デザイン・外観・内装
上がり框の高さの目安とは?形状タイプや設計時のコツも
公開:2026.10.26
注文住宅を建てるにあたって玄関の設計を進めたいけれど
- 上がり框の高さの目安は?
- 設計時に配慮した方が良い点は?
など、悩んでしまう方も多いでしょう。この記事では上がり框の高さの目安や形状タイプのほか、上がり框を作る際の設計のポイントを紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
上がり框(かまち)とは?
上がり框とは、玄関の土間 とホールの境界部分に設置される、段差を仕上げるための横木のこと。
上がり框を設けることで外部から持ち込まれる砂ぼこりの侵入を抑え、清潔な室内環境を維持する機能も備えています。
上がり框の高さの目安
上がり框の高さは、一般的な住宅では10cmから20cm程度に設計されるケースが多いです。
バリアフリーを重視する場合は足腰への負担を抑えるためにも5cm程度の高さに、玄関先に腰掛けて靴を脱ぎ履きしたい場合は30cm程度の高さを確保すると楽ですよ。
上がり框の形状タイプ
ここからは、上がり框の形状をタイプ別に紹介します。
直線
もっとも一般的でシンプルな直線タイプは、玄関をスッキリとした端正な印象に仕上げることができます。
構造が単純なため施工費用を抑えやすく、壁材やフローリングとの境目もすっきりと仕上げられます。
玄関の横幅に合わせて上がり框を広く設ければ、家族が並んで靴を履けるゆとりを作ることもできますよ。
斜線
土間に対して斜めに配置する上がり框は、限られた面積でも土間のスペースを広く確保しやすいので、開放感のある玄関にしたいときにおすすめです。
斜めのラインが視線を奥へと誘導するため、実際の床面積以上に玄関を広く見せる視覚効果も期待できます。
奥行きのある表情豊かな玄関に仕上がるため、モダンで個性的な住宅を好む方におすすめの形状ですよ。
L字型
土間のコーナーに沿ってL字に曲げた形状は、靴を脱ぎ履きできる面積が広がるので、家族の帰宅が重なっても混雑しにくいです。
2方向から室内にアクセスできるため、一方は家族用、もう一方は来客用といった動線の使い分けも自然に行えます。
玄関から各空間へスムーズに移動しやすいので、回遊動線とも相性が良いですよ。
曲線
緩やかなカーブを描く曲線タイプは、直線的な玄関空間に柔らかさと優雅な印象を与えてくれます。
S字やアールを描く滑らかなラインが玄関に動きと遊び心をもたらすため、デザイン性にこだわりたい方・個性的な住まいを実現したい方にもおすすめです。
ただし、部材の加工・施工に高い技術が必要でコストが高くなる傾向があるので、コストを抑えたい方は注意が必要です。
変形
唯一無二のオリジナリティを追求できる「変形タイプ」も存在します。
狭小住宅や変形地でも、他の間取りに合わせて自由にデザインすることができますよ。また、土間の一部を深く切り込んだり一部だけ段差を変えたりすることで、趣味の道具を置くスペースやディスプレイコーナーを併設することも可能です。
ただし、施工費が高くなるリスクはあるので、設計時には慎重に判断したいですね。
上がり框を設置するメリット
上がり框を設置するメリットは、以下の通りです。
- 空間のオン・オフを明確に切り替えられる
- 靴の脱ぎ履きを安定した姿勢で行える
- 室内へのゴミやホコリの侵入を物理的に防げる
- 段差を利用して玄関周りを豊かに演出できる
上がり框で土間と室内を区切ることで、靴を脱ぐ場所と生活空間の境界を明確にし、外からのゴミやホコリを室内へ持ち込みにくくすることができます。
素材や形状にこだわれば、玄関の印象を高めるデザインのアクセントとしても活躍しますよ。
上がり框を設置するデメリット
上がり框を設置するデメリットは、以下の通りです。
- 段差によるつまずきや転倒のリスクが生じる
- バリアフリー化する際にリフォーム費用がかかる
- 土間部分の有効面積が減少する場合がある
上がり框の高さが適切でないと、日々の靴の脱ぎ履きが負担になることがあります。将来の暮らしの変化も見据えて、家族全員が使いやすい高さを検討しましょう。
車椅子を使う・老後まで長く暮らすなどの可能性がある場合は、あらかじめ段差を低く抑えるか、後からスロープや手すりを設置しやすい構造にしておくと安心ですよ。
上がり框に用いられる素材と、その特徴
ここからは、上がり框に用いられる素材・特徴について紹介します。
木材
木材はフローリングとの相性が良く、玄関に温かみ・落ち着いた雰囲気を与えられる、上がり框の定番素材です。
天然木を使用した無垢材は美しい木目や経年変化による味わいを楽しめる一方で、 集成材は反りや割れが起こりにくく、安定した品質を保ちやすい特徴があります。
ご自分の理想やコストを踏まえて、良い素材を選ぶことができると良いですね。
石材
石材は、上がり框に重厚感や高級感を取り入れたい場合に適した素材です。
大理石は華やかな模様・御影石は豊富な色合い・高い耐久性が特徴で、玄関に上質な印象を与えられます。
素材ごとに質感・メンテナンス性が異なるため、デザインだけでなく使いやすさも考慮して選ぶことが大切です。
タイル
多様なカラーや質感が揃うタイルは、住まいのテイストに合わせて柔軟にデザインを選べる汎用性の高い素材です。
玄関土間と同じタイルで上がり框を仕上げれば、統一感を演出することも可能。
耐水性と耐汚性に優れており、雨の日の泥汚れなどもさっと拭き取るだけで手入れが完了するので「メンテナンスの手間がかからない素材が良い」という方はタイルを検討してみても良いですね。
上がり框を作る際の、設計のポイント
ここからは、上がり框を作る際の、設計のポイントを紹介します。
使う人に合わせて高さを調整する
長く安心して住み続けるためには、使う人に合わせて高さを調整することが大切です。
小さなお子さまや高齢の方がいる家庭では10〜15cm程度・健康な大人が中心の家庭では15〜18cm程度を目安にすると、10年・20年後まで後悔しにくいですよ。
シンプルな玄関にするなら、細めに作る
現代的なミニマルデザインを目指すなら、正面から見たときの厚みを抑えることをおすすめします。
框の存在感をあえて抑えることで段差の境界線が強調されすぎないので、スッキリと洗練された洗練された印象に仕上げられますよ。
玄関ホールとの統一感を意識する
上がり框は玄関ホールや土間の床材・色味・素材を揃えると、玄関全体に統一感が生まれ、広々とした印象を演出できます。
全く違う色味・テイストと合わせると、ゴチャついて見えたり狭く見えたりすることもあるので、よりデザイン性を高めたい場合は、統一感についても検討してみてください。
転倒リスクを抑える
上がり框は毎日昇り降りする場所だからこそ、見た目だけでなく安全性にも配慮することが大切です。
小さなお子さまや高齢の方がいる家庭では、段差を低めに設定すると足腰への負担を軽減できます。
石材・タイルは濡れると滑りやすくなることがあるため、滑りにくい表面仕上げを選ぶと、雨の日でも安心ですよ。
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この記事では、上がり框の高さの目安や形状の種類、後悔しないための設計ポイントを紹介しました。
上がり框は玄関の印象を左右するだけでなく、毎日の安全性を守る鍵となります。
将来の暮らしやすさまで見据えたおしゃれで機能的な玄関を叶えたいなら、グランハウスにぜひご相談ください。
グランハウスは岐阜/愛知/三重で注文住宅を提供している設計士集団です。
「ハウスメーカーでも工務店でもない、設計士とつくる」からこそ、お客様の想いやこだわりに丁寧に向き合い、ちょっとカッコいい、暮らしやすい家をご提案します。
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