「自分の中」に答えがある

「自分の中」に答えがある

こんにちは!

設計・インテリア担当の大橋三記央です。

 

 

 

私の建築探訪シリーズも第5弾。

 

今回は岐阜県多治見市の

「セラミックパークMINO」を通して、

「自分らしいマイホームをつくるヒント」を

探してみようと思います。

 

 

 

設計を手がけたのは磯崎新(いそざきあらた)氏。

 

常識を疑い、

「建築ごとにあるべき姿は違うのでは?」と

考えた建築家でした。

 

 

その土地の記憶や文化を手がかりに、

毎回まったく異なる形を生み出す──

それが磯崎氏の建築です。

 

 

 

建物へ続く長い回廊の天井には、

割れた陶器の破片やタイルが埋め込まれています。

 

 

陶器のまち・多治見を象徴するデザインです。

 

 

 

 

建物は谷にすっぽりとはまるように

建っているため、

エントランスは最上階。

 

 

中央の滝には様々な色の石が

タイルのように敷かれ、

水面が豊かな表情を見せています。

 

 

「陶片」や「タイル」といった

多治見の風土を感じるモチーフを

散りばめることで、

この街にこの建物がある意味を際立たせています。

 

 

この“地域の物語をデザインに込める”

という考え方は、

マイホームにも通じると思います。

 

 

InstagramやYouTubeには、

「動線はこうあるべき!」

「今どきのインテリアはこれ!」

といった情報が溢れていますが、

参考にしすぎると誰かの真似になってしまう。

 

 

本当に自分らしい家をつくることこそが、

注文住宅の醍醐味ではないでしょうか?

 

 

 

そのためのヒントは、

磯崎氏のように常識から少し離れて、

自分の中を探ること。

 

 

 

 

 

読書が好きなら壁一面を本棚に、

音楽が好きなら吹き抜けを響かせる空間に。

 

 

朝が好きなら東側の窓を工夫し、

夜を楽しむなら照明の位置を考える。

 

幼い頃の思い出も手がかりです。

「おじいちゃんと過ごした縁側が好きだったな」

といった記憶からでも。

 

 

 

「私は何が好きだったっけ?」

そんな会話を私たちと重ねながら、

オリジナルの形を一緒に見つけていきましょう!

 

 

 

 

大橋三記央