいが完成します。
⑤建築現場に立ち会える
注文住宅は、建築中の現場に足を運び、家ができていく過程を見守ることができます。
基礎工事・壁の中の断熱材・構造の骨組み・気密測定など、完成後には見えなくなる重要な部分も、施工中なら確認できます。気になる点があれば、現場監督や担当者に質問することもできるので、納得感のある家づくりが可能です。
⑥予算の調整ができる
「注文住宅は高い」と思われがちですが、実は予算に応じた柔軟な設計が可能です。
以下のように優先順位を決めてバランスよく調整することで、予算内で理想の家を叶えることができます。
- キッチンやお風呂などは標準仕様で
- 外観には少しこだわりたい
- 延床面積をコンパクトにして費用を抑えたい
建売住宅は価格が決まっているため自由に予算を調整することはできませんが、注文住宅なら、各設備への費用のかけ方を自分で調整することができます。
注文住宅のデメリット
注文住宅には自由度や理想の実現といった魅力がある一方で、建売住宅にはない手間・時間・コストがかかることも事実です。ここでは、注文住宅を検討するうえで知っておきたい4つのデメリットを解説します。
①入居まで時間がかかる
注文住宅は、土地探しから間取りの設計・内装の決定・建築までをすべてゼロから行うため、入居までに長い時間を要します。
一般的には、以下のようにトータルで約11ヵ月〜1年2ヵ月程度かかります。
- 土地探し・ハウスメーカー選び:約3〜4ヵ月
- 間取りやデザインの打ち合わせ・建築工事:約8〜10ヵ月
一方、建売住宅はすでに完成済みの物件が多く、住宅ローンの手続きが済めば最短1〜2ヵ月程度で入居できます。急いで引っ越しをしたい方や、スケジュールが限られている方にとっては、注文住宅の「時間の長さ」はデメリットになり得ます。
②完成まで仕上がりが分からない
注文住宅は完成前に実物を確認できません。
図面やパース(完成予想図)だけではリアルな住まいの雰囲気がつかみにくいこともあるため「実際に住んでみたら思っていた感じと違った」というミスマッチが起こるリスクがあります。
このリスクを軽減するためには、施工事例やモデルハウスを見学したり、シミュレーションやショールームで素材や動線を体感できるハウスメーカーを選ぶと安心です。
③費用が高い
注文住宅は、間取り・デザイン・設備がすべてオーダーメイドになるため、建売住宅と比べてコストが高くなる傾向があります。
ただし、注文住宅でも予算の調整は可能です。たとえば、水回りを集中させて配管工事を簡素化したり、床材や壁紙は高級品を一部にとどめたりするなど、優先順位をつけて設計すれば、ムダな出費を抑えながら理想の家を作ることができますよ。
④契約までの工程が複雑
注文住宅では、土地探し・設計・住宅ローン・ハウスメーカー選びなど、やるべき工程が多く、打ち合わせ回数も少なくありません。
セミオーダーであっても、間取り・建材や設備・壁紙や床の素材・コンセントやスイッチの位置といった細かい部分まで決める必要があります。カタログやサンプルを見ながら選ぶのは楽しい反面、決めることの多さに疲れてしまうことも。
さらに、家族間での意見調整が必要な場面も多く、完成までの道のりには根気が必要です。
注文住宅に対して建売住宅は、購入後すぐに住める状態であるため、工程が少なく手間も少なめ、時間や労力をあまりかけずに新居を手に入れたい方には向いています。
注文住宅の購入をお考えなら、グランハウスにご相談ください!
注文住宅は、暮らし方に合わせた間取り・理想のデザイン・納得のいく土地選びなど、自分たちのこだわりを形にできるのが大きなメリットです。一方で、完成までに時間がかかる・決めることが多い・コストが高くなりやすいなどのデメリットもあります。
自分たちで決めることが多い上に、とても大きなお買い物ですので、信頼できるパートナーを選ぶことが大切です。
グランハウスは岐阜/愛知/三重で注文住宅を提供している設計士集団です。
「ハウスメーカーでも工務店でもない、設計士とつくる」からこそ、お客様の想いやこだわりに丁寧に向き合い、ちょっとカッコいい、暮らしやすい家をご提案します。
施工実績は1,000件以上。「より良い家づくりをしたい」「岐阜で注文住宅を建てたい」とお考えの方は、ぜひグランハウスに一度お問い合わせください。