家づくりの流れ・スケジュール

注文住宅の打ち合わせ回数は?流れや期間など詳しく解説

公開:2025.10.03

「注文住宅って、どれくらい打ち合わせがあるの?」「何を準備しておけばスムーズに進むの?」

注文住宅の打ち合わせは、理想の住まいをかたちにする大切なプロセス。ただし内容が複雑で、回数や期間に不安を感じる声も少なくありません。

本記事では、注文住宅の打ち合わせ回数や流れ、よくある注意点をわかりやすく解説。スムーズに進めるための準備やコツも紹介しています。

注文住宅の打ち合わせ回数は平均10〜15回程度

注文住宅の打ち合わせは、間取りから仕様決定、最終確認まで複数回にわたって実施されます。 一般的には平均10〜15回が目安とされていますが、施主のこだわりや要望の具体性によって回数は前後します。

納得のいく家づくりを進めるためにも、疑問や不安はその都度相談しながら丁寧に進めていくことが大切です。

打ち合わせ回数が変動する要因

注文住宅の打ち合わせ回数は、施主のこだわりや希望の具体性によって大きく変わります。たとえば、間取りや外観、設備仕様など細部まで理想を追求する場合は、検討すべき内容が多くなり、それに伴って打ち合わせの回数も増える傾向があります。

また、一度決めた内容に変更や追加が生じた場合には、計画の見直しが必要となり、再調整のための打ち合わせが加わることも。

さらに、土地探しからスタートするケースや、家族それぞれに多様な希望がある場合には、意見のすり合わせに時間を要することから、回数がかさむ場合もあります。

注文住宅の打ち合わせの流れ・内容

注文住宅の打ち合わせは、大きく分けて「着工前」「着工中」「完成後」の3段階に分かれます。グランハウスでは、設計士が最初から最後まで担当するため、工程ごとにスムーズかつ一貫性のある進行が特徴です。

それぞれの段階でどのような内容が話し合われるのか、順を追ってご紹介します。

着工前

工事が始まる前には、理想の住まいを実現するために7〜15回程度の打ち合わせを行うのが一般的です。

以下のような内容について綿密に話し合いが行われます。

  • 家族構成やライフスタイルのヒアリング
  • 間取りや生活動線、収納のご要望確認
  • 外観・内装デザインの方向性決定
  • 設備・仕様(キッチン、バス、照明など)の検討
  • 資金計画・ローンシミュレーション
  • 工期やスケジュールの確認
  • 契約・設計図面の最終確認

お客様の価値観や理想の暮らしを設計士が直接ヒアリングしながら、打ち合わせを進めます。着工前の丁寧なコミュニケーションが、満足度の高い家づくりにつながります。

着工中

家の基本的な仕様や間取りは着工前に決まりますが、工事中にも3〜5回程度の打ち合わせが行われます。実際の施工現場を確認しながら、図面通りに工事が進んでいるか、変更点が必要かなどを話し合います。

主な打ち合わせ内容は以下の通りです。

  • 現場確認(構造や配線の最終チェック)
  • 着工後の変更希望がある場合の対応
  • 納品タイミングの確認や調整
  • 仕上げや色味の最終確認(内装・外構など)

現地での打ち合わせを通じて、設計時には見えにくかった点を確認しながら、仕上がりの精度を高めていきましょう。

現物を見ることで図面上では気づけなかった違和感や改善点に気づけることもあり、理想に近い住まいを実現するために非常に重要な工程といえます。

完成後

建物が完成した後は、引き渡しに向けての最終確認を行います。この段階での打ち合わせの回数は、2〜4回程度です。

  • 完成後のチェック・手直しの有無確認
  • 設備の使用方法・メンテナンス説明
  • 登記や保険の手続き案内
  • 引き渡しスケジュールの最終調整

設計図通りに仕上がっているか、不具合がないかを確認する大切な工程です。もし仕上がりに気になる点があれば、なるべく早く施工会社へ伝えることで、スムーズな修正対応が可能になります。

また、設備の使い方やメンテナンス方法などの説明もこのタイミングで行われることが一般的です。

注文住宅の打ち合わせに関する注意点

打ち合わせをスムーズに進めても、後から「聞いていなかった」「思っていた仕様と違った」という行き違いが起きれば台無しです。ここではトラブルを防ぎ、満足度を高めるために欠かせない3つのポイントを押さえておきましょう。

打ち合わせ内容は必ず記録しておく

注文住宅の打ち合わせでは、仕様や設備の決定・スケジュール調整など、さまざまな情報が短期間にやり取りされます。

こうした情報を口頭だけで済ませてしまうと、後から「聞いていない」「言った・言わない」といった行き違いが起きる可能性があります。そこで重要なのが、打ち合わせの内容を記録に残すことです。

毎回の打ち合わせ終了後には、話し合った内容の要点をまとめて、メールや共有ドキュメントなどで設計士と情報を共有しましょう。簡単なメモでも構いませんが、議事録形式にすると、後から見返した際に全体像を把握しやすくなります。

また、電気配線や照明・コンセントの位置といった細かな部分は忘れやすいため、図面や仕様書に直接書き込んでおくことも大切です。赤ペンでの記入や付箋などを活用すれば、視覚的に見落としを防ぎやすくなります。

このように記録を残す習慣をつけることで、打ち合わせ内容の整理や情報共有がスムーズになり、完成後のトラブルを回避することにもつながります。

疑問や不安はすぐに相談する

注文住宅の打ち合わせでは、初めて耳にする専門用語や、イメージしづらい内容も多く出てきます。そうした中で「今さら聞きづらい」「確認するのが面倒」と感じてそのままにしてしまうと、後になって「こんなはずではなかった」という後悔につながることがあります。

気になることやわからないことがあれば、打ち合わせの最中でも遠慮なく質問する姿勢が大切です。設計士や担当者に早めに確認することで、認識のずれを未然に防げるうえ、家づくりの精度も高まります。

質問することは恥ずかしいことではありません。納得のいく家をつくるための大切な一歩ですので、遠慮なく質問していきましょう。

設備や内装は実物を確認する

注文住宅ではキッチンやバス・フローリング・壁紙など、多くの設備や内装を選ぶ機会があります。カタログやサンプル画像だけでは、実際の質感や色合いを正確に把握するのは難しく「完成してみたら思っていたものと違った」と感じることも少なくありません。

こうしたギャップを防ぐためには、可能な限りショールームや現物サンプルを見て確認することが重要です。光の当たり方や空間全体とのバランスによって印象は大きく変わるため、実物を一度見てみましょう。

完成後の満足度に大きく影響する部分だからこそ、慎重に選定することが大切です。

注文住宅の打ち合わせをスムーズに進めるポイント

注文住宅の打ち合わせをスムーズに進めるには、事前準備が重要です。予算や優先順位を明確にし、家族間で意見を整理しておくことで、迷いや手戻りを防げます。効率的な打ち合わせで理想の住まいづくりを実現しましょう。

家づくりを始める前に予算を決めておく

注文住宅では建物本体の価格だけでなく、土地取得費や諸費外構・家具・家電に至るまで、家づくり全体にかかる「総予算」をあらかじめ決めておくことが重要です。

予算が曖昧なまま打ち合わせに入ってしまうと、設備や仕様の選定時に無理が生じたり、想定外の金額で見積もりが提示されてしまったりするリスクがあります。

また、予算は家の広さや間取り、設備グレードにも大きく影響します。初回の打ち合わせまでに「これくらいまでなら出せる」という上限をある程度決めておくことで、打ち合わせをスムーズに進めやすくなります。

明確な予算設定は、理想と現実のバランスを取るうえでも大切な第一歩です。

こだわりポイントの優先順位を決めておく

注文住宅の打ち合わせでは、理想をすべて詰め込もうとすると、予算オーバーや仕様の複雑化につながることがあります。だからこそ、あらかじめ「何を一番大切にしたいか」を整理しておくことが重要です。

たとえば「収納を多くしたい」「開放感のあるLDKが欲しい」「家事動線を重視したい」など、ご家族の中で譲れないポイントや取り入れたい希望を整理し、優先順位を明確にしておきましょう。

優先順位を決めておくことで、打ち合わせの際も判断に迷いが少なくなり、時間や回数の削減にもつながります。

家族の意見をまとめておく

家づくりは家族全員の生活に関わる大きなプロジェクトです。打ち合わせに入る前に、あらかじめご家族の希望やこだわりを出し合い、意見を一つにまとめておくことで、話し合いがスムーズに進みます。

「夫婦でイメージが違ってまとまらない」「親の意見と子どもの希望がかみ合わない」など、家族間での食い違いが多いと、打ち合わせのたびに方向性がブレてしまい、無駄な時間や手戻りが発生する原因になります。

そのため「家族全員が納得できる暮らし方とは?」「誰がどこで何をするか?」といった視点で話し合い、あらかじめ基本方針を共有しておくことが大切です。

意見をまとめたうえで設計士に相談することで、理想をより具体的なかたちにしやすくなります。

岐阜・愛知・三重の注文住宅はグランハウスへ

注文住宅の打ち合わせは、理想の住まいを実現するために欠かせない大切な工程です。回数や期間が多くなるからこそ、信頼できるパートナーとともに、一つひとつの決定を丁寧に積み重ねていくことが求められます。

グランハウスは岐阜/愛知/三重で注文住宅を提供している設計士集団です。

「ハウスメーカーでも工務店でもない、設計士とつくる」からこそ、お客様の想いやこだわりに丁寧に向き合い、ちょっとカッコいい、暮らしやすい家をご提案します。

施工実績は1,000件以上。「より良い家づくりをしたい」「岐阜で注文住宅を建てたい」とお考えの方は、ぜひグランハウスに一度お問い合わせください。