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予算2,000万円台?注文住宅実例10選|実際の間取りや注意点、ポイントも徹底解説

公開:2025.10.17

注文住宅を建てる際に、予算をどれくらい用意すればいいのか迷う方も多いのではないでしょうか?

この記事では、2,000万円台で建てられる注文住宅の実例と間取りをご紹介します。建築費用と土地代のバランスや、注意点、予算2,000万円台で注文住宅を建てる際のポイントも徹底解説!ぜひ参考にしてみてくださいね。

2,000万円台で注文住宅は建てられるのか

注文住宅は高額なイメージがありますが、2,000万円台でも理想の住まいを建てることが可能です。ただし、どこまでの仕様や広さが実現できるのかを理解しておかないと、後悔につながることもあります。

ここでは、2,000万円台という予算の現実性や、費用の内訳について詳しく見ていきましょう。

2,000万円台という予算は適当か?

住宅金融支援機構の「フラット35利用者調査(2024年度)」によれば、注文住宅の建設費(建物のみ)の全国平均は約3,932万円で、延べ床面積は約35.8坪になります。そこから算出される坪単価は約105.9万円です。

全国平均と比べると2,000万円という予算は控えめですが、工夫次第で予算内に収めることも可能です。延べ床面積を20坪程度に抑えたり、外観や間取りをシンプルに設計したり、ローコスト~ミドルクラスの企画住宅を選ぶといった方法があります。

また、2,000万円を「建物本体の工事費」として使えるのか、「付帯工事・諸費用込み」なのか、「土地代まで含めた総予算」なのかによっても建てられる住宅の内容は大きく変わります。まずは予算の内訳を明確にすることが重要です。
参考:「フラット35利用者調査│住宅金融支援機構」

2,000万円の内訳

2,000万円という予算をどう使うかによって、建てられる家の内容は大きく変わってきます。考えられる3つのパターンをご紹介していきます。

パターン:2,000万円の内訳
① 本体工事費のみ 建物だけに2,000万円かけられる
② 本体工事費+付帯工事費+諸費用 建物に1,500万円程度
付帯工事費+諸費用に500万円程度
③ 本体工事費+付帯工事費+諸費用+土地代 建物にかけられる金額は1,000万円以下

2,000万円という予算は建物本体の工事費だけに充てられるか、付帯工事・諸費用を含むのか、さらには土地代まで含まれるのかによって、家づくりの選択肢や自由度が大きく変わります。

どのパターンに該当するかを明確にし、優先順位を整理したうえで現実的な資金計画を立てることが、満足のいく家づくりの第一歩です。

建築費用の内訳

建築にかかる費用は大きく3つに分類されます。それぞれの割合は以下の通りです。

  費用内訳 建築工事全体に占める割合
建物工事費 仮設工事・基礎工事・木工事・内装工事・外装工事・設備工事・設計・監理費 70%
付帯工事費 水道・ガス・電気の引込工事・駐車場・外構工事・空調工事・照明・エアコン・カーテンなどの取付工事・地盤調査(地盤改良)工事・解体費用など 20%
諸経費 登記費用・住宅ローン諸費用・火災保険・各種税金・祭事費用など 10%

建築にかかる費用は、「建物工事費」「付帯工事費」「諸費用」の3つに分類されます。上記の内訳を正しく理解しておくことで、予算オーバーを防ぎ、計画的な家づくりが可能になります。

【2,000万円台】注文住宅の実例紹介10選

2,000万円台という限られた予算の中でも、工夫次第で理想の住まいを実現することが可能です。ここでは、実際に建てられた注文住宅の中から、デザイン性や暮らしやすさに優れた10の事例をご紹介します。

1.グレーの配色と造作のかっこよさが際立つ住宅

無機質でスタイリッシュなグレーを基調とした外観が印象的な注文住宅です。

シンプルな形状の中にもデザイン性が光り、都会的な雰囲気をまとっています。一階には和室も設けられており、モダンな空間の中に和のエッセンスを取り入れることで、家全体に奥行きと温かみが感じられます。

2.ナチュラル素材が温かみのある住宅

無垢材をふんだんに使ったフローリングと、木の風合いがやさしく包み込んでくれる注文住宅です。

自然素材ならではの経年変化を楽しみながら、家族とともに時を重ねる暮らしが叶います。2,000万円台でも素材の質感にこだわった住まいづくりができることを実感させてくれる、心あたたまる一棟です。

3.ナチュラル可愛い外観と吹き抜けが魅力的な住宅

白と木目を基調とした、やさしい印象の外観が目を引く注文住宅です。玄関を入ると開放的な吹き抜けが広がり、自然光がたっぷり差し込む明るく心地よい空間が迎えてくれます。

限られた面積の中でも縦の空間を上手に活かすことで、実際の広さ以上に開放感を感じられる伸びやかで快適な住まいです。

4.土間と木製窓が懐かしい和モダン住宅

玄関の土間と風合いのある木製建具が印象的な、和モダンスタイルの注文住宅です。土間は屋内と屋外をやわらかくつなぎ、暮らしに自然な広がりとゆとりをもたらします。

和の趣を感じさせつつも、現代のライフスタイルに寄り添った機能的な設計が魅力。懐かしさと新しさが心地よく調和した住まいです。

5.土間がお庭代わり・遊び心のある住宅

土間スペースを大胆に活用した、遊び心あふれる注文住宅です。玄関から続く広々とした土間は、お子様の遊び場やご家族の趣味の空間として多目的に活用可能。ウッドデッキとのつながりも意識されており、屋内にいながらも外のような開放感を楽しめます。

6.閉じられた外観の中にはオープンな空間が!

外からの視線を遮る、プライバシー重視の外観が特徴の注文住宅です。一見閉じた印象ながら、内部には明るく開放的なLDKが広がり、吹き抜けや大開口の窓から自然光がたっぷりと差し込みます。シンプルで無駄のない動線設計によって、暮らしやすさも兼ね備えた住まいです。

7.土間と繋がるヴィンテージな住宅

カフェのような雰囲気が漂う、ヴィンテージテイストの注文住宅です。インテリアには古材や風合いのある素材を取り入れ、落ち着きと趣を感じさせる空間に仕上げられています。

玄関から続く土間スペースは、趣味の収納や自転車置き場として活用され、生活スタイルにフィットする柔軟な使い方が可能です。

8.ヌック付き!北欧ナチュラルな平屋

北欧デザインをベースにした、ナチュラルな雰囲気の平屋の注文住宅です。木のぬくもりを感じる内装に包まれた空間には、家族みんながくつろげる「ヌック(こじんまりとした読書スペース)」も設けられ、日常にほっとする時間が生まれます。

コンパクトながらも動線がよく考えられた間取りで、家族との時間を大切にしながら快適に暮らせる住まいです。

9.キャンプのワクワク感を土間のあるお家で楽しむ!

アウトドア好きのご家族が建てた、遊び心あふれる注文住宅です。玄関から続く広めの土間スペースは、テントやキャンプギアの収納・メンテナンスに最適。週末は自宅でキャンプ気分を味わえるような空間設計で、日常の中に非日常を取り入れた暮らしが実現されています。

10.コの字を描く平屋風で中庭を満喫

中庭を中心に暮らす、コの字型配置の注文住宅です。

建物全体をコの字にレイアウトすることで、外からの視線を遮りながらも、光と風をたっぷり取り込める設計に。中庭を介して各部屋がゆるやかにつながり、家族の気配を感じつつプライベートも確保できる絶妙なバランスが魅力です。

予算2,000万円台で注文住宅を建てる際の注意点

2000万円という限られた予算の中でも注文住宅は建てられますが、予算を抑えるためには避けて通れない「制限」や「注意点」が存在します。ここでは、後悔しない家づくりのために知っておきたい3つのポイントをご紹介します。

平屋が安いとは限らない

平屋は2階建てより安価に建てられると思われがちですが、必ずしもそうとは限りません。平屋は構造上、横に広がる間取りとなるため基礎工事や屋根工事にかかる面積が大きくなり、コストが上がる傾向にあります。

また、延べ床面積が小さい平屋なら価格を抑えやすいものの、同じ床面積で比較した場合は平屋の方が割高になるケースも多いため注意が必要です。

外観や設備のグレードが限られる場合がある

2,000万円台という予算内では、外観や設備の仕様にある程度の制限がかかることがあります。コストを抑えるために選べるデザインや機能が絞られる場合があり、個性的な外観や高性能な設備を求める場合は予算オーバーにつながることも。

あらかじめ「何にこだわるか」の優先順位を決めておくことが、無理のない家づくりのカギになります。

総費用をもとに判断する

注文住宅の予算を検討する際は、本体工事費だけでなく「総費用」で判断することが重要です。付帯工事費(地盤改良・外構・引き込み設備など)や諸費用(登記費用・ローン関連費用など)は見落とされがちですが、実際には全体予算の約30%を占めることもあります。

庭や塀などにこだわりたい場合は早めに正確な見積もりを取り、必要に応じて仕様の見直しも検討しましょう。

予算2,000万円台で注文住宅を建てる際のポイント

理想の注文住宅を2000万円の予算で実現するには、賢い設計とコスト管理が不可欠です。限られた予算の中でも、工夫次第で満足度の高い住まいを叶えることができます。ここでは予算内で成功するための具体的な5つのポイントをご紹介します。

延べ床面積を小さくする

延べ床面積を見直すことがコストを抑える最も確実な方法です。延べ床面積が小さくなれば、それに比例して建築資材や人件費も削減されます。

必要な部屋数や広さを整理し「本当に必要なスペースだけ」で構成された住まいにすることで、無理のないコストで快適な空間をつくることができます。

間取りや外観をシンプルな形にする

複雑な形状の家は、屋根や外壁の施工面積が増えて建築コストが上がります。凹凸の少ない総2階建てなど、シンプルな形状の間取りや外観にすることで費用を抑えることができますよ。

水回りをまとめる

キッチン・洗面・浴室・トイレといった水回りをできるだけ一箇所にまとめることで、配管や設備工事のコストを大幅に削減可能です。さらに、家事動線の効率化にもつながるため、使い勝手の良い間取りにもなります。

こだわる設備や収納などを整理する

注文住宅は自由度が高い反面、こだわりすぎるとすぐに予算オーバーになります。特に、キッチン・浴室・洗面などの水回り設備や収納スペースの仕様は金額差が大きいため、優先順位を明確にして取捨選択することが重要です。

「見た目」「機能性」「耐久性」のバランスを見ながら、費用対効果の高い選択を心がけましょう。

場合によっては企画住宅も検討する 

完全自由設計にこだわらず、企画住宅を選ぶことでコストを大幅に抑えることができます。

企画住宅は、住宅会社があらかじめ用意したプランをもとに建てる住宅のこと。仕様や設備が標準化されている分、追加費用がかかりにくく予算管理がしやすいというメリットがあります。

コストとクオリティのバランスを重視する方には、非常に良い選択肢ですね。

予算2,000万円台で注文住宅をお考えなら、グランハウスにご相談ください!

2,000万円台で理想の注文住宅を建てるには、コストの最適化や将来を見据えた資金計画など、専門的な視点が必要になります。限られた予算でも後悔のない家づくりを実現するためには、設計・施工・お金のことまで一貫して相談できるパートナーの存在が重要です。

グランハウスは岐阜/愛知/三重で注文住宅を提供している設計士集団です。

「ハウスメーカーでも工務店でもない、設計士とつくる」からこそ、お客様の想いやこだわりに丁寧に向き合い、ちょっとカッコいい、暮らしやすい家をご提案します。

施工実績は1,000件以上。「より良い家づくりをしたい」「岐阜で注文住宅を建てたい」とお考えの方は、ぜひグランハウスに一度お問い合わせください。